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たぬきちのブログ

自身が体験した自己啓発セミナーについて振り返ります

第1段階 其の4 ~三日目~

2010年08月18日 | 第1段階
三日目にやったことは、終了間際のグラデュエーションの実習しか覚えていません。

それだけインパクトが強かったんだろうと思います。


三日目終了間際、時刻はすでに午後7時。

講師からそれぞれ立ち位置を指示され、目をつぶるように言われます。

私は心の中で「もう疲れたな~。早く帰りたいな~」と呟いていました。

目をつぶると、部屋は真っ暗になり(なんとなく雰囲気で)、音楽が流れ出します。

講師から
「この三日間どんなことがありましたか?初日には~、二日目には~をしてきましたね。」
と、回想を促すナレーションがなされます。

しばらくこの三日間を振り返った後、「あなたの紹介者を思い出して下さい。
あなたの可能性を信じ、あなたをここに送ってくれたのです。」と展開していきます。

周りからはすすり泣く声が聞こえてきます。

私も紹介者Aを思い浮かべ、涙を流しました。

「Aよ。こんな素晴らしいセミナー紹介してくれてありがとう~(涙)」

ふと部屋が明るくなった感じがして、講師から「では皆さん!目を開けて下さい!!」と
言われ、目を開けてみると、私の目の前に花束を持ったAが立っているではありませんか!

腰が砕けそうなくらい嬉しかったのを覚えています。

遠く仙台からこの東京まで、私の第1段階卒業を祝うために駆けつけてきて
くれたのかと思うと、止めどなく涙が溢れ出てきました。

そしてAと抱き合い、この三日間のことをしばらく語り合いました。

この時私は本当に幸せで、喜びに満ち溢れていました。


今でこそアホらしい儀式だと思いますが、この時は人生で2番目に嬉しい出来事だと
思いましたね。

ちなみに1番目は初めて彼女ができた時です。

私が「君のことが好きなんだ」と伝えると、「私も好き」と返ってきました。
100%フラれると思っていただけに、その時の喜びと言ったらもう言葉じゃ
言い表せません。

と、ちょっと話が脱線してしまいました(汗)


そんなこんなで、最終日が終了し、帰りがけ迷わず第2段階の申し込みを済ませ
ホテルに帰りました。

翌日は始発に乗り込み、そのまま職場へ直行しました。


以上で第1段階の振り返りは終わりです。

最も衝撃的だったのは、三日目のグラデュエーションですね。
Aが目の前に現れたときの驚きは言葉が出ませんでした。

帰りの新幹線の中で、「自分も花束を渡してみたいな~」と思ったものです。

しかし、これこそがセミナー側が仕掛けた、大きな罠であることにその時の
私は知るよしもありませんでした。

第1段階 其の3 ~二日目~

2010年08月18日 | 第1段階
第1段階の話に戻りたいと思います。

午前8時半、初日の疲れを引きずりながら、セミナー会場に到着します。

初日でみんなかなり仲良くなったせいか、セミナーが始まるまでの間は
昨日とは打って変わって賑やかなものでした。

二日目の実習で印象に残っているのは
二人で向かい合って1、2、3、4のいずれかを出す実習と、
赤黒ゲームの実習です。


【二人で向かい合って1、2、3、4のいずれかを出す実習】
 これは受講者全員で二列に並び、列同士で向かい合い、同じタイミングで
 1~4のいずれかを指を立て表すというものです。

 1~4にはそれぞれ意味があります。

 1…そっぽを向く
 2…そのまま何もしない
 3…握手
 4…抱き合う

 あまり好きでない相手には1や2を出し、好きな相手、お気に入りの相手には
 3、4を出すのが普通だと思います。

 実際みんなそんな感じで、1~4の数字を出し合っていきました。

 10人ぐらいとサインを出し合った後、講師が足を止めて下さいと言いました。

 「右斜め前の人を見て下さい。
  その人にサインを出すことはありますか?
  もし人生で一度しか出会わない人だとしても、あなたは1や2を出すのですか?」

 うまく書けませんが、部屋は暗くなり、音楽が流れ出し、我々参加者はとりつかれた
 ように4を出し合うようになります。

 何度も抱き合い、中には号泣しだす人も…。

 とこうして、私たちは出会う相手全てに4を出すべきだという価値観を植えつけられる
 のでした。


【赤黒ゲーム】
 ふと前のホワイトボードを見ると
        1  2  3  4  5  合計 
 -----------------------------------------------
 Aチーム
 -----------------------------------------------
 Bチーム
 -----------------------------------------------
 といった表が張り出されています。

