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堀ちえみは“がんサバイバー”の希望の星 生存率50%ステージ4の舌がん克服で

2024-02-29 12:15:34 | 歯科医物語
堀ちえみは“がんサバイバー”の希望の星 生存率50%ステージ4の舌がん克服で親衛隊も感涙
2/29(木) 10:43配信
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堀ちえみ(C)日刊ゲンダイ
 2019年2月にステージ4の口腔がん(舌がん)であることを公表し、闘病を続けていた歌手の堀ちえみ(57)が27日、自身のブログで、「舌がんの完治」を報告した。 堀ちえみさん大学病院での盗撮被害にショック…病魔の他にも“許されざる敵”が(2022年)  堀は3つの科で診察を受けた後、主治医から〈『本日の経過観察を終えて特に問題ないので舌がんに関しては完治ということになります。おめでとうございます』〉と言われたとして、〈この5年もの長い期間、ご尽力いただきました皆々様に、心より御礼申し上げます。涙が溢れて止まりません〉とつづった。  19年2月22日に行われた大手術は、舌の6割を除去するという11時間に及ぶものだった。堀は、その後、必死のリハビリやボイストレーニングを続け、自身の誕生日でもある23年2月15日には、デビュー40周年の記念コンサートを実現していた。  今回、完治を伝えるYahoo!ニュースのコメント欄では“エキスパートコメンテーター”である緩和ケア医師の大津修一氏が「舌がんのステージ4はⅣA、ⅣB、ⅣCと3種類あり、ステージ4全体の5年全生存率は50%で、再発は治療後2年以内に起こることが多いです。他のステージ4の腫瘍よりは生存率は良いですが、患者さん自身にとっては相当ストレスなものでしょう」とコメントしている。  一方で堀は、病魔と同時に、大学病院での様子を盗撮されたり、度重なる誹謗中傷など、心ない仕打ちともこの5年間、闘い続けてきた。

総会長は「ファイトの塊です」

40周年記念コンサートに集まった親衛隊のメンバー(C)日刊ゲンダイ
 現在も活動を続ける堀ちえみのデビュー当初からの親衛隊「C☆S☆C(ちえみスマイルサークル)」の総会長、千葉竜司さんは、こう話す。 「まさに強い気持ちを持った“ファイトの塊”ですよ。ちえみちゃんは4月20日にもコンサートを予定していますが、それを前にしてすごくよかった」  同じく統括部長の久芳奈津子さんは、涙ながらにこう語った。 「5年前に初めて聞いた時は、目の前が真っ暗になってしまって、最悪のことも頭をよぎってしまった。親衛隊の仲間たちも本当に落ち込んでいた。昨年の復活記念コンサートも夢のようでしたが、今回、完治ということで、5年間、絶対に諦めることなく、ちえみちゃんが頑張ってくれて本当によかった。ご主人さまの支えもあったと思いますが、ちえみちゃんは本当にすごい。すごいの一言です……」  親衛隊は、メンバーのほとんどが50代以上だが、仕事や家庭の合間を縫って現在も活動を続けている。前出の千葉さんは「40年以上、ファンを続けていますが、最近は、ちえみちゃんの頑張る姿を見て、今まで特にファンでなかったがん患者の方が新たにファンになるケースも増えているんですよ。“親衛隊の方ですよね”なんて声をかけていただいたりします。みんな、ちえみちゃんに本当に励まされているんです」と語る。  絶対に諦めないという強い気持ちでがんを克服した不死身の堀ちえみ。まさに“がんサバイバー”の希望の星である。

「22歳、飛び降り自殺未遂の女性 Dさん」(K病院にて)ブラックジャック物語

2024-02-04 17:50:22 | 歯科医物語
「22歳、飛び降り自殺未遂の女性 Dさん」(K病院にて)



もう、20年近く前になる。


オフィスで、診療をしていると、知人の病院から電話が入った。
「顔面骨折のクランケ(患者)がいるので、来て欲しい。」
わたしは、
「はいわかりました。きょう、診療終わったら、伺います」
幸い、土曜であった。

