時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ドキッ! 孫が濃厚接触者

2022年01月23日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の23)」
ドキッ! 孫が濃厚接触者

東京都の1日当たりの新規感染者数(新型コロナウイルス)が・・・ とうとう1万人を超えた。
幸いなことに重症者や中等症者は、作夏に医療崩壊を起こした第5波ほど多くはないようだが、
このままだと濃厚接触者による自主隔離が増え続けて、仕事ができなくなってしまい、
社会システムのストップが、現実のものとして起こりそうになってきた。

住んでる自治体の発症状況を、ホームページで確認すると、
ここんとこ毎日のように50名を大きく超える感染者がでており、心配が尽きないなか、
ついに・・・ 恐れていたことが起こってしまった。

二人の孫(4歳と2歳)が通っている保育園の園児から、オミクロン株への感染がでてしまい、
下の孫が同じ組だったことから・・・ 2歳児が濃厚接触者になってしまったのだ。

17日(月)に発熱した園児がいて、PCR検査を受けた結果、
21日(金)になって、嫁のケータイに陽性(オミクロン株)だったとの連絡があり、
孫は27日までの10日間・・・ 自宅待機となってしまった。

陽性が分るまでに、随分時間がかかっているのが気になるが、
感染者数が1万人を超えるぐらいだから・・・ 陽性判定は直ぐにできても、
オミクロン株か否かの検査があるので、相当数の滞り(検査待ち)出ているのだと思う。

医療体制については、現時点ではなんとかなっている東京でも、
その前工程となるPCR検査では、自治体が行う無料検査が拍車をかけてしまったようで、
検査数が想定以上に膨れ上がったことも・・・ 要因の一つかもしれない。

いま現在、公になっている情報によれば、
濃厚接触者の待機期間は、最終の曝露日(陽性者との接触等)から10日間となっているが、
一方で、感染経路が確定している濃厚接触者が発症するのは5日以内とあり、
そのうちの約8割は、3日以内に発症しているともあった。

孫の場合、陽性となった園児が発熱(発症)してから既に5日経過しており、
たぶん大丈夫だと思ったが・・・ 気になって仕方がない息子夫婦は、
土曜日の朝、一番で孫をPCR検査に連れて行き・・・ 陰性だったと連絡をくれた。

やれやれであり、まずはひと安心だが、
一方で同じ保育園に通う上の孫と、息子夫婦と、同居する嫁の母に加えて、
18日にお迎えに行った私たち夫婦は、濃厚接触者の濃厚接触者に当たるはずだが、
待機期間については明記がなく・・・ どうするんだろうと思っていたら、
結局、息子夫婦は27日まで自宅で待機することとなり、上の孫も一緒にお休みになったそうだ。

幸いなことに・・・ 濃厚接触者となった下の孫は元気いっぱいで、
家の中で暴れまくっているらしいが・・・ さすがに外に連れてって遊ばせるわけには行かず、
陰性であったことは良しとしても、待機は仕方ないことだが、
けっこう辛い選択になってしまったと思う。

私たち夫婦も、既に5日が経過したが、熱はでてなく元気なので、
いまのところは大丈夫だと思うが、27日までは息子たちに併せるしかないのだろう。

ただ一つ、気になるのは、せっかく良くなってきた女房のコロナうつに影響がないかである。
それだけはどうしようもできないが、女房は「濃厚接触者が陰性なんだから、私たちは大丈夫!」と、
コロナうつの前に戻ったような、強気な発言をするぐらいだから、
これは私にとって、嬉しい誤算であり・・・ かなり回復したとみても良いのかもしれない。

1日も早く第6波のピークが過ぎ、
少しでも早く、落ち着きを取り戻した日々が来ることに期待したいが、
オミクロン株ってやつは、保育園児という一番弱くて、自己防衛ができないところを狙って、
断りもなく忍び寄るんだから・・・ 本当に悪質でタチが悪い。

腹が立って仕方がないと言っても、用心するしか手立てがないのも現実であり、
この状態が、春まで続くこともないと思われるので、しばらくは我慢するしかないのだろう。

閑話休題
メディアによく出られる医師が、ご自身のSNSを使って、
政府や分科会に向けて「この2年、なにをしてきたんでしょうか?」と問いかけ、
「やることをやらず、言うべきことを言わず、もはやめちゃくちゃだと思います。」と批判していた。

言わんとしていることは分らんでもないし、共感できる部分もあるが、
この国のメディアが、御用コメンテーターたちを使って、ミスリードしていると思われるのは、
政治に過度な専門的な知識を期待し、高度なレベルのコメントを求めていることではなかろうか?

あくまでも個人的な思いとしてだが、政治は方針を決定するとともに、方向性を示し、
予算を確保して、実施に向けて指示を出すのが仕事であって、
それを具現化して実行に移すのは・・・ 分科会や官僚であり、各自治体がメインで担う仕事だ。

さらに、コロナ対策の医療分野にあたっては、
医師会や総合病院など、現場をコントロールできる立ち場にいる人々に任された仕事であって、
政治が現場に口出しする場面はないはずだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

そこんとこを勘違いしてるのか、それとも意図的なのか・・・ それは分らないが、
メディアがお抱えのコメンテーターや医師を使って、政治の責任だと煽るから、
本来仕事をすべき人たちの行動に目が向けられず、納得ができる方向に向かないのである。

コロナ対策を切っ掛けにして、列島の各地で顕在化し始めた自治体間の格差は、
かなり深刻なものになっていると思うがどうだろうか?
列島の各地で、知恵だしする者と、それを実施する者のバランスが崩れているのではなかろうか?

一生懸命に頑張り、汗を掻いてくれてる医療関係者を悪く言うつもりは、全く持ってない。
ただ・・・ メディアに露出される御用医師の方々に、ひと言申し上げさせてもらうとすれば、
「あなた方が所属する組織が・・・ 保身に走っている。」と言うことであり、
それに気づいていながら目を瞑り、政治を批判するのは、無用の混乱を招くだけだと申し上げたい。

医師は、特定の専門分野を突き詰めたスペシャリストだから、イエスかノーで判断できるが、
政治家は、広い分野でバランスを取るゼネラリストだから、多数決で判断せざる得なく、
時としてその判断は、世論が拮抗したなかで下されるので、批判を浴びることも避けられない。

コロナ禍に陥って以来、メディアがスペシャリストに肩入れし過ぎたがために、
国民はゼネラリストを批判することが当たり前だと思いこみ、バランスを欠いてしまったが、
第5波以降の数ヶ月を経て、ようやく落ち着きを取り戻し、
いま、情報発信と、さまざまな議論が・・・ やっと正常な状態に戻りつつある。

あとは、御用医師の先生方の所属する組織が、保身に走ることを踏みとどまり、
持ってるパワーを、遺憾なく発揮できるか否か・・・ それに尽きるのではなかろうか?

ここにきて、スペシャリストからもでてきた・・・ 2類から5類への引き下げ要求に、
ゼネラリストは、いまは早すぎるので、しばらく様子を見ると発信した。
私はそれで良いと思っている。

さらに・・・ 各自治体にだされた「まん延防止等重点措置」に効果があるのかと言った声がある。
他国のような、ロックダウンができないのであれば、
ハンマーアンドダンスしかないと、あれほど大きな声で言ってたのに、
どうしたことか・・・ 都合良く忘れている。

もちろんそこに、ワクチンや、投与薬、経口薬などの新たな武器が加わり、
誰しもが医療を受けられる体制にあることが前提になるのだが、
この国が選択した、究極の対策は・・・ 強制ではなく、自助であり、
それを確認してから、1票を投じたことを忘れてはならない。


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