G7が発表した共同声明は・・・ イスラエルの自衛権を支持するとともに、
イランに対しては、地域の不安定化とテロの源だと非難する内容だった。
イスラエルの自衛権を支持するところまでは、想定済みだったとはいえ、
原子力開発(ウラン濃縮)や、過激なテロ組織への支援など、
これまでのイランの所業に・・・ 西側諸国の苛立ちがあったのは事実だが、
いきなり攻撃を仕掛け、多くの民間人を巻き添えにすることを許して良いのだろうか?
こんなこと言っちゃ、宗教関係者からお叱りを受けるかもしれないが、
国民の大半がキリスト教徒でもあるG7の英知が、
真剣に議論し、言葉を選んで取りまとめ、
世界に向けて発信したメッセージがこれでは・・・ 納得できないだろう。
そのとおりだと受けとめるか、そうじゃないだろと思うか、
捉え方は人それぞれだと思うものの、
G7のなかで唯一・・・ 仏教や神道の信徒が多い、この国からみたら、
私的な思いで恐縮だが、違和感を覚えざる得ない。
先に手を出したのはイスラエルだが、百歩譲って最低でも喧嘩両成敗でなければ、
現実的にはG6+1で板挟み状態だから、致し方なかったと思うものの、
できることなら・・・ この国だけは、共同声明から一線を画して欲しかった。
思うに・・・ イスラエルの真の意図は、いったいどこにあるのだろうか?
侵略なのか、それとも・・・ 破壊なのか?
原子力開発の問題を掲げてはいるが、戦争終結の落としどころはどこなのか?
ただやみくもに、積年の恨み辛みをぶつけているようにしかみえない。
情けないというか・・・ 呆れてしまったのはドイツの首相だった。
ホロコースト(ユダヤ人の大虐殺)の負い目を引きずっていて、
言葉選びに苦慮するのであれば、ある意味で理解できないこともないが、
「イスラエルが私たちのために、汚れ仕事をしてくれた。」は・・・ ないだろう。
さらに、恐ろしく勘違いしてるのは・・・ アメリカ大統領である。
G7の会合を途中で投げだし、帰国したと思ったら、
イランの最高指導者に向けて「殺害するさし迫った意図は今のところない。」と、
強烈な脅しをかけるとともに・・・ 「無条件降伏」を呼びかけていた。
おいおいあなたは、いったい何様のつもりなんだ?
アメリカ大統領というポジションは、死刑執行人も兼ねているのか?
思い上がりも甚だしいし、調子に乗るなよではなかろうか?
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 戦火が激化するなか、
イスラエルが目指す落としどころは、いったいどこにあるのだろうか?
どうしても、それを問わねばならない。
侵略(政権転覆)なのか、それとも・・・ 破壊(威嚇)なのか?
原子力開発の問題(ウラン濃縮)を掲げてはいるが、
自身の汚職問題を抱えてるイスラエルのトップは、戦い続けるしかなく、
積年の恨み辛みを語って国民を煽り、戦禍に突き進んでいるようにしかみえない。
ローマ教皇は両国に対して即座に「責任と理性」を持って行動するようにと呼びかけ、
「核の脅威のない、より安全な世界を築く必要がある。」と強調し、
対話による解決の重要性を訴えたが・・・ G7の共同声明があれでは、
残念で堪らないが・・・ もはや行き着くとこまで行くしかなくなったかもしれない。
多くの国民がキリスト教徒の国で、ローマ教皇の声が届かなくなったいま、
もしもイスラエルが・・・ 核兵器を使ったら、
どさくさに紛れてロシアも、核兵器を使ってくるんじゃなかろうか?
そんなこと思いたくもないが、なんだかとっても・・・ 憂鬱になってくる。
キリスト教の聖地イスラエルに、
非道で情け容赦のない・・・ サタンがいたという現実を、
世界はどう捉え、なにを思っているのだろうか?
あぁ・・・ いやだ。いやだ。
追伸
gooブログの終了に当たって、すでに新たなブログを立ち上げリスタートしているが、
終了までは、gooブログと新ブログの双方にダブルで投稿しようと思っており、
勝手で申し訳ないが・・・ 応援していただければありがたい。
リスタートした新ブログ → 「時のつれづれ(北多摩のじいさん)」
は、まさにそうですよね。
私、一瞬、「この人何言ってんだ…?」と、意味が分からなかったです。
ああはなるなよ日本の政治家… いや、結構な数の政治家は、似たようなものか…と、思ってしまいます。
いつも勉強になります。ありがとうございます。
仰るとおりです。
ドイツ首相の、あまりにも情けないコメントには呆れてしまいました。
力による現状変更を許したら、なんでもありになってしまいます。
イランに問題があったとしても、だまし討ちで民間人を巻き添えにしてはいけません。
戦争するなら、大義を明確にしてから宣戦布告し、軍人だけでやっていただければと思います。