5時に診療を、終わり、その病院へ車をとばす。
3時間はかかる。





患者は22歳、5階建てのビルからの
飛び降り自殺未遂だった。


患者を診るなり、
状態がわかった。

患者は、「気管内挿管」をしていた。

「顔面、下2/3 多発性骨折」であった。
顔は、全体に腫れあがり、よく見ると、
骨折部の骨のところだけ、
出っ張っている。
歯などは、2・3本残り、すべて、とんでいた。

患者は、動かせないので、レントゲン写真は、CTのみ。








わたしは、主治医に言った。
「これは、ジグソー・パズルのように、折れていますよ。
元の顔には、たぶん、もどらないですよ。」
などなど・・・・。
実際、下あごの骨以外は、顔面の骨は、うすっぺらい・・・・。

と、患者が、少し動く。
患者は、ひょっとして、意識があるのでは?

「Dさん、わかりますか?」
Dさんは、少し、うなずいた。
もちろん、気管に、管が入っている、
しゃべれない。

意識、あるんだ!、
今までの話全部きいていたんだ。
わたしは、あおくなり、
患者さんに話す。冷や汗をかきながら。

「大丈夫、ですよ。
なんとかするからね。
がんばってね!」

患者は、また、うなずいた。





今だったら、「形成外科」が、
手術を、するだろう。
そのころは、形成外科は、あまりなかった。

口腔外科が、前頭骨を除く
顔面骨すべてを、手術していた。
時には、眼窩壁の、骨折の整復もしていた。


それは、「咬み合わせ」が、
その治療の主体を占めていたからである。

上アゴが折れたら、下アゴに、上アゴを固定する。
下アゴが折れたら、上アゴに、下アゴを固定する。
両方折れたら、まず、骨の太い下アゴを、
開いて整復固定、それに、上アゴを、固定するのである。

その際基準となるのが、歯なのである。
いまでも、わたしは、上・下アゴの骨は、
「口腔外科」のほうが、うまいと、確信している。





さてその、「Dさん」。

ビル5階からの、飛び降り自殺。
普通は、というか、ほとんどは、死ぬ。

彼女の場合、飛び降りて、まず、
足を、折り、(足の骨も折れていた。)
そして、前のめりに、
顔面を、強打したと考えられる。

さらにいうと、少しでも、横を向いて強打していたら、
脳が、傷害を受け、死んでいただろう。

顔面が、クッションの機能を、果たしたのだ。


さらにいうと、外傷はやはり「打ちどころ」である。
「打ちどころ」が悪ければ、ころんでも、
命はないのである。





さて、それから、わたしは、「某大学口腔外科」を、
訪れ、助教授(今は、N大学教授)に、協力を、お願いした。

1回話しただけで、承知してくれた。
大学の先生も、手術してみたいのである。
実際、そのころ、大学の病院には、そんな大きな損傷の例は、
まわってこなかった。





さて、手術。
このDさんの場合、歯が、ほとんど、折れてなかった。
「咬みあわせ」がない。
困難を極めた。
12時間ぐらいかかった。





何とか、手術を終え、抜糸まで、
たどりついた。

が、どれくらい、前の顔にもどったかは、不明。
受傷まえの顔を、知らないのである。





これには、後日談がある。



それから、半年ぐらいが、過ぎた。
また、K病院の、担当医から、電話があった。

「例の患者ですが、顔が、非対称で、
直してくれといってるんですが・・・・・」
「あれほどの、骨折ですから、
非対称はしょうがないと、思いますが・・・・・・。
でも、一度、伺います。」
と、返事した。

今度は、急がない。
日時を、決め、K病院にいく。



病院の暇な午後、「脳外科外来」で、Dさんを待つ。

と、窓の外、遠くにDさんが、見えた。
お母さんらしいひとと、一緒。

やせて歩き方が、明らかに、変。
すると、看護師さんが、
「あの子、拒食症なの。ああやって、いつも、食べているの。」



ハッとした。
精神的問題があるのだ。

前、先輩が、いっていたことを、おもいだした。
「あの、患者、飛び降り自殺で、アゴ折って、
なおしてやったのに、結局、また、飛び降りて、死んでしまいやがった。」
こういう患者さんは、精神的問題をかかえている。




