松本駅9時51分発の特急「しなの」に乗り、名古屋へ。
普段自分も含めて目的地まで自ら運ぶ、いわゆる車での
ドライブも楽しいが、今日は「運ばれる」心地良さを堪能しながら、
2時間あまりの列車の旅。
松本ではありえないが、地下街が充実している都会の主要駅
周辺というのは人はあまり地上にはいない。日差しの強さと蒸し
暑さもあって名古屋も地上の静けさとは裏腹に地下街はかなり
の人混みではあった。
特にミッドランドスクエアでの人の出入りはもの凄かったが、
格調の高さに重きを置いたレストラン店舗はなんら東京の
六本木や丸の内と変わりはない。パスした。
行きは地下鉄東山線で栄駅まで向かいそこで少々ぶらつき、
帰りは名古屋駅までひたすら歩いて戻る。途中味噌カツを
食べるも、ハズレの店に入ってしまったことを後悔しながら、
口直しの珈琲を求め、暑さから逃れたいという思いもあり、
急ぎ脚。
高島屋か松坂屋の中のカフェで涼もうと思ったら、偶然にPAULを
見つけ、名古屋にもPAULがあるのかとパンを買って帰りに列車の
中で食べようかと思った矢先、隣にカフェが併設されているのに
驚き、すかさず入店、ケーキセットを注文。
PAULクラスになると「ベーカリー」よりは、やっぱり「ブーランジュリー」と
呼ぶに相応しいフレンチのテイストはこのカフェにもその雰囲気は
充分漂っている。
それでも何か後悔の念を感じずにいられなかったのは、なぜケーキを
オーダーしてしまったのか。クロワッサンにすれば良かったのだ。
いただいたのはベイクドのチーズタルトなのだが、そのチーズのあまりの
深みの無さに唖然としてしまいそうになり、かろうじてタルト生地がその
PAULの個性を留めているだけだと認めるのに精一杯だった。