たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事,家族,後遺症・・・。感謝の日々を綴っています。

中国産マッシュルームに震撼

2008-02-08 23:00:23 | お仕事
「本日の給食で予定されていたハヤシシチューは届きません」
4校時終了直後の放送に,校内が震撼しました。
「代わりのおかずはあるの?」
「この前は『ロールキャベツ』が肉団子に変わったよね?」
「1週間前から楽しみにしてたのにぃ・・・・・・」
結局,代わりのおかずは届かず,給食のメニューは次のとおりでした。

ごはん,コーンチーズかまぼこ,海藻サラダ,棒々鶏ドレッシング,牛乳

「すごく寂しい・・・・・・」
配膳してみて,皆で改めてため息をつきました。
見回りに来た配膳員の方に確認すると,
「ハヤシシチューに入っているマッシュルームが,北海道の給食で問題になったらしい。」
とのこと。

子ども達には(6年生だから理解できるだろうと)事情を話しました。
そして,
「こういう時だからこそ,特に食品に気を遣うということなのでしょうね。」
「文句を言われることはわかっているのだし,給食として出してしまってもわからないかもしれないのに,正直に『ごめんなさい』と謝るのは勇気がいることですよね。給食センターの方は,偉いと思います。」
「おかずが少ない分は,成田産のお米の甘さを味わいましょう。よく噛むとデンプンが分解されて甘くなることを理科で学習しましたね。」
「いつもは山のように残るコーンチーズかまぼこだけど,今日は唯一のおかずとして見直してみては?」
といったことを指導しました。

それからは,いつもと同じ楽しい給食。違ったのは「ドレッシングご飯」といった妙なメニューが流行したことと,コーンチーズかまぼこが完食されたことでした。
そして,この写真を撮っている私に気付いた子ども達と,
「今日のことを『あの時は悲惨だったよね~』なんて,笑って思い出すためのきっかけとして写真に残しておきましょう。」
などと言って,有り難く頂きました。

帰りに給食センターからの謝罪の手紙が届き,「産地も経路も安全確認できたが,同じ食材なので児童の安全を優先した」ということでした。
「『無責任な大人のウソ』に巻き込まれた子ども達が,『誠実な大人の勇気』に救われた」といった出来事でした。


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2 コメント

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Unknown (はる)
2008-02-10 13:54:13
写真を見ると確かに寂しい給食だね。
でも,この飽食の時代,いつもは大量に残ってしまう「コーンかまぼこ君」にとっては,食べて貰えて良かったのではないかという気がします
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「はる」さんへ (たろお)
2008-02-11 18:30:56
確かに,私は「コーンかまぼこ」を食べて貰えたことが嬉しかった

先日,「飽食の時代なんだから,栄養補給は別の物ですればいい。嫌いな給食は食べさせないで欲しい。」と言った父親がいたそうです。
「飽食の時代」なんて,大人が堂々と認めること自体,今の日本人はおかしくなっているように思います。

普段は気付かない「脇役」の美味しさに気付いて貰えただけでも,今回の事件は意味があったように思います。

もちろん,「安全性」や「給食費」のことは,全く別の(大人が反省するべき)問題ですけど・・・・・・。
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