おかあさんと、Dさんがみえた。

Dさんは、ひどく、やせていた。
髪の毛は、ボサボサ。
化粧はもちろんしていない。

話を聞く。
「元の顔には、戻らなくてもよいから、
顔の、非対称をなおしてほしい」
とのことだった。

今度は、急がないし、患者は、動けるので、
近くの病院の「口腔外科」を、紹介しようとして電話する。
ところが、精神科的なことをはなすと、
断られた。
(わたしの病院は、遠すぎる。)

担当医も、にげていることが、明らか・・・・。




どうしようもない。

Dさんと、お母さんの話を聞く。

お母さんが話す。
どうも、「統合失調症」のよう。
@「拒食症」で、いっぱい食べるが、はいてしまうこと。
@「精神科」に、Dさんが、行くことを拒否していること。
@Dさんを、ご主人と、力を合わせ、車に押し込もうとしたが、無理だったこと。
@Dさんに内緒で、「精神科」に行って、薬をもらってきたこと。
@薬をを、ご飯に混ぜたりして、飲まそうとしたこと。
などなど・・・・・。

すると、Dさんが、お母さんに、反論。

そのうち、Dさんと、おかあさんが、ケンカしだした。
大声で、怒鳴り合いとなった。

わたしは、じっと、聞いているより他なかった。



どのくらいたっただろうか。

2人が、黙ってしまった。

わたしは、Dさんに・・・・・。
「困ってるんだろ?」
Dさんは、だまって、うなずく。


わたしは、夢中で説明した

@精神科というと、日本では、
「狂った人」のための病院のようにいわれるが、そうではないこと。
@むしろ、自分がちょっとヘンだと、
認識した人(=普通の人)が行くこと。
@精神科へいくことは、恥ずかしいことではないこと。
@わたしの友達も行っていること。
などを、伝えた。

そして、近くの精神科病院にいくよう進めた。

すると、Dさんは、
納得してくれた。

精神科への紹介状と、
精神科治療後の、「口腔外科」への紹介状を書いた。

おかあさんも、お礼の言葉を述べられたが、
何もしていない、わたしは、
その言葉に、なお、恐縮した。

そして、Dさんに、
「がんばれよ」・・・・・。
2人を、見送る。




わたしも帰る。

アッ、「出張料」もらうの、わすれた!




その後、少し、気になっていたが、
ほとんど、わすれていた。

そのまた、半年後ぐらいのち。
その病院にいったとき、看護師さんが、
「アッ、先生、Dさんねー、
あのあと、M精神科病院へ行って、
口腔外科にも行って、手術したそうよ。
先生に、お礼いっといてね
といってらっしゃったわよ!」









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新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症予防における“口腔ケア”の重要性

2023-12-02 23:49:23 | 歯科医物語
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症予防における“口腔ケア”の重要性
広島大学病院 感染症科教授
大毛 宏喜 先生


