物価高、コメ価格の高騰、政治とカネ、現金給付と消費税減税、
ガソリン税暫定税率の廃止等々・・・ 政権与党にとっては逆風のなか、
東京都議会選挙が・・・ 告示を持ってたかのように、連日真夏日が続くなか、
暑くて熱い戦いが繰り広げられた。
注目は都知事与党(自民・都民F・公明)が過半数を維持できるのか?
それとも、昨秋の総選挙で与野党逆転を果たした野党が、勢いのまま押し切るのか?
はたまた、作夏の都知事選挙であっと言わせた候補者が作った新党が議席を得るのか?
さまざまな視点から興味津々で、早々に洗い物を済ませて開票速報に注目していたが、
その結果は・・・ メディアの事前調査どおりではあったが、
現職都知事の政策と運営が反映された結果となっていて、
新しい東京の勢力図が、今後の政策運営に影響を及ぼすことは、ほとんどないだろう。
個々の政党別に見ると、政治とカネの問題で非公認となった候補者を抱えた自民は、
大きくの議席を失い、その煽りを受けた公明も全員当選を果たせなかったが、
その受け皿となったのは、現有議席を確保し第一党となった都民ファーストと、
ここんとこすったもんだはあったが、議席ゼロから9議席に躍進した国民民主だった。
立憲と共産は選挙区調整をして挑み、立憲は2議席伸ばしたものの、
こういっちゃなんだが・・・ 首都の議会で公明の後塵を拝しているし、
さらに共産は5議席減らしており、昨年の都知事選から懇ろになった両党に対し、
都民は厳しい結果を突きつけていた。
また、驚いたのは参政党が3議席を確保したものの、
国政政党の維新、れいわ、社民が議席確保に至らなかったことと、
昨夏の都知事選で野党第一党の候補者の得票を上回り、ネット選挙に一石を投じ、
政党として多くの候補者を立てた再生の道が、議席確保に至らなかったことだろう。
そして地力の強さという面で注目したのは、20時に報道された当日の出口調査では、
ほとんどの候補者が当選圏外だったにも拘わらず、接戦で3名落としたとはいえ、
期日前投票を中心に、組織の強さを見せつけた公明の地力だろう。
こういった底堅い票を見せつけられたら、自民が連立を止められない理由がよく分かる。
この結果を踏まえて、1ヶ月後の参議院議員選挙はどうなるのだろうか?
注目は与野党逆転だが、日々の報道から目が離せない1ヶ月になりそうになってきた。
市場調査では、消費税の減税には50%超の支持があるものの、
今後の社会保障や金融市場の動向を踏まえ、不安を抱く層も40%程度あり、
政党の広報と、候補者の訴求力によっては、
まだまだ一波乱も二波乱もありそうで・・・ なにが起こるか分からない。
ただ思うに、今回都民ファーストが得た票の多くは・・・ 捉えようによっては、
自民にお灸をすえたものの、その多くは自民に親和性を抱いている支持層であって、
参院選の前哨戦とはいえ、コメ大臣の活躍もあって、支持層の回帰も見込めることから、
非改選の議席と併せてどうなるか・・・ キーマンはコメ大臣になるだろう。
なお、国政選挙に関するジジイの時事放談は、細心の注意を払う必要があることから、
公示前までとし、選挙期間中は触れないようにするので、
ご理解願えればありがたい。
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東京都議会議員選挙 2025 [投票率 47.59%]
都議会・与党
自 民 都民F 公 明 計
前 回 33 31 23 87
今 回 21 31 19 71
増減 -12 0 -4 -16
(注)勝敗ラインとなる過半数は64議席
都議会・野党
共 産 立 憲 維 新 国 民 その他 計 合 計
前 回 19 15 1 0 5 40 127
今 回 14 17 0 9 16 56 127
増減 -5 +2 -1 +9 +11 +16
追伸
gooブログの終了に当たって、すでに新たなブログを立ち上げリスタートしているが、
終了までは、gooブログと新ブログの双方にダブルで投稿しようと思っており、
勝手で申し訳ないが・・・ 応援していただければありがたい。
リスタートした新ブログ → 「時のつれづれ(北多摩のじいさん)」