たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

小学校で行われた検診で「医師に下半身を見られた」件

2024-06-08 11:34:55 | お仕事

「群馬県みなかみ町の小学校で行われた内科検診を巡り、「医師に下半身を見られた」などと苦情などが寄せられたことを受け、町の教育委員会が説明会を開き、保護者に謝罪しました。」

「下半身を見られた」内科検診巡り苦情相次ぐ 群馬・みなかみ町教委が説明会で謝罪 (msn.com)

この件について我が小屋でも話題になった。
単純に考えれば
「医師のわいせつ行為」または「行き過ぎ診療」。
それを「学校が容認」と感じられる。

しかし、学校現場を知っている者は
「学校に止めることは難しい」
と分かるだろう。

1 医師の偉さ
 やっぱり御医者様は偉い立場にある。
 学校側は「俎板の鯉」の立場である。
 …と言うより、医師を信頼している。

2 セクハラ防止対策
 診察中は同姓の職員か養護教諭以外は立ち会えない。
 女子児童の診察に男性の管理職が立ち会えば、それこそ「セクハラ」と言われてしまう。
 「診察行為への異議」は難しかったであろう。

3 内科検診の主催者
 内科検診の主催者は「学校」と「教育委員会」である。
 6月末までに診断を終えることが法律で決まっている。
 教育委員会は学校設置者として「学校医」を定める。
 だから、学校が
 「この医師の診察は受けさせたくない。」
と思っても、学校側で断ることは難しい。
 (舞台裏のレベルで教育委員会に具申することは可能だったかもしれないが…)

そんなことを話していた時、
【はる】さんが言った。
「検診を学校でやらなければいいのに…」
目から鱗である。
確かに主催するのは教育委員会や学校だが、
「保護者に依頼」として、
決められた期間内に、好きな病院で診察をてくれば良いの。

今回も
「保護者からの苦情から発覚」
であった。

それならば、児童と保護者で好きな病院で受けて来ればいい。
女医先生を希望するならば、そんな病院を選んで行ってくればいい。
学校で会場や時間を用意する手間が省ける。

授業の時間数や進度等は学校裁量やオンライン授業で工夫すればいい。
実際に、欠席児童は最寄りの医療機関で検診を受けることになっている、
大事なのはことは
「個別に対応することが増えすぎて、
 学校行事も職員もパンク寸前だ。
 学校と言う『器』があっても『職員』が足りない」
という現状なのである。

今回の医師の正否は別として、
学校としての落ち度はない。
謝罪するすべきは
「医師」と「医師会」と「市教委」なのだろう。
法律を変えることは難しいが、
法律の執行方法を見直すべきなのだろう。

…と考えると、
これは教育委員会の手腕が問われている問題である。


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