目次
項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

  • そもそも感染症とは?
  • 感染症を予防するためには何が必要か——インフルエンザを例に
  • 大毛 宏喜先生からのメッセージ
この新型コロナウイルス感染症に関する記事の最終更新は2020年08月25日です。最新の情報については、厚生労働省などのホームページをご参照ください。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。私たち人間はこれまでに多くの感染症と闘ってきました。感染症を予防するための方法にはいくつかの種類がありますが、近年では、新型コロナウイルス対策として口腔ケアをしっかりと行うことの重要性が示されています。新しい生活様式の実践が求められる今、私たちはどのような点に配慮するべきなのでしょうか。広島大学病院 感染症科 教授の大毛おおげ 宏喜ひろき先生に、感染症予防における口腔ケアの重要性についてご解説いただきました。
そもそも感染症とは?
微生物とは、目に見えない小さな生物の総称です。微生物はどこにでも存在し、私たちの体表面や体内にもたくさんの微生物がいます。微生物には、ウイルス、細菌、真菌、原虫など多くの種類があります。常日頃、私たちはこのように多くの微生物と共に生きています。通常、微生物がいることだけで感染症は起こりませんが、なんらかの要因で微生物が増殖し、体に病的変化を与えることがあります。これを“感染症”と呼びます。たとえば、ウイルスが原因で上気道(口、鼻から喉までの部分)に炎症が起こることを“風邪”と呼び、それよりも先の肺胞を中心に細菌やウイルスで炎症が起こると“肺炎”になります。
素材提供:Pixta
微生物の侵入経路は、口、皮膚、粘膜、性交渉などさまざまです。たとえば、飛沫感染では咳などで出た飛沫を吸い込んだり、飛沫が目や鼻などの粘膜に付着したりすることで感染しますし、接触感染では病原体が付着した物に触れることで感染します。
感染症を予防するためには何が必要か——インフルエンザを例に
それでは、感染症を予防するためには何が必要でしょうか。ここでは、インフルエンザを例にご説明します。まず、感染症は病原体(感染源となるもの)、感染経路、宿主しゅくしゅ(ウイルスが子孫ウイルスを残すために利用する人間・動物の体など)という3つの要素がそろうことで起こります。そのため、これらの要素を考慮して感染症対策を行うことが重要です。
日常生活における注意(手洗い、体調管理など)
病原体を排除し、感染経路を遮断するために、日常生活における手洗い・うがいなどをこまめに行うことが大切です。手洗いの方法としては、液体せっけんと流水を使った洗浄、あるいはエタノール含有消毒薬による手指の消毒などがあります。また、くしゃみや咳の飛沫は1〜2m飛ぶといわれていますので、咳エチケットとしてマスクを着用したり、マスクがない場合にはハンカチやティッシュで口と鼻を覆ったりすることも重要です。さらに、宿主となる自分たちの体の免疫力を落とさないために、規則正しい生活を送る、3食欠かさずにバランスのよい食事を取る、十分に睡眠をとる、といった体調管理に努めることも大切です。このような感染症対策については、新型コロナウイルスに対しても同様に心がけるとよいでしょう。
口腔ケア(口腔機能管理)
下の画像は、健康な人の口腔内粘膜をこすり取り、顕微鏡で観察した画像です。ピンク色の部分や紫色の点状の部分は全て細菌です。唾液1mlあたり100万個以上の細菌がいるといわれていることからも分かるように、私たちの口の中には相当な数の菌が存在するわけです。
口腔内粘膜の細胞と細菌
口腔は、粘膜であると同時に消化器官の一部として外の空気に触れる、特殊な臓器です。口腔ケアを怠るとプラーク(歯に付着した細菌が繁殖した塊)が増加し、歯周病などの病気が発症しやすい環境となります。インフルエンザに関しては、口腔ケアによって口腔内の細菌数を抑えることで、ウイルス感染を起こしにくい環境がつくられると考えられています。つまり、口腔ケアをしっかりと行い清潔な口腔環境を整えることが感染症の予防につながるのです。
しかしながら、自分で行う口腔ケアには限界があります。そのため、毎日の歯磨きなどセルフケアに加えて、定期的に歯科医院でクリーニングを行うことが重要だと思います。一般的に、歯科医院ではむし歯の治療、歯石除去、歯面清掃、必要に応じて口腔内乾燥の治療などが行われます。当然のことながら自力で行う歯磨きに比べて専門的なケアが可能ですので、まず、むし歯や歯周病などの病気がある場合にはそれらを治療しておくこと、そして定期的に歯科医院でクリーニングを行うことを心がけていただければと思います。
日本では定期的に歯科でクリーニングをするという発想があまりなく、“歯科医院は歯が痛くなってから治療のために行く場所”という認識が強いかもしれませんが、これからは歯が痛くなくても定期的に通い、常に健康な口の状態を維持することが大切だと考えています。それは、感染症の予防にもつながります。そのような意味では、今、私たち一人ひとりの意識や習慣を変えていく必要があるのかもしれません。
自分で行う普段の歯磨きに関しても、歯ブラシだけでは磨ききれない場所があるので、歯間ブラシやフロスなどの清掃補助器具を活用するとよいでしょう。実は歯磨きの方法には人それぞれ癖があるので、歯科医院でクリーニングを行う際、ブラッシングの指導を受け、自分では磨きにくい場所・磨けていない場所を把握することも重要です。クリーニングの頻度としては、半年に1回ほどがよいでしょう。




