多摩爺の「時のつれづれ(長月の37)」
議員が風評を吹聴している。
たぶん・・・ ニュースでは報道されていたんだと思うが、
芸能事務所の創業者が起こした、性加害問題に関わる記者会見に圧倒されてしまい、
福島第一原発の処理水を、海洋へ放出したことを議題にした閉会中審査が、
国会で行われていたことを・・・ ついうっかり見過ごしていた。
処理水を放出してから、三週間弱が経ったが・・・ 大陸からの嫌がらせが止まらない。
さらに、国内でも大陸に同調して、風評被害の拡大に熱心な議員がいるなか、
閉会中審査では、農林水産大臣の失言と、危機感のない発言に、集中砲火が浴びせられたようだが、
その後、メディアが取り上げないということは・・・ どうやら大臣が凌ぎきったようである。
大臣ともあろう者が、処理水を汚染水と言い間違えたり、
大陸からの反応(海産物の全面輸入禁止)を、想定外と言ってみたり、
ふざけるにもほどがあり・・・ 資質を疑っていたが、
謝罪後はさほど問題視されていないんだから・・・ あのときの騒ぎは、なんだったんだろうか?
女性議員たちの海外視察が問題視され、袋だたきにあったときは、こんなもんじゃなかったし、
いまだに、ああだこうだと言われ続けていることを思えば、
いささか拍子抜けした感が否めない。
まっ、そりゃそうかもしれない?
追求する側の野党に、具体的な対案がないことに加え、
党の見解に異を唱えて、風評被害を拡散している議員がいるんだから、
政権への攻撃はブーメランになり兼ねず・・・ メディアだって本気になれないだろう。
驚くのは・・・ そういった風評被害を拡散し続ける議員たちが属する政党を、
この国では一括りにして、リベラルと称していることだろう。
党議拘束がないんだから、自由に発言できるとはいえ、
被害者に寄り添ってないどころか、大陸(共産党政権)に寄り添っているんだから、
もはや、そういった議員たちをリベラルと呼ぶのは・・・ 如何なものだろうか?
この国では、与党は伝統や風習を重んじ、保ち続けるものだと決めつけて・・・ 保守と評し、
野党は個人の自由や個性を重んずるものだと決めつけて、リベラルと評しているが、
果たしてそれは・・・ 正しい分類なんだろうか?
憲法改正に関しては、改憲派が多い与党の思考は、明らかに自由でありリベラルであり、
護憲派が多い野党は・・・ 時代の変化に順応することを拒み、
議論することすら頑なに拒否し続けているんだから、客観的にみれば明らかに保守である。
大陸からイチャモンを付けられている、福島第一原発の処理水の海洋放出にフォーカスすれば、
科学的な数値を基に放出を決断し、実行した与党はリベラル的な思考だと思うが、
科学を信用せず、処理水は汚染水だと拘り続ける野党議員は・・・ どうみたって保守である。
さらに平然と風評を吹聴し、一番困っている方々(漁業関係者)に寄り添うどころか、
なんの躊躇いもないまま・・・ 平然と鉄砲を撃ちまくってる議員は、
もはや風評加害者と言っても、けっして言い過ぎではないだろう。
それでも彼らは・・・ リベラル主義者なんだろうか?
表現の自由という視点だけ捉えれば、個人レベルの発言は、リベラルといっても良いかもしれないが、
政党レベルとしての方向を、一つに纏めきれない寄り合い所帯であれば、
とてもじゃないが・・・ 政権を任せるわけにはいかないだろう。
しかも、その議員は・・・ 野党第一党に属し、
原発を有する福島の、お隣を選挙区とする議員だというから、
地元民は堪ったもんじゃないし、腸(はらわた)が煮えくり返っているのではなかろうか?
さらに、左派系の政党から衆院選に立候補を予定している、現職の市議会議員に至っては、
保守系の政治評論家のコメントに食いついたのは良いが、
「もっと汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください。」などと、
評論家を揶揄し、漁業関係者を標的にして大砲を撃ち込んでしまった。
コメントが炎上すると、さすがに拙いと気がついたのだろう。
即座にSNSを削除して、謝罪したものの・・・ 撤回をしてないのだから、
確信犯で間違いなかったと思うが・・・ 如何なものだろうか?
