マッカラン ダブルカスク

今春新たに発売されたマッカランの新作「ダブルカスク」を試してみます。

シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれるマッカラン。
日本では特に人気のある銘柄ですね。

その風味を担っているのは主にスパニッシュオークで作られたシェリー樽ですが、
今回のダブルカスクは、更にアメリカンオーク製のシェリー樽原酒も
使用した、文字通りのダブルカスク。
なんとなくアメリカンオークはバーボンの印象が強いのか、力強くて荒っぽい、
ヨーロピアンオークの方が繊細で優しいと言うイメージがついてしまっていますが、
実際どうなんでしょうか？
（同じ原酒を同じだけ寝かせた個体を聞いたことすらありませんが）





香りは、シェリー樽らしい、ふくよかな果実香が心地よい
オリジナルと比較するとやや鋭く、潔さを感じる。
しっかりとしたオークの存在が土台にあり、その上にシェリーが
乗っているような感覚。

やや渋みが強く、香りの甘さと良いコントラストに。
酸味もそこそこあり、マッカランでありマッカランでないのは
やはりアメリカンオークの影響なのでしょうか。

ハイボールでは非常にライトな味わいとなり、飲みやすいものの、
この価格帯のモルトのハイボールとしては正直物足りない。

香りの割にドライと評したオリジナルと比較しても香り、味わい共に軽く、
シェリーは感じられるものの、中途半端な印象。
価格はオリジナルよりやや上ですが、値段分の価値は感じられず。
もう少しシェリーに振り切れた、「マッカランらしさ」
欲しいのですが…

香りB+ 風味B 厚みB- 余韻B C/P C- 総合B-

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