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ことば遊び館

ことわざ、俳句、短歌、川柳等々、ことば遊びのブログ(イラスト入り)

めんそ~れ

2007-12-07 | 現実館
先日のこと。

高2になる次男が



へ出立。
そう、高校の修学旅行です。

出立前、私へのお土産として

を所望したのですが、高校生に無理な話と一笑されてしまいました。

まさか、こんな

お土産を買って来るんじゃあないでしょうね。

まあ、お前が無事で帰ってくることがなによりのお土産だ、などと柄にもないことをいって送り出しました。


そしてそして、無事に帰還。

3泊4日の旅行は、彼を少し大人にしたようです。
日焼けもして、逞しくなって帰って来ました。

私へのお土産は、青の琉球ガラスです。

色が綺麗。
それに形が可愛い。
手にしっくりなじみます。
これで、泡盛を飲むと美味しいのだとか。

さっそく、人気の泡盛

の水割りを…。

うん。
美味しい。


早く、奴と一緒に飲みたいものです。



ちなみに長女の沖縄土産は、拾ってきた珊瑚でした。


この差は、一体なんでしょう…。

若気の行ったり来たり(サーカス編)6

2007-12-05 | 現実館
もしかしたら、他の店でも同じ様な光景が繰り広げられていたのかもしれない。

私たちは、毎晩のように店に集まっては、入れ替わり立ち代り有線放送のリクエストをしていた。

その甲斐あってか、オリコンチャートにも名前が出るようになり、それと比例して高さんの店に来る回数が減っていった。
それでも会えた時は、
「一度、4人で来て下さい」
無理なおねだりと知りながら口にした。


結局それは実現する事はなかったが、彼らの活躍は目覚しいものがあり、Mr.サマータイムはオリコンチャートで1位ランキング、そしてザ・ベストテン出場、続いて出したアメリカン・フィーリングも売り上げ好調で、7月にはサーカス1というアルバムが出た。

私もアルバムを購入し、当時付き合っていた女性の名前で色紙を書いてもらい、彼女にプレゼントしてる。
果たして彼女、それをまだ大事に持ってくれているのか、それとも処分してしまったのか、今となっては確かめる術がない。


アカペラでMr.サマータイムを聞いてから半年ほどで、高さんは店に来なくなった。
いや、来られなくなった、というのが正しいだろう。

サーカスと、ママとのつながりは、詳しくは知らない。
が、以前大部屋の女優をしていて、その筋とつながりのあったママと、彼らがなんらかの形でつながっていたとして不思議ではない。
それに、高さんの自宅が、店の近くにあったということも、度々顔を出す理由になったのだろう。

その後の彼らの動向は、時折ママが受ける電話から伝わって来ていた。
ある日、いつものように店に行くと、興奮気味のママが
「Kちゃん、やったわよ。
高さんたち」
「どうしたの?」
「紅白出場が決まったんだって」
「うわ~、凄い。
やったね!」

応援してきた連中が店に入るたび、ママは同じことを繰り返した。
そして
「みんなの協力があったから、ここまでこられたの。
ありがとう」
と、私たちにボトル(もちろん、みんなで1本ね)をプレゼントしてくれた。


こんな時期を過ごしてきたからか、サーカスの歌や映像が流れると、すぐ昔の頃に思いを馳せてしまう。
そして、あの人はどしているだろう、と。
例えばママ。
あの当時、歳は明かしてくれなかったけれど、私たちと同じくらいの娘さんがいたから、40代後半くらいではなかっただろうか。
とすると、今は7~80歳。
私も歳を取ったのだ、当たり前のことと分っていながら、何か複雑な思いである。

そして、面倒見の良かったYさんや苦手だったOさん、それにUさん、K君元気かなあ。
名前が浮かばない、その他の連中も…。
そしてそして、当時独身だったスターにしきの気取りのTさん。
その後、どうしたのだろう…。


実をいうと、この春、近くに行く用事があり一踏ん張りして店があったあたりに車を走らせている。
既に店はなく、街は大きく様変わりし、頭上を高速道路が走っていた。


車を降りて店のあった辺りに立つと、なんだか懐かしい匂いが蘇ってきて、急に付き合っていた彼女の顔が浮かんできた。
そして、お尻の辺りからきゅうっとした感覚が湧いて、背筋を通り頭が痺れたような気がした。
彼女、元気だろうか…。
今は、幸せだろうか…。
もし一緒になっていたら、どうなったのだろう。


