夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

百日草 と露草

2016-07-20 21:31:10 | 日記・エッセイ・コラム

                  百日草

ケビンが種蒔きして育てました。

百日草  街中の家にて         2016年7月19日     

 

日が好く当たると花が開いて、足りないと閉じると言う面白い習性!?

日当たりの良い乾燥気味の土地で育てましょう!!

 

露草

湿った空き地や、道端等に咲く雑草……

雑草として抜いてしまうのは余りに惜しい綺麗で素敵な花と言う心優しい人の情けで

畑や、庭の片隅に存在しています。

見かけによらずとても丈夫で繁殖力旺盛な植物です。

富士市内の空き地にて

2016年7月19日

 

薄青色の儚げな花は古より日本人に愛されて来ました。

万葉集にも月草の名前で詠まれています。

 

早朝に咲き出して、

午後には萎む一日花です。

 

                                百日草と露草

 七月十四日の夜倒れて、僅か十八日間の闘病で亡くなった母。

「忙しい、忙しい。」と言って

訪ねて来たこともなかったくせに、 

手術後の

私の様子を見に来て、早速庭のチェック。

私が、自分たちの家の庭の露草をわざわざ残していたのを見つけて、

「綺麗な花でも、草は草。キチンと抜いておかないと増えて後々大変なことになる。」

と言って全部引っこ抜いてしまいました!

哀れな露草!!

 

60坪足らずの狭い屋敷の庭ならば、殖えたところで後の草取りも大したことはなかったと思います。

が、千坪の屋敷ではたまったものではありません。

ましてや、何町歩もの茶原や、ミカン畑では情け容赦はありませんね…

 

庭や、屋敷の内外は勿論のこと、茶原や、畑も良く手入れされて整然としていて、

綺麗だった記憶しかありません!

本当に良く働いた母や長兄です。

太陽が好きな百日草みたいに明るくて、からっとした

性格の辛抱強い人だったと思います。

 ハッキリした顔立ち、長い睫毛は百日草の花びらみたいな母。

   小学生の頃から、祖母と一緒に草取りをしていた先祖伝来の

広い墓地に父や、御先祖様たちと一緒に眠っています。