歯科医物語

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ある出会い

2023-03-31 23:21:31 | 歯科医物語
ある出会い


これは、友達の、歯科医の、K君から、
聞いた大学病院内での話である。



K君は、歯科大学を、卒業して「口腔外科」を、専攻した。

口腔外科とは、口の中の、虫歯・歯周病以外の
(正確には、「虫歯・歯周病」で、抜歯する場合はこれに入る)
疾患や、外科的処置をする診療科である。

歯の抜歯から始まり、
口腔のガンの治療まで、
さまざまである。


Kは、卒業して、しばらく研修後、
その入院「患者」の担当になった。

担当と言っても、新米だから、
本当の担当はもっと、上の先生で、
その「助手」という方が、正しかった。

その入院患者は「上顎ガン」で、
つまり、「上あご」の骨の中にガンがあった。


Kは、担当になる前から、
その患者のことは、知っていた。
同じ、医局のなかであるから、
当然といえば、当然であるが。


その患者は、入院したときから、
ガンは、かなり進んでいた。
リンパ節転移が、もはや、あった。

しかし、治療も、ことごとく、失敗した。

まず、抗ガン剤の、局所動脈内の
挿管から、失敗・・・・・。

結局、1年以上、入院して、昇天した。



その患者は、50歳後半、男性で、
寡黙で、ガンコそうで、いつも、黙っており、
どんな処置をされようが、
悲鳴ひとつ上げず、必死に、我慢していた。

いつも、付き添っていた、奥さんは、
反対に、おしゃべりで、愛嬌があり、
真っ黒で、働き者そうで、
あまりしゃべりの得意でない
Kも、楽しくしゃべることができた。

Kには、なぜか、理想的な、夫婦にみえた。
「男は度胸、女は愛嬌」
いまや、死語になったこのことばを、
絵に描いたような、夫婦であった。



その、奥さんの話によると、
子供さんは、なんと、5人とも、女性で、
つまり、5人姉妹ということであった。

上の3人は、既婚で、子供もあり、
その患者の世話は、主に、
奥さんと、下の2人の娘さんが、していた。



「四女」と「五女」の2人の女性のうち、

下の女性は、お父さんが生きているうちに、
「花嫁姿」を、見せたいと、見合いして、結婚した。

結婚式の写真を、Kは、見せてもらったが、
きれいに着飾った、花嫁の横に
もはや、顔に、ガンが、あらわれた、その患者が
いつものように、ガンコそうな顔で、笑みも
浮かべず、写っていた。


上の(上から4番目)の女性は、
お父さんが、亡くなるまで、面倒をみたいと、
結婚をしなかった。


結局、その患者の最後の方は、
奥さんと、その女性が、交代で、
その患者の面倒を看ていた。



奥さんによると、やはり
その、ガンコで、寡黙な、患者は、
男の子が、欲しくてたまらなかったという。

その、下から2番目の子を、
産んだときは、怒られ、かわいがりもせず、
名前は、届け期限の、14日目に、
つけられたというから、かわいそうである。

そして、もう1人女の子。
末っ子が、生まれたときも、
その想像に、容易い。



Kは、もはや、助からないその患者の
処置や、世話をした。

主治医のひとりとはいえ、
新米であった。
そういう、雑用は、まかされた。

毎日毎日、処置をした。


ある日、夜、処置に、Kが、その患者の部屋へ
入ると、奥さんが、
「アンタ、夕飯食べたの・・・・
そう、たいへんね
じゃ、これ残りモンだから悪いけど、食べていきな」

