「BBQの2次会」。
すっかり酔いが回った【はるさん】が、
30歳の彼に詰め寄った。
「例えば、
年に3回に行っている旅行を、
年1回に減らす。
それが、
『子どもを産み育てる』
そういうことでしょ?」
「そうは言っても、
今の生活が精一杯で…」
新婚2年目の我が婿は呟いた。
「2人ぐらいを育てたい…
そんな話をしている。」
ここで私が突っ込む。
「結婚しない人も増えているから
夫婦2人に子ども2人だと、
困ったこと人るね。
『結婚しない人』や、
『子どもを産まない』とか、
『産めない』とかの夫婦の分だけ、
マイナスになる。
日本人が減っていくのでは?
日本という国が無くなるね。」
ここで【はるさん】の酔いが回り、
討論会も終了。
「仕事と旅行に走り回って、
保護動物の世話に奔走している若夫婦も
人間の子どもを
産み育てる意思が
少しでもあるのだなぁ…」
親として、教員として、
少しだけ安心する。
それにしても、
未だに、
「大切な子どもが亡くなる」
そんな事件・事故が絶えない。
大切に育てている我が子を
失う保護者の気持ちは、
文字通り「身を裂く思い」であろう。
我が小屋の子どもたちが
事故で入院しただけでも
「私が代わりになりたい」
と苦しんだ。
一方で、
我が子を見殺しにする大人がいる。
「育てたくない」
「育てられない」
そんな立場の親もいる。
「家庭教育学級」等の
漢方薬のような啓蒙活動にも
限界がある。
「何とかできるのは
行政の役割なのだろう。」
里親制度も良いし、
同性結婚の整備でも良い。
「大切な子どもたちを
地域や国が皆で育てる。」
そんな時代が近付いている。
かつて、
3人の若者たちが
1人の子どもを育てるドラマがあった。
微力で儚い子どもたちの存在を
正しく大切に育てられるならば、
「多様な子育て制度」も良いかもしれない。
「日本という国を、
日本人を守るために、
形振りを構ってはいられない!」
そんな時代が
目の前に迫っている…