店があった辺りは、道路を支える柱が立ち、そこに湧いたつむじ風が塵を舞い上げていた。
それを見て、
「ああ、俺の青春も終わったんだなあ…」
と。



私の青春時代の、ヒトコマです。
お付き合い、ありがとうございました。

若気の行ったり来たり(サーカス編)5

2007-12-05 | 現実館
翌日店は、その場に居合わせなかった連中の呻きで溢れていた。
「う~っ」
「くればよかった」
「パチンコ、出ちゃったからねえ」

Tさんと私は、得意満面。
「いい歌だったよ~。
なあ、Kちゃん?
あの歌、売れるね」
「あら、Tさん。
昨日なんていったかしら?」
と、ママ。
「なんかいったっけ?」
Tさん。


それからしばらくして、店に高さんが来た。
今回は、ママから来店の告知があったから、高さん目当ての常連が集まっていた。
「レコード出来ました」

ジャケットには、ひとりひとりのサインが入っていたように思う。
(数年前、グリコから7~80年代の懐かしい歌のCDをオマケに、チョコレートが出た。
このサーカスをはじめ、太田裕美や南沙織など懐かしい顔ぶれがそろっていた。
オマケだからお楽しみ、中身が分からないようになっていた。
私も懐かしさから、1個だけ買ってみた。
明けてみると、なんとサーカスだった…)

その時は、ママの娘さんがいて、早速レコードをかけてくれた。
今度は、伴走入りの曲、一緒にいた連中は大騒ぎ。
なにせ、このレーコードの声の主が、目の前のカウンターに座っているのだ。

それから彼は、しばらくの間、週一くらいのペースで店に来た。
店はサーカス一色で、有線放送のリクエストも、Mr.サマータイムが最優先だった。

ある日、こんなこともあった。
客は、我々の様な若い連中ばかりではない。
値段も手ごろで入りやすいからか、年配の人も客の中にいた。
彼らは何人かでたまに来ては静かに飲んでいたが、頻繁に流れるMr.サマータイムに辟易したらしく、
「こうも同じ曲が流れると、流石に嫌になっちゃうよね。
ミスッタ、サンマタイム~とか、この歌のどこがいいのよ」
これに噛み付いたのは、Tさんだった。
「店やその客が応援して、彼らを盛り上げようとしているんだらいいじゃない。
それが嫌だったら、来なければいいんだし」
こんなことを打ち上げたように思う。

2~3のやり取りがあった後、彼らは店にはもう来ないと出て行ってしまった。
常連さんを逃がしてしまったママ、Tさんに対しなにかあると思ったが
「Tさん、よく言ってくれた。
清々したわ」
「でも、売り上げ減っちゃうね」
「その分、みんなに協力してもらうから」
その場にいた常連ほとんどが、ボトルをキープしたことはいうまでもない。
特にTさんは、店で一番高いディンプルを入れた。

「Tさん、ディンプル入れて、お財布ピンチ!」
「Kちゃん、おもしろいこというねえ。
君も飲むか?
ママ、みんなに作ってあげて」
ちょうど、ピンチからディンプルに名前が変わった時期である。
「Tさん、頂ま~す」

その時も、Mr.サマータイムが流れていた。

若気の行ったり来たり(サーカス編)4

2007-12-05 | 現実館
流石、惚れ惚れする歌唱力。

上手さにうっとりして、終わったと言うのに拍手さえ忘れる始末。
ママに続いてアルバイトの子が、パチパチ。
私も拍手をしようとした時、Tさんが
「そんな歌、売れないでしょう」
(えっつ!?
あ、兄貴、なんてことをいうんだ)
ついつい私も
「そうですよね」
(なぜTさんに追従しているんだ?)
「あら、失礼ねえ…」
「いや、歌は上手いです。
流石です。
ただ、歌詞がねえ」
(えっ?どんな内容だった?)
状況に舞い上がっていた私は、歌詞など頭に入っていない。
流石Tさん、伊達にスターにしきの…を気取っていない、その辺のところもきちんと聞いていた。
「不倫の歌ですよね。
それが、受けるかなあ」

