時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

平成最後の清き一票

2019年04月21日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の2)」
平成最後の清き一票

4年ごとに行われる大きなイベントといえば、
オリンピックやワールドカップなどのスポーツイベントを思い浮かべるが、
日々の生活に直結した身近な課題を託す、4年に一度の統一地方選挙も大事なイベントの一つだろう。

ところが、この身近な日々の生活で訴求すべき公約を、
全く持って勘違いしている政党があるから・・・ 驚きを隠せない。

それは・・・ 地元の市議会議員選挙でのことだった。
選挙カーから元気よく政策を訴えている若い候補者は、こんなことを訴えていた。
 ・消費税10%に反対します。
 ・憲法改悪に反対します。
 ・学校給食を無償化します。

「おいおい、君は市議会議員の候補者じゃなかったのか?」
「まさか、市議会議員選挙で当選したら、国会と同じ議論ができるとでも思っているのだろうか?」
申し訳ないが、学校給食の件は別にして、消費税と憲法は市議会で議論するような議題ではない。
ちょっと・・・ 勘違いしてないだろうか。

私が思いつく、地元の市議会議員さんに語って欲しい公約と言えば・・・
 ・生活ゴミや大型ゴミなどの分別、分類の方法や、収集システムの在り方や指定されたゴミ袋の値段 
 ・カーブミラーや防犯カメラの新たな設置や、街頭照明のLED化、
  狭い生活道路における安全な歩道の確保
 ・待機児童対策や、学童保育の延長、登下校の見守り、公立学校の猛暑対策
 ・駅前や公園などの、公共施設や公共設備の老朽化対策(修理や取り換え)並びに
  高齢者対策(バリアフリー化)
 ・最近目立ってきた空き家対策や、近隣に増えてきた外国人労働者とのコミュニケーション
 ・大規模災害に備えての非難場所は避難誘導システムの在り方
 ・さらに切実な課題としてあるのは、毎日当たり前のように目にしている商店街の
  シャッター化ではなかろうか。
  無くなると困ってしまう病院や薬局、銀行に小売店などが、いつの間にか無くなっている。
 ・さらにさらに・・・ 外国人などを含む、生活保護に関する審査と運用の適正化
  「働かざる者食うべからず。」なんて酷いことを言うつもりはないが、
  審査や運用がザルになってる気がしてならない。

何気に思いつくことを羅列しただけだが、身近な課題についてどう思い、
どうしたいのか語ってもらえれば、ちょっとぐらい足を止めて演説を聞いてみようと思うんだが、
バカの一つ覚えじゃあるまいし、
口を開けば「消費税に反対します。」「憲法の改悪に反対します。」だから、
ホントに申し訳ないが・・・ この人たちに、この町は任せられないなと思ってしまう。

国、地方を問わず、個々の議員さんにフォーカスすれば、
どちらが上で、どちらが下といった上下関係はない。

国には国、地方には地方の立場で、為すべき明確な役割があるはずで、
それぞれの立場で議論せねばならない政策について、もう少し深堀してほしいと思っている。

地方議会の議員さんが、共通して公約として掲げている殆んどは費用の分配(使い道)で、
この町はどうやって稼ぎ、どうやって潤っていくのか、
そんな公約を掲げる候補者は殆んど見当たらない。

平たく言えば、イニシャルコストの必要性は誰でも理解しやすいので簡単に訴求するが、
イニシャルコストによって増えてしまったランニングコストについて、
これをいったいどうやって捻出するのか?
そのことについて、論理的に明確に語る議員は・・・ まずもって見当たらない。

例えば企業誘致は難しいとしても、シャッター商店街の活性化や、空き家対策の具現化などが進めば、
直接的にも、間接的にも地元の収入に繋がり、町が潤い、町が元気になる。

生活保護を貰ったら直ぐに酒を飲んだり、ギャンブルをやってる人たちの行動が、
たまにテレビ放映されることがある。
全ての人が、そうでないことは百も承知だが、そういった不届き者は実際にいるし、
打つ手がないのも事実だ。

働くことが困難な高齢者や、障がいがある人、訳ありの母子家庭や父子家庭ならまだしも、
この国の税にあまり寄与してない外国人が、一定の基準があるとはいえ、
普通に生活保護を受給できる仕組みになってることに、いつまでも打つ手がないで良いものだろうか。

そういったタブー視されている闇の部分に突っ込みを入れず、
ワイドショーのコメンテーターや、テレビでペラペラ喋る国会議員の真似が、
地方議員さんの集票につながるのであれば・・・ それは何か間違っていると言わざる得ない。

平成31年4月21日(日)、時計の針は先ほど20時を過ぎた。
既に投票は締め切られ、平成最後の選挙が終わり、未明には当落が判明す
るのだろう。
もちろん私も、地元に貢献してくれる候補者に清き一票を投じてきた。

いろいろな事情があるのも理解できるし、
万人受けするような公約が良くないとは言わないが、
町に人が溢れ、町が元気になる公約を掲げ、
それに挑みたいと訴える候補者がいても・・・ 良いんじゃなかろうか?

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