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→♂♀←_no.6_2015:機械式時計講座

2015-03-17 20:20:27 | 今月のお薦め_XX.20XX
機械式時計講座 小牧昭一郎 東京大学出版会
機械式時計講座
小牧昭一郎
東京大学出版会

 雑誌「世界の腕時計」で連載していた「機械式時計入門講座」を書籍化した一冊。
この本を手にされた方にご同調いただけると思いますが一生楽しめる系の本。に止まらない師のような導きの書の類であり、故に以下は、ささーっと斜め読みにしたに過ぎない感想であることを言うまでもない当然のことであることを先に断らせてください。

 そもそも時を刻む仕組みを知るには実際の時計を分解した方が効果的であろう。また、一度くらいはばらして・組み立てたことがあるような方が読むべき本であるかもしれない。しかし、幼少時から、きちんとしていない輩にとって精密な造りを解きほぐす行為には自他含むあらゆる障壁があるもので、また、一つの分解でも仕組みを知り得るが設計値など数値の落ち着き先についてはあっさり教えてもらえた方が効率的だろうからビギナーも読みたいのだ。

 そのような、ちょっとした好奇心で読み始めた者にも出だしから優しく語りかけてくれ、今回しっかり読めなくても次以降いつでも知りたいページを開けたときは親切に教えてくれることを保証してくれるかのような丁寧な説明が施してある。それらは狙った親切ではなく、筆者の人柄・仕事ぶりが顕れただけなのであろうが。

 以上のことだけでもド素人あってもド素人なりに楽しく学ぶことが叶う本なのである(もちろん、推測の域を出ないが詳しい方にとっては私には計りしれない情報が詰まった一冊なのでしょう)。

 短い期間であったが長野に住んでいた時期があったので、重り付けされた時計、てん真のほぞ関連な平均値の違い、スプリングドライブは読み物を読むような感じで読めました。

 さらに戯れ言をプチ雪だるま。
 いつか機械式な仕組み・動きが活躍するスペースオペラを作りたい。その時は時計チックな機械式をふんだんに無理矢理でもよいから散りばめたい。コンパクト化は時代・場所を選ばないアドバンテージ事項になるだろうから腕時計要素な機械式は設定のスパイスになるだろう。創作意欲も掻き立てられる素敵なご本なのでした。

動画説明は分かり易い

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