たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

ギガスクール事業の余波 ~タブレットの憂鬱~

2024-07-12 21:26:35 | お仕事
「タブレットの扱いが乱暴で、
 何人から取り上げたことか…」
職員室でICT指導員が嘆いた。

コロナ前、
「児童生徒1人に1台の端末を!」
という文部科学省の構想で予算が確保されたが、
その予算は地方の段階で
道路や建物等に消えていった。

ところが、
コロナで「予算の使い方」が見直され、
「オンライン授業」が急激に注目され、
あっと言う間に「1人1台端末」が浸透した。

あれから5年。
全ての児童生徒が「当たり前」のように
端末を抱えて歩く、叩く、落とす…
子どもたちにとって
「自分のタブレット」
になった。

しかし、これが一部の間違えを生んでいる。
コロナ禍の時に支給された補助金、
「児童生徒1人に20万円。」
実は、これはギガスクール構想の予算も込められていた。

本来は「児童のタブレット代」に使うはずだった「補助金」を
ほとんどの家庭は「家計費」等どして使ったことだろう。
だから仕方なく、
自治体は「タブレットの貸与」を行った。

児童が
「自分のタブレット」
と思っていたのは、
「一時的な借り物」
だったのである。

最初は大事に使われていたタブレット。
徐々に「修理」される機会が増えてきた。
耐久性の問題も
児童生徒の意識の問題も
理由は複数存在する。

その「修理」の予算も底を付き始めている。
キーが外れていたり、
ペンが折れたししたタブレットを
修理できずに使っている状況が続く。

間もなく
「修理代は保護者負担」
に変わるかもしれない。
現に【すけ】の高校では
「入学時に購入が義務」である。

「ギガスクール事業」の後にある
「リーディングDXスクール事業」は
約束の2040年に辿り着く前に
前途多難かもしれない…


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