時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

オレゴンに拍手、カープに乾杯

2022年07月17日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その33)」
オレゴンに拍手、カープに乾杯

今朝(16日)は、ちょっと肌寒かった。
4時前には起きてたんだが、窓の戸を閉めてから二度寝したら、
次に目覚めときには、時計の針は・・・ 既に7時大きくを回っていた。

なにも知らないままテレビをつけたら、
なんと、世界陸上オレゴン大会のライブ中継(男子20キロ競歩)をやっていて、
そのまま
中継が終わるお昼前まで・・・ テレビの前に陣取り、
メシと、トイレと、洗面と、着替え以外は、感動のライブドラマに見入ることになってしまった。

そりゃそうだろう。
まさか、まさか・・・ 雨が降っていて、ジトッと鬱陶しい朝っぱらから、
日の丸が画面に映し出され、君が代が流れてるんだから、感動しないわけないだろう。

国立大学の工学部を出た、眼鏡をかけた異色のアスリートが世界陸上で2連覇し

2着にも日本人選手が入って、ワンツーフィニッシュを決めたのである。

走れば早く行けるのに、走ったら失格になってしまう競歩では、
技術とスタミナが求められるのは分るが、一方では我慢と根性の持久戦でもあり、
大変失礼だと思うが・・・ 余程のことがなければ、
けっして、やりたいなんて思うことのないスポーツの一つではなかろうか?

アジア人の出る幕が、ほとんどない陸上競技で、
ワンツーフィニッシュを決め、オレゴンの空に日の丸を翻し、君が代を轟かせたのだから、
溜飲を下げるとは・・・ まさに、このことではなかろうか?

さらに・・・ 女子1500メートルでは、
体格に恵まれた、外国製のスーパーカーたちが「オラ、オラ、そこどけ、そこどけ。」と、
上から目線で威嚇し、パワーで接触することも厭わない大きな選手が多いなか、
軽四のボディに、ターボエンジンを積んだ小さな日本人選手が・・・ 予選を突破した。

テレビ画面に映し出される足の長さを見ても、10センチぐらいの差があり、
一歩当りの歩幅にしたら、おおよそ30センチぐらいのハンデがあるにも拘わらず、
スタート直後から先頭に立って、レースをコントロールしながら予選を突破したんだから、
アッパレもアッパレ、大アッパレである。

さらに、さらに・・・ 男子走れ幅跳びでは、
東京オリンピックで6位に入賞したエースが、1本目ファールでプレッシャーがかかるなか、
2本目ではキッチリと踏切を合わせ、予選通過ラインを超える跳躍を見せ、
なんと全体の1位の記録で、決勝に進んだんだから、鼻血がでそうなぐらい興奮してしまった。

さらに、さらに、さらに・・・ 男子100メートルでは、
初出場の若い選手が、一発勝負のスタートダッシュを決めて予選を突破すると、
アメリカに拠点を置いているエースは・・・ 9秒98の好タイムを叩き出して、
世界一速い男を決める準決勝に、二人の日本人が進んだんだから・・・ もはや言葉にならない。

いつもなら、BS放送でメジャーリーグを見ている時間帯なのに、
すっかり忘れていたんだから・・・ 世界陸上に挑む、日本代表選手たちの活躍は、
一時的ではあるが、大谷選手というメジャーリーガーよりも、
大きな存在であったと言っても、過言ではなかったと思うがどうだろう?

朝早くから・・・ あまりにも濃い内容のスポーツを観戦したもんだから、
すっかり疲れてしまったが、午後からはその疲れを吹っ飛ばすような場面に出くわすんだから、
「いったい今日は・・・ なんて日だ。」である。

その場面とは、東京ドームで行われていた・・・ ジャイアンツ対カープの公式戦
昨夜の満塁ホームランの余韻もあって「今日も一丁頼むぜ!」なんて思ってテレビをつけたら、
3回表のカープの攻撃が始まったばかりで・・・ 今日も1点リードしていた。

そしたら・・・ 打つわ、打つわでカープの攻撃が終わらない。
死球を一つ挟んで8連打で9得点だから、
金魚も顔負けの、弱いときのカープ(鯉)を知るファンとしては、
「明日に半分取っとけ。」なんて、減らず口を叩きながら、だらしない格好で、
横にいた女房に、つい「ビール飲んでいい?」と話しかけたぐらいである。

鯉(カープ)に恋して半世紀、
公式戦が終わるまでは、勝っても負けても、負けても負けても、
頭のなかが、ずっと鯉(恋)の季節の季節なんだから・・・ ホントにバカ丸出しである。

現実は厳しく・・・ 「ダメ!」のひと言で、そのときはそこから先に話しは進まなかったが、
夕食のときには、女房にしては珍しく気を利かせてくれて、
ロング缶(ビール)を1本出してくれるんだから・・・ さすがである。

こんな日は、この先の短い人生で巡り会えることはないかもしれない。
「この味がいいね。」と君が言ったから、7月6日は「サラダ記念日」じゃないが、
7月16日は・・・ なんらかの記念日にしても良いぐらいだ。

ネーミングするとすれば、全くもってセンスはないが、
爺さんが興奮して大喜びだったから、
「オレゴンに拍手、カープに乾杯記念日」といったとこだろうか?

卓上のカレンダーに目をやったら、小さな文字で「大安」とあった。
六曜を信じ、気にするタイプじゃないが・・・ そういうことなのかもしれない。

まっ、それはそれとして、
オレゴンも、カープも、もう一丁お願いできれば、ありがたいんだが・・・

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