多摩爺の「時のつれづれ(弥生の60)」
今年は改革の春、再編の夏かも?
昨年末の臨時国会で、3月末までに結論を出すとして先送りされた、
企業・団体献金の取扱いを巡る政治改革について・・・ 残すところ1週間となったなか、
透明化に活路を得たい自民の案、禁止を掲げる立憲・維新の案、規制強化を求める国民・公明の案が、
三すくみで睨み合いを続けてきているが・・・ いよいよ決める時がやってきた。
議員数から見てみれば、自民案、立憲・維新案、国民・公明案の順になるが、
いずれも過半数を得るに至らず、どこかとどこかが手を握らなければ法案の成立には至らない。
おそらく国民・公明案に、自民が妥協して乗っかるしかないと思われるので、
来週の三党(自民・国民・公明)協議に注目が集まるが・・・ おそらく妥協せざる得ないだろう。
自民案に拘るがあまりに、どの法案も成立させることができなければ、
内閣不信任が出されて政権を失う可能性も否定できず、
国民・公明案に乗るしか、手立てはないんじゃなかろうか?
立憲や維新としては、国民・公明案では不満が残るので、表向きは不満のポーズを取るだろうが、
団体献金については、自らの懐にも痛みがともなうし、
さらには10万円商品券問題で、都議選や参議院選までは・・・ チクチクやっていけるので、
忘れたころに蒸し返されることはあっても・・・ 団体献金は、早晩沈静化するだろう。
ただ、注視しなければならないのは・・・ そこじゃなくて、
参議院選挙の前に行われる予定の東京都議会議員選挙にあるような気がしている。
あくまでも私見だが、都議選を引鉄にして、政界再編の可能性があるかもと思っている。
そのキーマンは、百合ちゃんとタマちゃんの人間関係であり、
そもそも百合ちゃんが、かつて立ち上げた希望の党に、タマちゃんは所属していて、
2人の関係は極めて良好であり、都議会議員選挙で国民民主と都民ファーストが選挙区を棲み分け、
相互に支援し合うことは、表だって表明してないものの・・・ おそらくそうなると思われる。
そこに東京では底堅い支持層を持ち、両党とも距離が近い公明が加わると、
都議会与党の主導権が、自民・都民F・公明から・・・ 都民F・公明・国民へと移り、
議席を減らす可能性の高い都議会自民は、追随せざる得なくなり、
参議院議員選挙後には・・・ 新・新進党か、新・希望の党の可能性があるかもと思っている。
あくまでも年寄りの戯言(たわごと)であり、便所の落書き程度の与太話ではあるが、
自民がこの期に及んで尚、10万円問題を含む政治とカネに、思い切った決断ができないことに加え、
野党第一党への期待値が、あまりにも低すぎることを踏まえれば、都議選の結果によっては、
新・新進党か、新・希望の党があっても・・・ 不思議ではないだろう。
参議院は非改選があり、改選分で議席を減らしたとしても、
さすがに現与党が、参議院で過半数割れに至ることはないと思うが、
ある程度の塊ができれば、組み合わせ次第で政権交代になるので・・・ 目が離せなくなってくる。
ただ、その塊も・・・ 国家感や、歴史感、憲法感などでは、自民との親和性が高いと思われるが、
立憲が左寄りの議員と決別(希望の党のときのような選別)することができれば、
立憲には選別されなかった、元希望の党の議員もいるだけに、
大きな塊が、さらに膨らむこともあるだろう。
4月になって、来年度予算が成立し、政治とカネの問題に一つの決着がつけられると、
次なる課題の中心は・・・ いったいなんになるのだろうか?
経済、少子高齢化、社会保障、年金、国土強靱化、外交、国防、憲法など、課題は山ほどあるが、
結論を見いだすには時間が必要で、緊急対策ならいざ知らず、2~3ヶ月でなにかが動くとも思えず、
ウクライナ問題や関税で、アメリカの大統領が余程おかしな動きをしなければ、
参議院選挙までの3ヶ月は、おそらく万博一色となり、政治は一時休戦状態になると思っている。
例え10万円の商品券で、野党がチクチク突いたとしても、
万博が始まれば、メディアの注目はそちらに移り、お祭り好きの国民性もあって、
政治が停滞するのは、ある意味で仕方ないのかもしれないが、
なにごとかあるとすれば、それは百合ちゃんとタマちゃんがつるんだ都議選ではなかろうか?
あくまでも、自己チュー爺さんの戯言で有り・・・ なに一つ根拠があるわけでもないが、
秋口には、タマちゃんをトップに担いだ政権交代があるような気がするし、
もしも衆参ダブル選挙になったら、年齢的にラストチャンスの百合ちゃんが出てくる可能性もあり、
百合ちゃんが総理、タマちゃんが官房長官なんてことが・・・ あるかもしれない。
まっ、年寄りの戯言なんで話半分であり、コメントを頂戴しても議論するつもりはないが、
なにはさておき、企業・団体献金に結論を出さないと先に進めないので、今週の注目はそこだろう。
追伸
昨日、関西のある自治体で、子育て政策では評価が高かったものの、
数多くの舌禍(パワハラ)で話題をかっさらった元首長さんが、
今夏の参院選に、地元の選挙区から立憲民主、国民民主の支援を得て出馬すると発表されていた。
地元の有権者はパワハラに寛容な方が多いようだが・・・ それはそれとして、
当選された場合、立憲民主の会派で活動されるのか、国民民主の会派で活動されるのかについては、
後々揉めることがないよう、予め公表しといた方が良いと思うが・・・ 如何なものだろうか?