という。Kは、とまどった。
そんな、病室で、患者ととに、ものを食べるなどということは、
聞いたこと、どころか、考えたこともない。

とりあえず、遠慮しているKに
あの、ガンコな患者が、
「筆談」しだした。
もはや、しゃべることもできなかった。

「なにを、えんりょしている。
わたしの、こどものくせに」

震えるその字に、
奥さんは、
「まあ、やだわ、このひとったら、
あんたを、男の子がいなかったから、
自分の子供にしているわ。
ゴメンね~。」


もはや、Kは、食べるしかなかった。

Kは、味がわかるような、余裕は、なかったが、
なにか、その患者に、
死んだ、彼の父親を重ねていた。


結局、その患者は、脳死の状態にまでなり、

最後、何人かの、ドクターの見守るなかで、
K君が、処置をしているとき、
心臓が、止まった。

そのそばでは、「父親」の面倒をみるために
結婚しなかった下から2番目の娘さんが、
静かに、じっと、見ていた・・・・・・。





・・・・・時が経ち、その、数年後、
K君と、その「娘」さんは結婚した。

 

 
 
 

中日・勝野昌慶、セ界初!プロ野球史上2度目の開幕戦1球勝利

2023-03-31 22:46:01 | メディア
中日・勝野昌慶、セ界初!プロ野球史上2度目の開幕戦1球勝利 
3/31(金) 22:23配信
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中日
(セ・リーグ、巨人3-6中日、1回戦、中日1勝、31日、東京D)中日・勝野昌慶投手(25)がプロ野球史上2度目、セ・リーグでは初となる開幕戦の1球勝利をおさめた。 勝野は2―3と逆転された直後の八回2死三塁で、145球を投げた先発・小笠原に代わってマウンドへ。坂本を1球で左飛に仕留めた。するとチームは九回に一挙4点を奪って逆転勝利。勝野は1球で勝利投手となった。 過去に開幕戦で1球で勝利投手となったのは、2019年に楽天との開幕戦(ZOZOマリン)で達成したロッテ・酒居知史投手(30、現楽天)だけ。珍しい記録で中日が白星発進した。


 

ニューヨークで、米シンクタンク「ハドソン研究所」から「グローバルリーダーシップ」賞を贈られた台湾の蔡英文総統

2023-03-31 22:10:35 | メディア
ニューヨークで、米シンクタンク「ハドソン研究所」から「グローバルリーダーシップ」賞を贈られた台湾の蔡英文総統(中央)=31日に台湾総統府が公開(ロイター時事


 

 
 

「ひきこもり」全国146万人、5人に1人がコロナ理由

2023-03-31 22:10:32 | メディア
「ひきこもり」全国146万人、5人に1人がコロナ理由 内閣府調査

内閣府が入る庁舎=東京都千代田区
 15~64歳でひきこもり状態にある人は全国で推計146万人いることがわかった。内閣府が31日、調査結果を公表した。子どもから中高年までの全世代の推計が明らかになるのは初めて。約5人に1人は理由の一つに「新型コロナウイルスの流行」をあげており、コロナ禍の影響も色濃く反映された。  調査は2022年11月、全国で無作為に抽出した15~64歳の計約1万1300人が回答した。146万人という推計値は、15~64歳のうち約50人に1人がひきこもり状態に該当することになる。ただ、一部にはコロナの感染を恐れて外出を控えている人も含まれている可能性があると内閣府は説明する。  146万人のうち男性が約6割強を占め、女性は約4割弱だった。ひきこもりとなった主な理由(複数回答)では、若年層の15~39歳で最も多かったのは「退職」の21・5%。次いで「新型コロナの流行」が18・1%だった。40~69歳では「退職」が44・5%、次いで「新型コロナの流行」が20・6%だった。  ひきこもり期間は、15~39歳では6カ月~1年未満が21・5%、3~5年未満が17・4%だった。40~69歳では、2~3年未満が21・9%、次いで3~5年未満が16・1%だった。30年以上の人は1・9%いた。
朝日新聞社
 

 

途中放送終了   中日VS巨人 今年最初の試合 勝った

2023-03-31 21:54:07 | メディア
中日VS巨人 今年最初の試合 勝った 一番いいとこやらないんだもの

熱投140球の 小笠原の 魂が みんなに乗り移ったのだと思う