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反貧困フェスタ2009がありました

2009年03月29日 23時27分04秒 | Weblog
 3月28日(土)連帯して貧困問題の解決をめざす「反貧困フェスタ2009」が千代田区立神田一橋中学学校を会場に開かれました。1700人が参加したそうです。「派遣切り・非正規切り」が重大な社会問題となるなか、貧困と労働をテーマに、「人間らしく働ける社会へ力をあわせよう」と思いを一つにするイベントになりました。
 会場の入口には、去年と同じ健康診断のバスが止まっていて、その横をすり抜けるとコンクリートの校庭に。そこでは、中央舞台でライブをやっていたり、生活相談や支援団体の炊き出しが行われていました。昼前だったので、炊き出しには、ホームレスらしい人から、失業中の人まで長蛇の列ができていました。
校舎では、午前中は分科会、12時から体育館でメインのシンポジウムが開かれました。私も、昼からのシンポジウムに参加しました。
 シンポジウム「いま”はたらく”があぶない」は、最初、日比谷公園の「年越し派遣村」のビデオ映像が放映されました。そして、村長をやった湯浅さんから、「派遣村」が投げかけた問題は、日本社会は一度解雇されると、職はもちろん住居まで失い、セーフティネットなどは穴だらけで、止めるものがなく、滑り台のように落ちるところまで落ちてしまう、このようなことを社会全体で受け止め、雇用のありかた、働きのあり方をどう考えるかだ、と問題提起がありました。
 その後、9名の様々な分野の当事者から発言と告発がありました。私が感じたのは、「官製ワーキングプア」の立場から、荒川区の非常勤職員の女性の発言でしたね。まさに、公務の職場の非正規の実態は、「官製ワーキングプア」そのものであり、発言のとおりだからです。「派遣村に命を助けられ、恩返しがしたい」と発言した男性は、「生活保護を受け、就職活動中。いろんな人の話を聞き、周りに伝えていきたい」と話していました。シンポジウムの後半は、連合、全労連などの労働団体や市民団体の代表の人とたちが、反貧困の運動について熱く語っていました。
 去年と比べて、反貧困のたたかいが、社会的な注目を集めていることは事実かもしれませんが、世の中を変えるだけのものにはなっていません。私も身の回りからもう一度たたかいを再開したいと思います。