 そこで講師から以下のような説明があります。

 「Aチームと、Bチームに分かれて下さい。
  赤か黒かを出し合い、組合せによって得点を決めます。

  組合せで得られる得点は
   赤対赤 → 両チーム-3
   赤対黒 → 赤を出したチーム+5 黒を出したチーム-5
   黒対黒 → 両チーム+3
  です。

  Aチーム、Bチーム別室に分かれ、同じタイミングで赤を出すか黒を出すか決め
  アシスタントはそれぞれのチームが出した結果を一方のチームに伝えます。

  勝つための条件は、合計に最大の得点を蓄積すること。
   
  では、ゲームをスタートして下さい。」

 よくルールが分からずに質問しようとした参加者がいましたが、
 講師に一度しかしか説明しませんと言われ、受け付けてもらえません。

 とにかく、2チームに分かれ、それぞれ別室に移動します。

 それぞれのチームでリーダーを決め、1回目、赤を出すか、黒を出すか話し合います。

 話は意外とあっさりまとまりました。

 「黒を出しても相手が黒なら互いに+3で意味がないし、赤を出されたらこっちだけ
  -5になるしな…。

  赤を出せば、最悪赤対赤の引き分けで、黒を出してくれれば+5になる。

  じゃあ、とりあえず、赤を出そう」ということになりました。

 結果は3ゲーム連続で赤対赤。
 
 この時になって
 「やっぱ向こうも同じことを考えている。このままいっても引き分けで終わるだけ
  では…。でも、黒を出しても勝てないし…。
  うーん、どうしたらいいんだ!」
 とみんなで言い合うことになります。

 結局5ゲーム目まで全て赤対赤。

 結局両チームとも合計は-15点のまま、ゲーム終了。

 全員セミナールームに戻されます。


 ここで講師から一喝。

 「あなた達は何を聞いていたのですか?僕は合計に最大の得点を蓄積することが
  勝つための条件だと説明しましたよ!黒を出し合えば、両チームで+30点が
  蓄積されるじゃないですか!!!」

 みんなハッとします。
 
 「そうか、ゲームに勝つということは、相手に勝つということではないんだ…」

 音楽が流れ出し、すかさず講師は
 「あなたは今までそうやって、どれだけの人達と競い合ってきたのですか?
  それで最大限の成果を得られましたか?
  なぜ相手を信じ黒を出し続けないのですか?」と我々を諭します。

 最後はみんな
 「人生で成果を出すためには黒を出し続けなければいけないんだ!
  これからどんな人が相手でも、信じて黒を出し続けよう!!」
 と洗脳されて、二日目が終わっていくのでした…。


二日目にあったこの二つの実習は本当にインパクト強いですよね~。

この日植えつけられた価値観は、第3段階で大いに活かされることになっちゃいます。

第1段階 其の2 ~初日②~

2010年08月18日 | 第1段階
【午前の部 -リーダー、チーム決め-】
 午前中にやったもう一つのことは、リーダーとチームを決めることでした。

 私はここまできたら、リーダーぐらいやらないと意味がない!と意気込み
 リーダーを志願しました。
 と、その申し出が遅かったせいか、すでに定員が埋まっており、結局私はリーダーに
 なれませんでした。

 次にチーム決めになりました。
 自分が気に入ったリーダーの元に、各自詰め寄ります。

 計ったように(笑)均等に分かれ、揉めることは一切なく、リーダー、チーム決めは終了。

【昼食】
 昼食時間前に講師から、
 「昼食も大事なセミナーの時間。仲間とコミュニケーションを取り意識して動く
  ように。」
 とのお言葉ありました。

 昼食時間は確か1時間半もありました。

 昼食ぐらいゆっくり食べさせてよ~(汗)とちょっと嫌な気持ちになりました。

 しかも仲間とワイワイ昼食をとるなんて、私が最も苦手としていることです。
 何か喋らなきゃと焦って、味なんかわかりゃしません。

 食事は基本的に一人でとるのが好きなたぬきちです。

 家族団らんとか、親しい友人ととかなら別なんですがね。

 そんなこんなで1時間半の昼食を耐え忍び(笑)、午後の部がスタートするのでありま
 した。


【午後の部 -意図と手段-】
 「何かをしようとする意図。その意図を実現させるための手段。
  では、意図と手段、どちかが大事でしょうか?割合は何対何でしょうか?」
 と講師から問いかけがありました。

