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今野敏『任侠書房』感想。なぜかヤ○ザを応援してしまう危険な小説

今野敏『任侠書房』の感想です。
はじめから最後までずっと面白かったよん♪
問題は、ついついヤクザの方を応援してしまうことだな(笑´∀`)
ヤクザ応援って…アカンやろ、それ。
猫の画像 tataraworks


『任侠書房』は元々『とせい』というタイトルでした。
圧倒的に『任侠書房』の方が読みたくなりませんか?
『とせい』のまんまだったら手にもとらなかったわん▽・w・▽

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『任侠書房』あらすじ 

阿岐本組は任侠道をわきまえたヤクザ。
組で代貸を務める日村は、組長が道楽で倒産寸前の出版社経営を引き受けた為に、取締役として会社勤めをすることになる。
代貸として組の若い衆をまとめつつ、倒産寸前の会社を立て直す。
しかしその出版社・梅之木書房は他の組のシマにあり組同士のもめ事に発展しかねない。
おまけにマル暴の刑事に目を付けられる。
ほんのちょっとのトラブルも組にとっては命取りになりかねない状況で……


ヤクザの役職 

『任侠書房』の主人公・日村誠司は阿岐本組「代貸(だいがし)」。
これは「若頭」と同じで組のナンバー2の役職らしい。
でも、私、「代貸」って聞いたことがない。
阿岐本組は博徒系、つまり博打で負け込んだ客に金を貸す系なのかな?
親分は「貸元」と言って、この貸元の身代わり、貸元代理が「代貸」なんだとか。
代貸の下の組員は、「本出方」「助出方」「三下」と階級分けされているそうよ。
「この三下がぁ!」という台詞は聞いたことがあるぞ。
IRが本格的になると、博徒系の方がシノギをしやすいのかねぇ?


オヤジと日村のこだわり 

『任侠書房』で日村は「自分たちはヤクザだが暴力団ではない」とこだわっている。
組長(オヤジ)の教えは、「素人衆には丁寧に接すること」。
追い込みの仕事なんか喜んでするもんじゃない、薬物なんかで素人に迷惑をかけちゃイカン、という考えだ。
高倉健の世界ですな(笑´∀`)
どうやらここら辺の考えが暴力団とは違う、と言いたいらしい。
残念ながら我々素人にはヤクザと暴力団の差は分からないがね。
人情派のオヤジの元に集まるのはワルだけど情にもろい若者だったりする。
その点が、読み進めていくとつい応援したくなるのかも(~_~;)


『任侠書房』世界観にハマる 

なんだか日村に同情しちゃうというかね。
オヤジの命令とあれば必ず結果を出さなければならないそうで、「大変だね」って思っちゃって。
彼らの世界は基本的に即行動!なんだとか。
思いついたら動かなきゃいけないそうで、日村はあっちへ行ったかと思えばこっちへ行きで、休みなく動いている。
そういう所は見習うべき点だわ。
私、グズだから(~_~;)

『任侠書房』が面白かったので、他のシリーズも読んでみようっと♪
『任侠学園』『任侠病院』『任侠浴場』ってタイトルだけで興味をひかれるわ。
ちなみに『任侠学園 (中公文庫)』は西島秀俊&西田敏行W主演で映画が9月27日に公開されます。
映画を見る前に『任侠書房』で基礎知識を仕込んでね~。

ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

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