２８万円の白いロボット

多摩爺の「時のつれづれ（長月の３６）」
２８万円の白いロボット

台風の影響で、久しぶりの大雨が降った昨日、
窓を開け網戸で寝てたら寒くなって目が覚めてしまい、
慌てて窓を閉めるやら、足下に置いていた薄い布団を掛けるやらで・・・　未明からてんやわんや

極めつけは、５時ごろに新聞を取りに行こうと思って、玄関を出たら、
なんと・・・　Ｔシャツと半パンじゃ、ブルっちゃうぐらい寒くて、
薄手のシャツを着るため、部屋に戻ったくらいだから、
どこかで聞いたような芸人さんの台詞を拝借すれば・・・　「なんて日だ。」である。

私が住む北多摩でも、しっかり降ったが、それでも・・・　ピークは午前中で、
昼過ぎには小降りになり、夕方には上がってはないものの、傘が要らないぐらいだった。

ところが、夕方のニュースを見ると、千葉が凄いことになっている。
河川の氾濫じゃなく、短時間で降ったことから排水が間に合わず、町が水没してる。
さらに、道路に鯉とか亀がいるんだから・・・　驚きを隠せない。

被災された方々には、心よりお見舞い申し上げるが、
改めて思うに、恐るべし台風ではなく・・・　線状降水帯であった。

１８時過ぎだったと思うが・・・　突然、玄関が開くと、
上の孫の公文に付いてきた下の孫が、
「オシッコ、オシッコ」と言いながら、勢いよく駆け込んできた。

それはそれで可愛いんだが、慌てて靴を脱ぎ散らかして上がると、
勢い余って廊下でスッテンコロリンだから・・・　大笑い。
そんなに綺麗に磨いてるわけじゃないが、靴下を履いてたので滑ったんだろう。

その後、トイレの戸を開けると「ワー凄い！」と、
絶叫ともとれるような、大きな声を出すんだから・・・　たまげてしまう。

「おトイレに、ロボットがいるよ。」
「なにもしないのに蓋が開いて・・・　水が出た。」と言いながら、目をパチクリさせる孫

たぶん、戸を開けた途端にセンサーが反応する自動開閉と、使用前の自動洗浄のことだと思うが、
「あっ、それね。ロボットじゃなくて、おトイレを変えたんだよ。」と私
「凄いよ！　なにもしてないのに蓋が開いてさ、水が出たんだよ。」と孫
「そりゃそうだよ。２８万円だからね。」と私

２８万円は・・・　なんのことやら、理解できてないようだが、
トイレを変えたことだけは、なんとなく伝わったようである。
４歳の孫には、新しいトイレが・・・　たぶん、ロボットにも見えたのだろう。

「そりゃそうと、オシッコは？」と問うと、
「あっ、忘れてた。」と言いながらズボンを下げると、
「恥ずかしいから閉めて。」と言いながら・・・　自分で戸を閉めるんだから、
嬉しいことに、それなりに成長してるようである。

数分が経ったころ・・・　「ウンコ出た。」と大きな声が聞こえてきた。
なんだよ、オシッコのついでに、ウンコもしたのかい。

慌ててトイレに行き、お尻をきれいに拭いてやったが、
実はこのトイレ、昨日の午後に取り替えたばっかりであって、
私も、女房も、娘も、小の利用はしたが・・・　大の利用はまだであった。

まさか孫に、お初のウンをつけられるとは、
まさかまさかで、全くもって想定してなかったが・・・　やられてしまった。
やれやれだが、パンツとズボンを履きながら、
ニコッと笑った孫に釣られて、私もつい笑ってしまった。

まっ、こればっかりは仕方ないだろう。
「出物、腫れ物、所嫌わず。」っていうし・・・　だれが先だと、順番があるわけでもない。

昨日、だれも大をしなかったということは、
きっと今日、大雨が落ち着いた夕方に、
◯◯ちゃんがやって来るのを、待ってのかもしれない。（きっと、そうに違いない。）

どういう意味か、上手く説明できないけど・・・　◯◯ちゃん、幸ウンをありがとう。
あなたか、私か、可能であれば・・・　あなたにも、私にも
近いうちに幸ウンがあると嬉しいんだけどね。
形も、臭いも・・・　とっても立派な、幸ウンだったからね。

それにつけても、台風一過の朝っぱらから、
こんな話しで・・・　申し訳ない。