時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

泥臭く、粘り強く。

2021年07月26日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その16)」
泥臭く、粘り強く。 (東京2020)


土曜日(24日)から本格的に競技が始まった東京2020、
既にメダル獲得の一報が列島を駆け巡り・・・ 歓喜に沸いているが

まさかまさかのドラマもあったりして、練習は嘘をつかないっていうが、
そこには運もあれば、不運もあるということを、
改めて痛感したし、もう一つのドラマを見たような気もする。


金メダル第1号は、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手だった。
個人的な感想を言えば・・・ 大変申し訳ないが、強かったという印象は全く持てなかった。
技が切れてたわけてもなく、初戦から決勝までのほとんどで、
延長までもつれ込む大接戦の連続だった。


一言で例えるならば「強かった。」ではなく、「負けなかった。」と言った方が的を射てるだろう。
とはいえ、前回大会(リオデジャネイロ)の銅メダルからから苦節5年
「強いから勝者になるのではない。」、「負けないから勝者なのだ。」と、
自らの柔道スタイルを変え、
泥臭く、粘り強く、対戦相手と向き合い、
執念でオリンピック王者の称号を勝ち取った。


格好いいと思ったのは瞬間は、青畳を降りる直前
試合会場に向かって正座し、深々と一礼する、高藤選手の後ろ姿が、テレビ画面に映し出されたとき、
思わず目頭が熱くなり、感動のボルテージは・・・ 沸点を超えていた。
柔道家として、ごく自然に振る舞った彼の後ろ姿が、心の琴線に触れた。
やっぱり、負けない男は強い。


一方で不運だったのは、体操男子の内村航平選手と、水泳男子の瀬戸大也選手ではなかろうか?
世界で戦った経験を数多持つ彼らには、彼らだけが知りうる思惑と計算があったのだろう。
淡々と競技を進めていたが・・・ ただ一つ、運がなかった。

2大会連続で金メダルを取っていた内村航平選手が、得意の鉄棒でまさか落下するとは、
金メダル確実といわれ、ラスト25メートルまでトップをキープしていた瀬戸大也選手が、
よもやの予選落ち、
経験からはじき出された、高度な計算があったとはいうものの、
それは、もう・・・ 運がなかったとしか言えない。

それを油断であり、過信であり、慢心だと・・・ 非難する人がいるかもしれない。
しかし、それもこれも含めてのオリンピックだと捉えれば、
競技のみならず、アスリートたちの人間ドラマを垣間見るのもまた、
オリンピックの新たな楽しみ方なのかもしれない。


二試合連続で、胃が痛くなるようなタイブレークを制し、メダルを確定させたソフトボールチーム
絶対絶命の大ピンチから、驚異的な粘りで追いつき、
大逆転で決勝まで勝ち上がった・・・ 卓球混合ダブルス


スロー映像でなければ、なにがどうなっていたのか、
年寄りの視力で理解するには厳しすぎた・・・ スケートボード


下馬評どおりに兄妹で金メダルを獲得し、
はじける笑顔とともに、敗者を称える気遣いを忘れなかった・・・ 柔道


暑い日とともに、興奮と感動の熱い戦いは・・・ まだまだ始まったばかり、
ホッケーも、バドミントンも、アーチェリーも、水球も、3x3バスケも、
そしてサッカーも、バレーも

もっともっと語りたいのは山々だが、次回のネタに取っておくことにしたい。

やっぱり、スポーツは素晴らしい。
泥臭く、粘り強く、最後まで諦めず・・・ ガンバレ! ニッポン


東京オリンピック (7月23日~25日)

[ 金メダル ]  5個
 ・7月24日 柔道 男子60キロ          高藤直寿
 ・7月25日 競泳 女子400メートル個人メドレー 大橋悠依
    〃   スケートボード 男子ストリート    堀米雄斗
    〃   柔道 女子52キロ          阿部詩
    〃   柔道 男子66キロ          阿部一二三

[ 銀メダル ]  1個
 ・7月24日 柔道 女子48キロ          渡名喜風南

[ 銅メダル ]
 ・

※ ソフトボール、卓球・混合ダブルスでメダル(金or銀)確定


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