多摩爺の「歴史の小径(その12)」
ふるさとの昔話 耳なし芳一
朝食時間と被ることから、なり行きで見ていた朝ドラ「おむすび」が先週で終り、
今週からは、小さな子どもに絶大な人気を誇る漫画「アンパンマン」を世に送り出した、
漫画家やなせたかしさんの奥さんを主人公にした・・・ 「あんぱん」が始まる。
「おむすび」が、どうだったと言うつもりはないが、
フィクションよりも、実在の人物をモデルにしたドラマの方が、
ストーリーの真実性がヒシヒシと伝わるので・・・ 描き方に興味がわくし、期待値も高くなる。
2年前に放映された「らんまん」に続いて、舞台がまたまた高知なので、
できることなら、私や両親の故郷でもある山口や島根が舞台だったらと思っていたら、
来秋に予定されている「ばけばけ」は、島根の県都・松江が舞台になるらしいので、
いまからちょっと・・・ ソワソワしている。
具体的には、怪談で有名な明治の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)さんの妻、
小泉セツさんが主人公になるとのことだが・・・ ちょっとこじつけてみると、
ひょっとしたら、私のふるさと山口が舞台となった、怪談話がでてくるかもしれないので、
ふるさとでの撮影にも、なに気に期待が膨らんでいる。
小泉八雲さんが執筆された怪談本は、亡くなった1904年に出版されているが、
その巻頭にあるのが世界的に有名となった・・・ 怪談話「耳なし芳一」であって、
市原悦子さんがナレーターを務められていた「まんが日本昔ばなし」でも放映されていたので、
興味のある方は、是非ともネットで検索してみていただければと思っている。
なお、大雑把なあらすじは下記の通りなので、
まっ、こんなものだったと・・・ 承知いたたければありがたい。
平家物語を得意とする語り部で、目の不自由な琵琶法師・芳一が、
壇の浦に没した平家の怨霊にさそわれ、
赤間が関(下関)にある墓所(旧・阿弥陀寺、現・赤間神宮)で、
怨霊を相手に、夜な夜な壇の浦合戦の悲劇を語っていた。
それを知った阿弥陀寺の和尚が、芳一の体中に般若心経を書きつけて、
怨霊から芳一を護ろうとするが、耳だけ経文を書くことを忘れてしまい、
怨霊が耳を引きちぎってしまったという・・・ 怖い怖いお話である。
いやぁぁぁ・・・ それにしても週末は寒かった。
三寒四温を繰り返して春は来ると言うが、ここまで寒暖差があると年寄りには堪える。
秋に残暑があるように、春には余寒という言葉があるが、
雨が降った週末の寒さは、怖い話し(怪談)を紹介した後なので、
そこに引っかければ、余寒と言うより悪寒と言った方が正解かもしれない。
冗談はさておき、まだまだ古希とはいえ・・・ ここ数日の予報をみれば、
油断することなく、慢心することなく、
気候気温の予報を踏まえて、体調の変化にも気を遣わねばならないようである。
追伸
耳なし芳一が語った・・・ 平家物語「壇ノ浦の合戦」については、
5年前に「浪の下にも都あり」という表題で綴っているので、参考にしていただければと思う。
ばけばけ、楽しみです!
私は平家物語大好きなので。
耳なし芳一
取り上げられますよね!
私は芳一よりも、海に沈んだ安徳天皇が可哀想になります。
芳一も気の毒ですけど。
赤間神宮、いつか訪れようと思っています。
赤間神宮は関門橋の直ぐ近くの、壇ノ浦を見下ろす小高い丘の上にあります。
唐戸市場の駐車場に車を止めれば、歩いて10分ぐらいの場所で、
近隣にはザビエルや朝鮮通信使が本州に上陸した記念碑や、坂本竜馬と高杉晋作のレリーフを飾った青春交響の塔もあります。
是非とも来関をお待ちしております。
赤間神宮へ行き,お参りしてきました。
小さな祠でした。
松江は好きな街で、4度いきました。
八雲の旧宅も見てきました。
旅館の下駄を借りて大橋をハーンよろしくあるいてみましたがハーンの頃と違って木造ではないので残念ながらカランコロンとはなりませんでした。
ふるさとを観光していただき、ありがとうございました。
下関は壇ノ浦から巌流島を経て維新まで、歴史遺産がたくさん残っています。
手前味噌で恐縮ですが、維新というと萩を思い浮かべる方が大半だと思いますが、下関もどっこいどっこいだと自負しています。
松江は数度しか訪れていませんが、宍道湖に沈む夕日は忘れ得ぬ絶景でした。
やはり朝ドラは歴史上の人物だとより一層興味深く視聴出来ますね。小泉八雲の本は沢山読みました。高校一年の時、夏休みに小泉八雲の怪談の英文を和訳する宿題が出て、沢山読む事になりました。懐かしいです。
今、高知は盛り上がっているそうですね。高知の方は、ノリが良くて明るいので、楽しんでおられる事と思います。なおとも
朝ドラは歴史上の人物が描かれてますが、
奥さんにスポットライトを当てて、脇役から眺めた歴史上の人物の捉え方が秀逸だと思っています。
小泉セツさん、ホントに楽しみにしています。
松江には叔父と叔母がいて、従妹と従弟が東京にいて交流があるので、今度あったとき聞いてみようと思います。