今考えれば、確かにそうである。
当時としては、好まれる内容ではなかった。


顔を潰された形のママは、ご機嫌斜め。
が、高さんは流石プロ。
素人のごちゃごちゃを気にすることもなく相手をしてくれ、それからしばらくして
「またお邪魔します。
応援、よろしくお願いします」
と、帰った。


「Tさん。
酷いじゃないの。
せっかく歌ってくれたのに…」
「いやママ、ゴメン。
上手い、凄く上手い。
このにしきのも感心するくらい上手い。
あの歌、売れるよ」
「ありゃ。
そういことは、本人の前でいえばいいじゃない」
「いや~悪い悪い」
「Tさんのそういうところが可愛くないわ~。
それにKちゃんまで」
「ご、ごめんなさい」

若気の行ったり来たり(サーカス編)3

2007-12-05 | 現実館
今度レコードを出す、と紹介された高さんなる人物。

店には、私たちふたり以外に客はなく、彼はまたママさんと話を始め、色々込み入った話もあるのだろう、私にはアルバイトの女の子が相手をしてくれた。

当時流行っていたスナックも、毎日毎日が混むわけじゃない。
それはたまには暇な日もあるさ。
でも、7時過ぎにはひとりふたりと集まって、いつものバカ話が始まるのに、その日はドアのカウベルがカラリと鳴ることはなかった。
「今日は、誰も来ないわねえ」
高さんとの話に一段落ついたのか、ママがモアの煙を吐き呟いた。

と、そこにタイミングよく現れたのは、常連のTさんだった。
「いらっしゃいまっし~」
「ママ、今晩は。
おっつ、誰かと思ったらKちゃん(私)。
今日は、早出?」
彼は、スターにしきのあきらにくりそつで、持ち歌は”空に太陽がある限り”だった。

10歳近く歳の離れたふたりだが、下の名前が一緒ということで、どういうわけか他の歳の近い連中よりも話がしやすかった。

「Kちゃん、一緒していい?」
店が混んでいて席がない時以外、相席を嫌うTさんだったが、私とだけは気にならなかったようだ。

「あっ、Tさん。
こちら高さん。
今度、レコード出すの。
応援してね」
「よろしくお願いします」
「はい、よろしく。
で、デビュー曲は決まってるんですか?」
「はい。
Mr.サマータイムという歌です」
「長っ!」
「そういわないの…。
4人グループなのよ。
お姉さんと、弟さん、それに従姉妹さん。
で、いいのよね?」
「はい」
「で、グループ名は?」
「サーカスです」
「サーカス?
歌いながら、玉乗りかなんかしちゃうの?」
「こらこら、Tさ~ん」
悪気はないのだが、ついつい余計なことを口にしてしまうTさん。
あげくに
「歌、聞きたいなあ…」
「カラオケに入ってないし…」
「アカペラで歌えるでしょう?」
「高さん、無理しなくていいのよ」
「いや、大丈夫です」

高さん、ママからマイクを貰うと、リズムを取り歌いだした。


Mr.サマータイム 探さないで あの頃の私を
Mr.サマータイム あの夏の日 償える何かが欲しい
待ち伏せた誘惑に 誘われて思わず あなたを忘れたの
頼りなく若い日々 ただひとつの愛に 背いてしまったの

Mr.サマータイム 忘れさせて あの人の眼差し
Mr.サマータイム なくした恋 よみがえる切ない思い
忍び寄るささやきに 振り向いたあの日の ひとときの過ち
許されるはずもない 愛した人はただ ただあなただけなの

Mr.サマータイム あれは遠い 夏の日の 幻
Mr.サマータイム 気まぐれから 何もかもなくした私
かけがえのない愛に 包まれていながら 気づかずにいたのね
誘惑の熱い砂 ただひとつの愛に 背いてしまったの

Mr.サマータイム 探さないで あの頃の私を
Mr.サマータイム あれは遠い 夏の日の 幻


幾らお客様は神様と言っても、ただの酔っ払い相手に、フルコーラスの熱唱。
「あなた達ラッキーよ~。
レコード出る前に、生で聞けたんだもの」

若気の行ったり来たり(サーカス編)2

2007-12-05 | 現実館
遊ぶお金欲しさに、アルバイトを探していた私だった。

元大部屋の女優で未だにそちらの人と交友があるというスナックのママさんに紹介された、映画やテレビのエキストラの仕事。

ママさんの当時の思い出話や、あなたならエキストラから入ってもそこそこのところまで行けるかもしれないというなんの確証も保証もない話に、そういう世界にあまり興味がなかった私も、少々色気が出て来ていた。
じゃあ、と話を聞いてみるが、条件面で全然折り合いがつかない。
手当てが安い上に、交通費も持ち出し。
それになにより、決定的だったのが
「いつでも仕事があるわけじゃないの」
「えっ?」
エキストラとして活動するとして、どこかの事務所に所属するのか、ママさん紹介ということで個人でやれるのかは分からないが、ある程度定期的に仕事が入らなければ働く意味がない。
ママさんが段々乗り気になって来ていただけに、私が断った時には少々気まずい雰囲気になった。

