時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

人生は旅なり

2022年01月01日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の16)」
人生は旅なり

耐雪梅花麗という言葉がある。
「雪に耐えて梅花麗し。」と読み、西郷隆盛の漢詩に・・・ その一節は記されている。

最近では・・・ 西郷隆盛の漢詩というよりも、
広島東洋カープのエースから、海を渡ってメジャーリーガーとして活躍し、
再び広島の地に戻って選手生活を終えた、
黒田博樹投手の座右の銘と言った方が・・・ 分かり易いかもしれない。

まさに・・・ 年末から列島を襲った大寒波と、
忍び寄るオミクロン株(新型コロナウイルス)の脅威なかで迎えた新年が、
厳しい冬の寒さを耐え忍び、春になれば美しい花を綻ばせ、
芳(かぐわ)しい香りを漂わせる予兆であればと・・・ 願ってやまない。

昨年は高齢だった3名の親(父、義父、義母)が、僅か半年の間に相次いで天寿を迎え、
正月とはいえ我が家では、世間の家庭のように新年を祝う環境ではないものの、
1年と8ヶ月の間、コロナうつで辛い思いをしていた女房が、暮れには快方に向かい始めており、
なんとなくだが・・・ 峠を越えた感もあったりして、
私自身も、今年は新たな目標に見つけて、チャレンジする年にしなければと思ったりもしている。

人生は旅なり・・・ 実家の仏壇には、昨春亡くなった父の直筆で、
私たち子供から、ひ孫に至るまでの直系の系譜とともに、
「人生は旅なり、皆がそれぞれの持ち場で頑張り、人生の勝利者になるよう祈念する。」と記された
見慣れた言葉だが、改めて見れば感慨深い・・・ 魂の色紙が置かれている。

正月早々から辛気くさいが、きっと朝に夕に祈ってくれていたのだと思う。
父の期待に、どこまで応えられるのか分らないが、
今後の生き様に手抜きがあれば、それは親不孝になるのかもしれない。

亡くなってなお、子供たちに宿題を残しているのだから、
考えようによっては、鬼のような親だが、
新年を迎えるに当たって、いま再び私の置かれている立場について熟慮せねばと思った。

父の旅は、国鉄がJRに変わった昭和62年の春に、国鉄職員のままで現役を終え、
その後は孫の成長に眼を細めながら、人生の旅を楽しんでいたが、
昨春、梅の花が綻び始めたころ、とうとう終着駅に辿りついてしまった。

私の旅は、後なん年続き、目的地はいったい何処になるのか、
そこんとこだけは、全く持って見当がつかないが、
一年一年を着実に刻み続け、父の期待に応えつつ、子供や孫に道標を残さねばと思う。

もう、そんな歳なのかという感慨と、
既に、そんな歳になっていたのだという現実が、
節目節目で交錯をする・・・ 年齢に至ったようである。

2022年、元旦
人生は旅なり。
さて、今年はどこまで歩むのだろうか?
幸いなことに健康なので、ちょっとした冒険が楽しめればと・・・ 願ってやまない。


2021年の暮れに、孫たちと遊びに行った立川市の「国営昭和記念公園」の西立川入口にて撮影

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6 コメント

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Unknown (びこ)
2022-01-01 13:10:12
素晴らしいお父様でしたね。
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Unknown (多摩爺)
2022-01-01 15:52:10
びこさん、恐縮です。

典型的な昭和の人でした。
昨夜、ふと父のことを思い出したので記してみました。
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謹賀新年! (くちかずこ)
2022-01-01 19:43:12
奥の細道の序文を・・・
行きこう人もまた旅人なり・・・

くちこ的には、昔のくちこの座右の銘を思い出しました。
持ち場を離れるな。

今はね・・・
まあ、こんなこともあるさ。

今年もよろしくお願いします。
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Unknown (多摩爺)
2022-01-01 20:52:35
くちこさん、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
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Unknown (kazzdokk)
2022-01-02 19:06:12
一年一年が良い年でありますように
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Unknown (多摩爺)
2022-01-02 19:38:58
kazzdokkさん、オメデトー
今年もヨロシクね。
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