「虫歯あるパパは食器は別に...」しかし子どもの虫歯予防に

2023-11-13 13:42:21 | 歯科医物語
「虫歯あるパパは食器は別に...」しかし子どもの虫歯予防に『親子の食器別々』必要なかった!夫婦喧嘩までした努力も「知っていたらもっと仲良くできたのに」では虫歯予防には?
11/13(月) 11:14配信
34コメント34件
MBSニュース
 11月8日は「いい歯の日」。虫歯予防のために頑張って『親子の食器を別々にする必要は無かった』ってこと、皆さんはご存知でしたか? 【写真を見る】日本口腔衛生学会「親からの口腔細菌感染は食器の共有の前から起こっている」に街の人は『うそん頑張ったのに…ショック』

「治療」ではなく「予防」の患者も増える歯科医院

 大阪市東住吉区にある子ども専門の歯科医院「ふじわら歯科」。最近は虫歯治療以外の患者が増えているといいます。  (ふじわら歯科 藤原成樹院長)「虫歯の子どもさんは減っているから、小学校やったらクラスに1~2人いてるかなぐらいになっている。『虫歯はないけれどもフッ素を塗ってほしい』『歯ブラシの仕方を教えてほしい』『この子を虫歯にしたくない』っていう保護者の方の要望が圧倒的に多いです」  さらに子どもが虫歯にならないよう保護者たちが気を付けているのが…  (保護者)「子どものお箸・スプーンとか、私の使うものとかは別々にしています。そういうふうにうかがうので、分けた方がいいのかなと思って分けるようにしています」  (保護者)「私は虫歯が無いので一緒に使っていたんですけど、パパとかは(同じ食器で)食べさせないようにしていました。虫歯があったので」

日本口腔衛生学会が『食器別々』に意見表明

 虫歯の原因となる「ミュータンス菌」。親から子どもにうつさないように親子でも箸などの食器を共有しないようにしているという保護者たち。ところが今年8月、この「食器の共有」について日本口腔衛生学会が衝撃的な意見表明をしました。
 【日本口腔衛生学会の意見表明より】「食器の共有は離乳食開始時期の生後5・6か月頃から始まりますが、それ以前から親から子どもに口腔細菌は感染しているのです」  つまり、子どもはスキンシップなどを通じて親の唾液に接触するので、虫歯予防のために絶対に食器を分けなければ、と気にしすぎる必要はないというのです。
 この発表に街の人は…  (街の人)「うそん、頑張ったのに。ちょっとショックですね」  (街の人)「へー、知ってたらもっと(夫と)仲良くできたのになって。(Qこれでケンカしたことも?)そうですね…はい…。知っていたほうが良かったかな」



歯科医師「菌がいる前提で対策を」
 しかし、にわかには信じがたいこの発表。そこで日本口腔衛生学会の意見表明にも携わった歯科医師にも聞いてみました。  (東京医科歯科大学 相田潤教授)「食器の共有を防げば親の唾液からの虫歯菌がうつらなくて虫歯が防げるというのは、研究に裏付けられている話ではない」
 実は18年前の調査で「食器の共有」と「虫歯」には関連性が無いことがすでに分かっていたといいます。では結局、虫歯予防のためにはどうすれば良いのでしょうか?  (東京医科歯科大学 相田潤教授)「赤ちゃんに話しかけているだけで唾が飛ぶ可能性があるわけですから。菌がいるのを前提として、甘いものをだらだら食べないとか、歯医者にフッ素を塗ってもらうとか、そういうことをやるほうがやっぱり大事ですね」