時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

世界が絶賛したクリーン活動

2022年11月27日 | 時のつれづれ・霜月 

多摩爺の「時のつれづれ(霜月の33)」
世界が絶賛したクリーン活動

メディアの映像によると、代表のユニフォームを着た多くのサポーターたちが、
強制されたわけでもないのに、献身的にゴミを収集している姿が映し出されていた。

サッカーのワールドカップが行われている、カタールの競技場で、
日本人サポーターたちが、自然発生的に行ったクリーン活動(ゴミ収集)を、
世界が賞賛しているらしい。

また、代表チームは、試合後のロッカールームを綺麗に片付たのみならず、
使用したビブスを折りたたみ、「ありがとう。」のメッセージとともに折り鶴が置かれていたと、
FIFAのホームページで紹介され、こちらも世界から絶賛の声が上がっているようだ。

とっても素晴らしいことだと思うが・・・ この国の元知事や、大手企業の元幹部は、
それらの活動を捉えて、ゴミ収集を生業にして、対価を得ている労働者の仕事を奪っていると、
揚げ足取りのようなコメントを発したため、ちょっとした物議になってしまった。

そもそも、ゴミは分別して、決められたゴミ箱に捨てるのが普通であり、
そこかしこに・・・ ポイ捨てをしてはならない。

また、国際的なイベント会場などであろうと、なかろうと・・・ ロッカーや控え室などで、
衣服や用具など、備え付けの物を使用した場合、整理整頓をするのは普通のことであって、
後から清掃に入る人たちに、気持ちよく引き継いで、お任せすることは、
この国では一般的なことであり・・・ 特に珍しいことではない。

灼熱の中東カタールで・・・ 試合終了後、献身的にゴミを拾い、
この国の価値を高めてくれたサポーターに、イチャモン付けたいわけじゃないが、
ちょっとしたモヤモヤ感があったので、
元知事や大企業の幹部とは、違った視点から記しておきたいと思う。

この国では・・・ ゴミ捨て、ゴミ出し、整理整頓は、
小さな頃から、親から口煩く言われ続けて、躾けられてきたこともあり、
各国メディアや、FIFAが賞賛するような行動は、この国では常識だと思っていたが、
残念だが・・・ そうじゃないような場面を、目にすることが最近多くなっている。

この夏、キャンプ場や海水浴場で、ポイ捨てされたゴミの山が、
どれだけテレビ画面に映し出されただろうか?
つい先月も、ハロウィンで大騒ぎした渋谷駅周辺に・・・ どれほどゴミの山があっただろうか?

長引くコロナ禍で、ストレスが溜まっていたとはいえ、
ワールドカップの会場で、献身的にゴミを拾ってくれたのが、この国の若者たちなら、
キャンプ場や海水浴場、さらには渋谷駅周辺で、山ほどゴミを出したのも、この国の若者たちであり、
文句一つ言わず、後片付けするボランティアもまた・・・ この国の若者たちなのである。

放送こそされてないが・・・ たぶん、ドイツとの第一戦が行われた日の夜も、
渋谷駅の周辺では、多くのゴミが散らかっていたのではなかろうか?

老婆心ながら、ひと言だけ忠告させてもらうと、
今後彼らがとる行動が、世界の視点を一変させることだって、ないとはいえないのである。

記憶が確かなら、14~5年ぐらい前、お隣の大陸から大挙して旅行客が押し寄せてきたときに、
街路樹にオシッコしていた子どもが居たのを見て、思わず鼻で笑ってしまったが、
この国だって、私が子どものころは、そうだったことを思い出す。

また、酔っ払いが呑みすぎて、ゲロを吐いていても、
駅の構内なら駅員さんが掃除するが、一般道ではだれも掃除をしようとはしない。

そういった視点で捉えれば・・・ ワールドカップ会場でのクリーン活動を、
世界が賞賛してくれたことは、アッパレだと思うものの、
スポーツの国際大会のように、その場にメディアが入ってなければ、
ゴミが落ちていても、掃除する人なんて・・・ いないんじゃなかろうか。

素直に喜べば良いのに・・・ 理屈っぽくて申し訳ないと思うが、
あんまり誉められると、気をつけなきゃならないのは、隣国からの冷ややかな視線で、
少しでも癇に触ることがあると、揚げ足を取って、直ぐさま牙を剥いてくるから、
そこんとこには・・・ 注意しておいた方が良いだろう。

ちょっと厳しめの文言となり・・・ 大変に申し訳ないと思うが、
この国に生まれ育った者だったら、クリーン活動的なことは、
いつも普通に思っていて、だれかに言われるまでもなく、普通に体が動くようなことであって、
世界では稀かもしれないが、この国では特別なことではないと思うが・・・ 如何なものだろうか?


