東京の空にダブルレインボー

多摩爺の「時のつれづれ（如月の１０）」
東京の空にダブルレインボー

前日の天気予報では、未明から降り出す予定だったが、
北多摩に雨雲がやって来たのは・・・　夜が明けた８時ごろだった。

そのせいだろう、お昼過ぎには上がる予定だった雨は、
キッチリと帳尻を合わせて・・・　黄昏時（１６時ごろ）になっていた。

さて、そろそろ、孫のお迎えに行かなくちゃ・・・　と思って、
玄関ドアを開けて、１歩踏み出した途端、目に飛び込んできたのは、
天空に向かって伸びるダブルレインボー
方角的には「西武園ゆうえんち」の大観覧車を１２時の方角に見て約１０分進んだ辺り（北東）

こんなシャッターチャンスは・・・　滅多にない。
ケータイカメラじゃなく、一眼レフだろ？
そう思うと、躊躇なく部屋に戻り、カメラを持って来てパシャ、
久々にワクワクする、良い写真が撮れた。

実家のオヤジは、いまにも死にそうなのに・・・　東京に住んでるだけで面会させてもらえないし、
さらに、女房は昨夏からずっと体調不良で、愚痴を聞く日が続き、いささか疲れも溜まって、
ダブルレインボーを見たって、いまの自分には、なに一つ良いことがあるわけじゃない。

そんなこと、云われなくても分かってるが、
５年、１０年経ったら・・・　笑い話にできると思うから、いま下を向くわけには行かない。

一番苦労した人、一番頑張った人が・・・　一番幸せになる。
それが、昔から女房の口癖なんだが、是非ともそうであってほしい。
リタイアして一年、さまざまな難儀と遭遇して、やっとその意味が分かったような気がする。

ワクチンが到着して、明日からは医療関係者への先行接種が始まる。
ゲームチェンジャーという言葉がある。
古い人間の私から言わせたら・・・　回天と云うことなんだと思うが、
東京の空に出現したダブルレインボー、なにかが変わる切っ掛けになってほしいと願ってやまない。


１６時２０分ごろ、北東の空に虹がダブルで出現