個人がなにを思っても、それは自由であり、勝手にすれば良いと思うが、
政治家たる者が、そういったことを文字に起こし、言葉にして発した時点で、
リベラルというグループに属する人たちではなくなり、世間一般的には活動家と呼ばれる、
だれがなんと言おうと、我が道を行くグループに分類されると思うが・・・ 間違っているだろうか?
保守とリベラルの違いを、言葉の持つ意味だけで、単純に捉えるとすれば、
この国の与党と野党の立ち位置は・・・ 逆転しているように見えるが、如何なものだろうか?
もう4年も前になったが・・・ 「ONE TEAM」をスローガンに掲げて、
この国で開催された「ラグビーワールドカップ」で・・・ 見事にベスト8まで勝ち進んだ、
桜の戦士たち(ブレイブ・ブロッサムズ)がいたことを、覚えているだろうか?
その桜の戦士たちは、今年「ONE TEAM」を、さらに進化させ、
「Our Team」を、新たなスローガンに置き換え、
昨夜から「ラグビーワールドカップ・パリ大会」へ挑んでいる。
処理水問題に関する思いは・・・ 人それぞれであり、
議論の対立は、スポーツのようにノーサイドの笛がなったからといって、簡単に割り切れはしないが、
だからといって・・・ この国に暮らし、この国の政治に携わる者が、
困っている人々に銃口を向け、躊躇いなく発砲することに、いったいなんの意味があるのだろうか?
民主国家の政治は・・・ 多数決で決まる。
100対0のように、圧倒的な支持を得ることもあれば、
51対49のようなこともあり・・・ その方向性に不満が溜まることもあるだろう。
政治家という仕事は・・・ 与党であろうと、野党であろうと、
国益に叶うか否かの視点で議論を尽くし、多数決によって政策を決定するものである。
処理水を汚染水と呼ぶことが・・・ 果たして国益に叶うのだろうか?
考えてもそれが分からないなら、政治家を辞めて活動家としての活動に専念すべきではなかろうか?
自分の思いを発したい気持ちは・・・ 分からんでもないが、
だからこそ「ONE TEAM」であり、「Our Team」ではなかろうか?
対応策に知恵を絞り、妥協をすることはあったとしても、
ご破算を求めるような謀(はかりごと)は・・・ あってはならないと思う。
議員であれば、反対を主張するなら、その場としてあるのは議場であって、
風評が広まれば、困った方々がたくさん出ることが、予め想定されているにも拘らず、
場外に出て、憂さ晴らしを行うのは、間違ってると思うが・・・ 如何なものだろうか?
活動家や、姿の見えないネット民が騒ぐなら、ならまだしも、
政党に所属する議員が、場外で風評を吹聴して・・・ いったい、なにがしたいのだろうか?
世論を味方に付けたいことは、分からんでもないが、
場外で拡声器を使うことによって、風評被害が拡散していることも忘れてはならない。
先週、ASEANからG20へと続いた国際会議に出席した総理は、
主要議題となった、ロシアのウクライナ侵略に加えて、
処理水問題について、丁寧な説明と積極的な外交を展開をした結果、
お隣の大陸を除けば、概ね理解を得られたと思うが・・・ 如何なものだろうか?
大陸から吹く強風は、相も変わらず強いままだが、
大陸を除けば・・・ ほぼ無風であり、微風程度となっている。
楽観過ぎるかもしれないが、この国の議員が吹聴する風評が治まるまでに、
そんなに長い時間は、かからないのではなかろうか?
最後になるが、ここに記したことは、あくまでも個人的な思いであって、
本件についてコメントを頂戴しても、
議論するつもりはないので、了知していただければありがたい。
追伸
大陸の首相が代わったことは知ってたが、前任者と似たような名前に・・・ びっくりする。
「◯国強」さんから、「◯強」さんに代わったところを見ると、
「国」の一文字が抜け落ちていることに気づく。
老婆心ながら・・・ その一文字に、不穏な思いを感じたのは、私だけではないだろう。
要らぬ心配だと思うが、亡国の輩となって、他国に迷惑をかけることだけは、
なんとしてでも、避けていただきたいと願いたいが・・・ さて、どうなることやら。
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