追伸
スポーツの国際大会のように、その場にメディアが入ってなければ、
ゴミが落ちていても、掃除する人なんて・・・ まずもっていないのが現実である。
と、書いた部分について、大変な誤解がありました。

メディアが入ろうと、入ってなかろうと、サポーターの皆さんはお掃除をされているとの
コメントを早速いただきました。

誤解を与えるような表現をして、大変申し訳ございませんでした。
そこの部分を削除しようかと思いましたが、
自身への戒めのため、追伸でお詫びをさせていただき、
本文は「いないんじゃなかろうか。」に書き直すことにさせていただいた。

思い込みが強すぎる年寄りは・・・ ホントに恥ずかしいし、困ったものである。
文中の表現で、不愉快な部分があったとすれば、
未熟者の拙い表現であって、全くもって他意はないので、ご容赦いただければありがたい。
申し訳ございませんでした。


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8 コメント

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はじめまして (KABU)
2022-11-27 05:13:31
スポーツの国際大会のように、その場にメディアが入ってなければ、
ゴミが落ちていても、掃除する人なんて・・・ まずもっていないのが現実である。

・・・うちの川崎フロンターレでも湘南Bでも普通に試合後は掃除してますよ。メディアなんかいなくとも。

それ以外は同感です。

今後ともよろしくお願いいたします。
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Unknown (多摩爺)
2022-11-27 05:43:26
KABUさん、おはようございます。

そうでしたか。
年寄りは思い込みが強くて困ったものです。
早速、その部分を追加で補正させていただきます。

ご指摘を頂きありがとうございました。
大変申し訳ございませんでした。
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おはようございます。 (アリス)
2022-11-27 08:25:31
おはようございます。感じるのは殆ど仰る通りです。

拝読して勝手に思うことは、マスコミが評価する
こと、評価しないこと、色々だと思います。

外国に汚染された人は、「掃除する方々の職業を
脅かすな」という記事もありますね。
主張は、双方ともそれなりの言い分があります。

ですが、本来、人間はもともと「良い人、悪い人、
普通の人」がいるんだろうと思います。

なので、「そうありたい、そうなりたい」という
のは、国民性と文化の違いから来る気がします。
やはり小さい時の教育環境が影響する気がします。

変なコメントですみません。失礼しました。
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Unknown (多摩爺)
2022-11-27 08:41:40
アリスさん、おはようございます。

仰るとおりで、躾と教育の環境が国民性を育んでいるのだと思います。
改めて、自分の子育てを反省する次第です。
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国内 (秀和)
2022-11-27 10:41:11
はじめまして。コメントいたします。
> そうじゃないような場面を、目にすることが最近多くなっている。
> この夏、キャンプ場や海水浴場で、ポイ捨てされたゴミの山が、どれだけテレビ画面に映し出されただろうか?
 
本当にその通りです。
近所の公園も平然と飲み散らかしていく輩のゴミが連日大量。人間が腐っているとしか思えません。
なおサッカー場ゴミ拾いのルーツ
 
Togetter
日本代表サポのゴミ拾い、背景を知らない人が増えたのでええかげん
年取ったサッカークラスタがちゃんと伝えんとアカンと思うんだけど、
元は「(代表ユニと同じ)青いゴミ袋を持参して振ったらより人数が多く見える」
という軍記物語の奇策みたいなのがベースにあって、「ついでにゴミを拾える」なんよ

かっこつけはかっこつけだけど「応援の迫力」が先。でもって迫力
出す為だから当然、ホームでもやってた。

時代で言うと1997年のフランスW杯出場をかけた予選では行ってた。
(なにせ自分が蚕室スタジアム行ってるから覚えある)
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Unknown (多摩爺)
2022-11-27 10:56:08
秀和さん、こんにちは

そんなに昔にルーツがあったなんて、恥ずかしながら全く知りませんでした。
今度何かの時に、そんな話題になったら「それは、これこれこうなんだよ。」と自慢しようと思います。
詳しい情報を提供していただき、ありがとうございました。
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Unknown (孔明)
2022-11-27 11:54:06
毎回取り上げられるゴミ集めへの称賛、本当に素晴らしいことだと思います。
ただ、ちょっと複雑な気持ちにもなりますね。勝った試合後のスタジアムの外って凄く楽しいですから。ワールドカップならなおさらだと思います。日本人サポーターはもちろん、世界中の人達との交流の場でもありますからね。
ゴミ拾いしている方達も、早くその場に行きたいでしょうに。全員が自分のゴミを持ち帰れば、こんなことする必要ないんですよね。
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Unknown (多摩爺)
2022-11-27 12:38:36
孔明さん、こんにちは

仰るとおりです。
ゴミが少しでも減れば、早く交流が出来るので、
個々人が自覚を持って、小さなゴミは持ち帰る努力をしてほしいと思います。
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