 みんなウンウン唸りながら考えます。

 私は「どんなに意図が明確で素晴らしいものであっても、手段がダメではどうしようも
  ないから、手段の方が大事。割合は意図2:手段8ぐらい」と発表しました。

 他の人は、意図8:手段2という人もいれば、意図5:手段5という人もいました。

 一しきり発表が終わると、講師から
 「意図(目的)があって、手段が決まります。意図がなければ手段は生み出されない。
  また、意図は一つであっても、手段は無数にあるし、何でもいい。そういう意味で
  意図10:手段0なのです。」といった説明があり、
  私を含め参加者全員が「意図が大事なんだな~」としきりに頷きます。

 うーん、もっと分かりやすい説明を講師はしていたような…。

 ここで一つ付け加えておくと、講師は言葉と、人を見抜くプロです。
 参加者のどんな発表であっても、上手い答えを返してきます。

 自己啓発セミナーの講師なんてなりたくもありませんが、この話術だけは感心して
 しまいます。

 そんなこんなで「意図と手段」の実習は「意図が大事」ということで終わりました。

【午後の部 -その他-】
 後はいろんな動作する実習とか、家族を振り返る実習をやったような
 気がしますが、あまりよく覚えていません。

【夜】
 夜8時になり、ようやく初日が終了。

 ホテルに帰って休みたい…、と思ったのもつかの間、参加者で夕食を
 食べにいくという流れになってしまいました。

 一人で食べたいのに(涙)

 夕食を終え、ホテルに到着しました。
 このホテルはインターネットで見つけたもので、なかなか快適でした。

 ビールを飲めないのがちょっと辛かったです。

 ちなみに、ホテル代、交通費はもちろん自腹。

 地元東京の人がほとんどの中、仙台からはるばるやってきた私にとっては、
 財布に厳しい研修でした。

 夜12時近くまで宿題をやって、ようやく夢の中へ。

 以上、第1段階初日の報告でした。

第1段階 其の1 ~初日①~

2010年08月18日 | 第1段階
【会場到着】
 午前8時に東京駅に到着。

 どんな人がくるんだろう、どんなことをやるんだろうと、いささか不安な気持ちに
 なります。

 紹介者Aからはいろんなことをやるセミナーだと聞いていました。

 自己啓発セミナーなんだから、きっと大声出したりするのかな…。
 様々なことが頭を過ぎります。

 開始20分前に会場に到着しました。

 すでに10名ぐらい参加者がきています。

 本を読んでいる人、渡された事前資料を読んでいる人、目をつむっている人。

 知り合い同士で参加している人はいなかったらしく、みんな黙ってセミナー開始を
 待ちます。
 はるばる仙台から参加した私は、この様子に少し安心しました。


【午前の部 -自己紹介-】
 午前9時になりセミナールームに通されました。

 参加者はおよそ45人ぐらいいたと思います。
 狭い部屋に椅子が並べてあり、45人の熱気に包まれます。

 全員が着席したのを見計らって、一人の中年女性が我々の前に出てきました。
 彼女は「これから5分間自由に過ごして下さい」と言いました。

 いきなりきたか~!って思いましたね。
 流石自己啓発セミナー、何か一味違うぞ。

 私はとりあえず、隣にいた人と話をしました。
 どこから来たのか、参加の目的は、といったことを話したと思います。

 5分が経ち、50歳前後の男性が我々の前に立ちます。
 「ようこそ、○○セミナーに。この5分間あなたは何をしましたか?」てな
 感じで話し始めます。

 そして、挙手制で我々は自己紹介を始めました。
 年齢、職業、ここに来た目的等を発表します。

 私は自己紹介はしませんでした。途中から手は上げてたんですが、結局最後まで
 当てられることはありませんでした。

 みんなの自己紹介を聞いていて気づいたのですが、女性が70%ぐらいでしたね。

 中にはかわいい女の子もいて、これは楽しみだなぁ、なんてワクワクしていたのを
 覚えています。

【午前の部 -セミナールール-】
 午前中は他に何をやったかな…。なんせ3年前のことだからなぁ。

 あ、そうそう!セミナールールというものを講師から説明されました。
 確か以下のような感じだったと思います。

 1.セミナーの内容は口外しないこと
   → わたくし思いっきり破ってますな…(笑)

 2.セミナー中飲酒は一切禁止
   → 酒飲みの私にとって3日間お酒を飲めないのはちょっとしんどかったです

 3.セミナールーム内では携帯の電源を切ること
   → まぁ、こりゃ当然かな

 4.セミナー期間中は十分な睡眠を取ること
   → このセミナーは毎日夜9時近くまであります。
     さらに1~2時間かかる宿題も出され、ホテルに帰ってから
     取り組まなければなりません。

 うーん、確か8個ぐらいあったと思うのですが、記憶力が弱いたぬきちなので、
 ご勘弁下さい。

 このルールをみんな守ると誓い、セミナー本番がスタートしました。