歩きだしました

メルボルン在住の中国語通訳・翻訳者の日記。母子の海外暮らし、仕事、旅、ブッフェレスストラン、そしてスピリチュアルのこと。

島国として生きるか

2012年04月10日 17時39分02秒 | 言葉
もひとつ、勉強になったこと。
通訳の私が言うのも何だけど、
やっぱりコミュニケーションは
たとえ片言でも
本人同士がやったほうが断然いい。
しかも今回の研修は
同期の絆を強めることも目的の一つと言うことだし
国際的な会社になる、
そのためには英語を
ということが強調されていたし
グループ作業では
できるだけ英語で日本人と中国人が会話してもらうことにしました。
(もちろん先方と相談の上でね、
私にそんな決定権はありません)。

で、見ていると。
中国人は積極的に英語で話そうとするんだけど
日本人が話そうとしないんだな、これが。
いやなんとか努力してくれるんだけど
どうしてもぼそぼそ、と日本人だけで相談して
その中で英語のできる人が結論を伝える、
みたいな。
だから私がウィスパリングで通訳を入れて
それを聴いた中国人が英語で意見を言って、
日本人がそれに日本語で答えて…
みたいなややこしいことになってしまった。

もちろん、英語ができる日本人もいて
ちゃんと聞きとれているし、
私が横で聞いている限りでは英語力にそれほどの差はないみたい。
しかし中国人の方が断然発音が
「うまく聞こえる」。

これは仕方ないですよね、
中国語の音は日本語より多いし
それをあてはめても英語っぽく聞こえる、
話してなんぼ、という教育の成果もあるだろうけど。

しかし日本人側は
自分たちの方がヘタだと思ってしまって引いてしまったり
あるいは他に英語が分からないかもしれない同期に
申し訳ないみたいな。
だから一発で聴き取れないと
そのあとしつこく聞かずに
「誰か聞き取れた人いる?」
となって、そこからまた日本語の世界になっちゃう。

まあ求められていたものが英語でどーの、
というのじゃなく
作業を完成させなくちゃいけないし、
そちらを優先したこともあるんだろうけど。

なんつーかな、決して劣っているわけじゃないのに
これまでの習慣や性格?みたいなので
せっかくのチャンスをもったいない、
と思ってしまったわけです。

ま、そういう私も
中国語言われて
「わかったふり」
しちゃうことよくあるけどね。
(だから上達が遅いのね)。