ひとときの駿感.blog

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大町ダムにて。

2016-08-21 23:55:04 | 季節の表情
 たいしたストレスにもならず、ほどよく抑制を利かせていたはずの日々通奏低音のように持続していた訝しげな欲求が、予定づくめだった一週間の休暇を過ごしていて、いよいよ休みがあと残り3日間となったところで突然思いもよらぬ衝動の到来として暴走を始めてしまった。あわてふためきながらも急遽前日15日の夜に宿泊先のホテルをあっけなく確保できた瞬間は、何とも言えない安堵感が溢れてきた。

8月16日~17日の1泊2日、車で松本へ行ってきたのだ。

 こう振り返るとどうにも衝動という心の動きなしには、松本へ行けなくなってしまったかもしれない。それはなぜか?の問いかけに答えるにはかなりの時間を要することになってしまうので、とりあえず手短に一つこれは間違いないことだと言っておきたいのは、松本へ行くということは私にとっては観光に行くことではないということ。そこには「ただいま」「おかえりなさい」の人と土地との足跡を辿らずにはいられない関係があり、逆説的な言い方をすれば、松本で過ごすことで自分にとっての”日常=思い出”を取り戻すことに他ならないからだ。もちろん、かといって住んでいた当時から決して時間を止めてしまっているわけでもなく、稼がなくてはならない仕事場としての都会で過ごしつづける宿命を受け入れつつ、時には充実感もあり、一方でその喧騒のストレスから一時的に逃れるための手段として松本帰りへのドライブで気分転換をするという一つの側面があることも付け加えておきたい。

 松本市内から安曇野アートラインを進んで、その距離約40㎞のドライブ。大町ダムはいつもの静寂を保っていた。ダム湖は山の鉱物が湖面をエメラルドグリーンで染め上げている。桜が咲く季節は、酔ってしまうほどの桜餅のような匂いが広い範囲に漂い、紅葉の季節には樹々の彩りが鮮やかに映えて、観るものに極上の爽快感を与えてくれる。今年の夏はかなり水位が低くなっているのが一目でわかった。しばらく濃淡の緑のコントラスト鮮やかな遠景を眺めていた。

   


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