と、おもしろいもので、このやり取りを聞いていたお客の幾人かが、声を掛けてくれた。
色々な職種があったが、最終的に落ち着いたのは3Kの最たる板金の仕事だった。
身体的にも精神的にもへなちょこな私に勤まるか不安だったが、働けばそれだけお金になるから楽しかった。

一番良かったのは、こちらの都合優先ということだった。
「君の都合の良い時に来てくれればいいから。
といっても、夜中や会社が休みの時に来てもらったら困るけれど」
社長は、30代半ばの気さくなおっさんだった。


ある日、バイトも終わりこざっぱりして例のスナックに向うと、見慣れないお客が一人、カウンター席に座っていた。
客は、彼ひとりだけだった。

「お帰り~」
「ただ今~」
今考えれば、ママの作戦に上手く乗せられていたのだろう、ここはみんなの自宅だからと、毎晩のように通うようになっていて、それは私だけではなかった。
「バイト終わったの?
お疲れ~。
水割りにする?

そうそう、紹介するわ。
こちら、高(たかし)さん。
今度、レコードを出すのよ」
「へえ、凄いですね。
よろしく」

若気の行ったり来たり(サーカス編)

2007-12-05 | 現実館
学生の頃、合コンばかりじゃあと、私は住まいの近くに、一人でジックリ飲める店を探していた。
ある日、歩いていて目に入ったのが、イラストの様な看板だった。

スナック&喫茶の意味も分からず、水割りいっぱいくらいならそれ程取られないだろうと、店に入ることにした。
ドアには、カウベルがあり、からんころん。

「いらっしゃいまっし~」
見るからにお水と分かるママさんと、20代中頃の女の子が一人。
カウンターに座ると、お絞りが出てきて、なにやら香水の香り。
「初めてです、よね?」
「はい」
「なんになさいます?」
「メニューあります?」
「はい」
手渡された革表紙のメニューを開くと、
「えっ!」

オールドボトル¥2800。
ビール1本¥500。

や、安い。

良心的といわれるスナックでも、オールド¥5000、ビール¥1000の時代。
聞いた話、昼は喫茶店、夜はスナック。
スナックといっても、客に女の子がつくわけじゃなく、オーダされたものを運ぶだけ。
「だから、安く出来るの」

貧乏学生にとって、懐に優しい店は嬉しいもの。
最初は、数週間に1回、通う内に気の合う仲間も出来て、その内週数回通うようになる。
コーヒー一杯で、何時間粘っても文句いわれないし。
あげく、時々懐の豊かなお客さんや店からの差し入れもあり…。

気が付けば、いつの間にか常連さん。
お店主催の行事にも誘われるようになる。
夏場は船釣りで東京湾やらどこやら、冬はスキーで苗場だの日光だの野沢など色んなところに行きましたとさ。

ママさんには、甘えついでにバイトの斡旋などをお願いしてみる。
と、映画やテレビのエキストラの仕事があると。
実はママサン、スナックやる前は大部屋の女優さん。
なんでも、天地茂さんたちと一緒の映画に出ていたとか。
「よかったら紹介してあげるわよ」
そういう世界にそれほど興味はなかったけれど、全くないと言えば嘘になる。
条件などを聞いてみて、良かったらその世界を覗いてもいいかなあ…、と。

でも残念。
手当ては、何時間拘束されようが、一日¥4000ほど。
ロケ地がどこだろうが、交通費は持ち出し。
そう、自前。
「ええ~。
それはちょっと…」
「あなたなら、そこそこまでいけると思うんだけれど」
なんて、ちょっと嬉しいこともいってくれる。
が、金銭面での条件が悪すぎる。
演劇を目指す人でもない限り、長続きはしない。
きっと。


続く。