魚肉入り☆彡恋のぼり

福岡市天神にある、鍼灸指圧 マッサージ 「タモリマッサージ」の店長日記です。 twitter junitylow

きな子おめでとう

2010-11-04 02:35:24 | Weblog
きな子は香川県の警察犬訓練所に居るゴールデンレトリバーのメスの犬。
二歳からずっと警察犬を目指してきた。
気が優しく、ドジばかりするから、ずっこけきな子なんて呼ばれたりした。
所長や、訓練士の川西さんが必死に教えても臭気選別ができず、障害物ジャンプも頭から落ちたり、とても警察犬になれそうにはなかった。
同期の犬たちは続々と警察犬になれる中、きな子は見習いのまま時間だけが過ぎていった。
所長が川西さんにきな子をもっと厳しくしろとゲキを飛ばし、失敗するきな子を川西さんが叱ってる姿も見た。
そんな中できな子は出産も経験しお母さんになった。大切な警察犬をまた作らないといけない。
きな子は三回、四回と年に一度の警察犬になれる試験に落ちていた。
私は警察犬はゴールデンレトリバーじゃ無理なんじゃないのかなと思った。
そしてシェパードのほうが、それに向いてるのではないかと思った。
きな子は高松の保育園や幼稚園に出向き、「安全安心まちづくり」のイベントのマスコットになったりした。
子供たちに防犯を教えるイベントである。
帽子被って、洋服着てみんなにヨシヨシされる仕事。私はきな子はこれが向いてるんじゃないのかなと思った。
さらに、人間あきらめる時ってあるけど、きな子も警察犬じゃない生き方があるんじゃないかなと思った。
五回目の試験も落ちていた。
私は「もういいよきな子、人間のエゴで意地でも合格させようとされても嫌やろ?
みんなにヨシヨシされて、人を癒やす犬として居たほうが幸せなんじゃないか」と思っていた。


そして8歳を迎えた。
人間でいったら50歳くらい。
それでもお母さんは毎日訓練をしていた。
本番に弱い、練習ならできるけど。
人間にもこういう人が居る。
失敗したってチャンスがあれば何度でもやる。
2010年11月3日、6度目の日
きな子は臭気選別で優勝した。

動物だけど自分は自分のことのように喜んで涙した。もう見習いじゃないよ、ずっこけじゃないよ。
警察犬になっていったお友達もみんな喜んでるよ。
彼女の成長をブログでずっと追ってたが、私はこの日ほど待ったことはなかった。
川西さんは嬉しくて号泣、所長も喜んでた。
諦めないスタッフと頑張ってるきな子を見て私は心を打たれた。



何か熱中してることありますか?
めちゃめちゃきつい中に必ず意味はあると思います。私は大切なことをきな子から教えられました。