小さな図書コーナーにビル・ゲイツから贈り物 洋書5冊発見 京都
ビル・ゲイツ氏から寄贈された5冊の本と、同封されていた人形。本にはメッセージカードが挟まれていた=京都市上京区で2023年5月19日午後1時58分、千金良航太郎撮影
京都府立植物園(京都市左京区)の中にある小さな図書コーナーで、米IT大手マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が贈った洋書5冊が「発見」された。寄贈に気付かないまま数カ月がたっていたとみられ、思わぬ贈り物に驚きの声が上がっている。 府が19日に発表した。本が見つかったのは、植物園敷地内の屋外にある「きのこ文庫」。児童書など約2400冊が並び、入園者が自由に利用できる。 府によると、4月に職員が本の整理をしていた際、見慣れない洋書を発見。開くと中にゲイツ氏の顔写真入りメッセージカードが入っており「私のお気に入りの本を世界中の人と共有したいと思った」と記されていた。 ゲイツ氏は2022年11月、自身のブログで「人生で読んだ最高の本5冊」を、世界100カ所の小規模図書館に寄贈すると発表していた。寄贈先には日本では唯一、京都が掲載されており、府はゲイツ氏の財団にも連絡して確認した。いつ届いたかは不明で、職員が気付かないまま並べたとみられる。 贈られた本はロバート・A・ハインライン著のSF小説「異星の客」のほか、「ボノの回顧録」「リンカーン」「インナーゲーム」「メンデレーエフ元素の謎を解く」。なぜきのこ文庫が選ばれたかは不明だが、西脇隆俊知事は「京都が選ばれたことは大変名誉。いろんな人に本を読んでほしい」と語った。 本は20日から6月18日まで、植物園内の植物会館1階で展示される。今後、和訳本も一緒に紹介する予定。【千金良航太郎】
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