時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ドライバーは何処へ行った?

2020年11月24日 | 時のつれづれ・霜月 

多摩爺の「時のつれづれ(霜月の10)」
ドライバーは何処へ行った?

先週の水曜日か、木曜日か忘れちゃったけど、
医師会の会長さんが怒り心頭で、GoToトラベルをやり玉にあげ、
週末からの三連休を、(外出を控えた)我慢の三連休にしてほしいと訴えていた。

さらに週末には、政府分科会からの強い要請を受け、
首相がGoToキャンペーンの一部にブレーキをかける発言もあった。
にも拘わらず、週末の観光地への人出は、目を覆うばかりで、正直なところがっかりしてしまった。

ワイドショーに出ていたコメンテーターの大半は、
政府はGoToのアクセルを吹かすだけ吹かしておいて、
いざ、困ったことが起こると、ブレーキを用意しておらず、
その対策を、地方や個人任せにしており・・・ 無責任だと発言していた。

いかにも正論のように思えるが、
そのように結論付けされたコメントには、いささか疑問を持っている。

そもそもドライバーは誰で、いったい何処へ行ってしまったんだろうか?
政府がGoToのために用意したのは、高性能でオプションがたくさん付いたスーパーカーであって、
ハンドルを握り、アクセルを吹かし、ブレーキを踏むのはドライバーである。

申し訳ないが、知識人の枠で・・・ ワイドショーにでてくるコメンテーターが、
政府がアクセルを吹かしてると、吹聴するようなコメントを発していては、
誤解を招きかねないと思うが・・・ どうだろう?

そもそも、ドライバーが交通ルールを守り、安全運転に心がけていれば、
どんなにスピードがでるスーパーカーであっても、
ブレーキは、直ぐにでも掛かるし、急停止だって、方向転換だって困難なことではない。

ドライバーに、制限速度以上のスピードを出させるように、
甘い言葉や、お土産にお得なチケットなどを政府以上にPRし、
観光地に誘引していたのは・・・ いったい誰なんだ?

あれやこれやと、お得なプランを特集し、
観光地へ、観光地へと煽っていたのは、メディアではないのか?

政府の肩を持ちたいわけじゃないが、GoToトラベルをスタートした時から、
賢明な判断をしてくれ、体調が悪いときは無理をしないでくれと・・・ 丁寧に伝えている。
我儘で、無責任な人がいるのも事実だろうが、
ここんとこだけは、どうしても正しておかないと気が済まない。

ドライバーをその気にさせ、財布の紐を緩ませたことが、けっして悪いというのではない。
新規感染者が増えてきたにも拘わらず、あえて三密状態の観光地に出かけ、
マスクを外して、大きな声で飲食をしている人々が、
恥ずかしげもなくインタビューに応えている。

スタジオで、それを見ているコメンテーターはニヤニヤするだけで、
それを咎めるようなコメントは一切発しない。
メディアは自らの行動が、感染拡大の共犯だという認識の欠片すらないから歯痒くて堪らない。

明日、明後日に台風が上陸すると分かってても、旅行に出かけるのだろうか?
室内換気は促すくせに、観光地への注意喚起は・・・ 見ているだけで、なぜをなにも云わないのか?
メディアは政策を批判をするだけで、主体的にサポートしようとはしない。

また、GoToトラベルの一部停止を巡っては、
国と地方の穴は埋められるのか、などと他人事のようなことを云ってるが、
地方の経済を国任せにせず、一人称で考えているトップだったら、即座に反応するだろう。

どこのトップが、どうのこうのとは言わないが、
その対応を見ていたら、どこまで本気だったかが良く分かる。

とても残念なことだが・・・ これじゃ、人の不幸は蜜の味だとまでは言わないものの、
この国のメディアは、感染者の増加をメシの種にして、
楽しんでるじゃないかと・・・ 思わざる得ない。

そろそろ・・・ 言いたいことを纏めよう。
政府は高性能なスーパーカーを提供しただけであって、
無理してアクセルを吹かせようとはしてはいない。

ドライバーに制限速度以上のアクセルを吹かせるよう、甘い言葉で誘っているのはメディアである。
そこのところを勘違いしてるから、
彼らはなにがあっても「政府が悪い。」の一言で片付けようとする。

ワクチンの開発が遅れており、世界の各国では、明快な対策を見いだせていないのが現状である。
各国が見えない敵と戦っており、予め答えがない戦いに、一丸で臨もうとするとき、
後ろから鉄砲を打つ姿勢は・・・ 如何なものだろう?

メディアが無知なのか?
それとも・・・ なにかしらの、企みがあるのか?
いやいや、第一波のときは、あれほどお利口さんだった国民が、思考停止してしまったのか?
そこんとこに、私見を言うつもりはないが、情報を見極め、判断できる自分でありたい。

よく分からないのは・・・ メディアに毒され、政府の悪口には直ぐに同調するくせに、
医師会の会長さんが発した切なる声は、全く持って無視だから、
この国に住む、ドライバーの良識は、いったいどこに行ったんだろうか?
それこそが、不思議だし・・・ 心配で堪らない。

ただ一つ・・・ 言えることがあるとすれば、
この国にたくさんいた優良ドライバーが、驚くほどの速度で減ってきているということなんだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
« ゆうパックで、年賀状とどく。 | トップ | 医師会の賢明な軌道修整 »

コメントを投稿

時のつれづれ・霜月 」カテゴリの最新記事