バランタインの変わり種、ヴァッテッドモルトをいただきます。
3大スコッチとして日本でもお馴染みのバランタイン。
ファイネスト、12年、17年などブレンデッドが馴染み深い銘柄ですが、
こちらはヴァッテッド(ピュア)モルトの12年もの。
日本では並行輸入での流通のようです。
バランタインといえば40以上の原酒をブレンドしているのはご存知の通りですが、
こちらは「魔法の7柱」モルトからスキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、
グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグの6種類を使用したヴァッデッドモルト。
こうなるとなぜプルトニーが外れたのか、がやたらと気になりますが…笑
豊かな果実香は梨、パイナップル、バナナと甘さと爽やかさが両立。
モルトの香りとカラメルのような甘やかさ。ん〜、いい香り。
口に含むと、ガツンとくる香ばしさ、煙たさがまずは立ちます。
後から渋みと甘みが同時に押し寄せ、一気に複雑味を増す。
そこそこスモーキーですが、味わっていくと強烈というわけでもなく、
柔らかなモルトが全体をふんわりと包み込んでくれます。
そこから酸味がふわっとやってきて交わり、後味へ。
後口にはタンニンを纏った麦汁の甘み。
最後まで残るスモークを強めに感じながら、ゆっくりと減衰。
加水すると香りがよく伸びるタイプで、口当たりが軽くなります。
それでいて膨よかな味わい引き続きは楽しめるので、
ゆったりと味わうなら濃いめ(〜トワイスアップ)の水割りもオススメ。
確かな土台があるので、さらにキーモルトを被せても楽しい。
試しに家にあったアードベッグ10年を追加でブレンドしたところ、
ピートとビターがしっかり際立つ、力強いモルトに変貌しました。
様々な飲み方が楽しめるギリギリの値段と飲みごたえを両立する
素敵なモルトウイスキー。家に1本置いておくと
ウイスキーライフがさらに楽しくなること請け合いです。
香りA- 風味B+ 厚みB 余韻B C/P B - 総合B+
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