時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

大事なことが狂い始めている。

2021年01月07日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の8)」
大事なことが狂い始めている。(二度目の緊急事態宣言)

いよいよ・・・ ではない。
とうとう・・・ と言った方が適切だろう。

国内の新規感染者が6,000名を超え、
カチカチ山じゃないが、背中に火が付いた状態になってしまった。

既に情報はオープンになっているが、
本日(1月7日)の夕刻、総理から首都圏の1都3県に対して、
新型コロナウイルス感染拡大にともなう、二度目の「緊急事態宣言」が発出されることになっている。

昨日の情報番組やワイドショーでは、
いまだに「遅すぎる。いままでなにをやってたんだ。」といったコメンとが多くあった。
例えが適切でなくて、大変申し訳ないと思うが、
この期に及んでなお、死んだ子の年を執念深く数えるって、
いったい、どんな神経してるんだろうか・・・ 開いた口が塞がらない。

お金を貰って喋ってるんだから、もう少し真面なコメントをするなり、
建設的な提案をすべきだと思うが、彼らはどうしても政権批判と結び付けたいらしい。
頼むから、皆がワンチームになろうとしている非常時に、足を引っ張ることだけはやめてほしい。

また、言葉尻を捉えて指摘するのも大人げないと思うが、
昨年のうちから、緊急事態宣言を出しておくべきだったという、いかにも正論のようなを声に対して、
一言だけ・・・ 反論させていただきたい。

ギリギリまで国民に行動変容を求めたものの、
それでもダメだったから、急遽方針を転換するわけであって、
予めそうならないことが分かっていたら、それは緊急事態ではない。

状況を踏まえ、急遽判断して方針転換をするから・・・ 緊急事態なのである。
あげ足を取って申し訳ないが、日本語をもう少し勉強してほしいと思う。

また、昨年のうちに早めの緊急事態宣言を出して、感染者数が抑えられていたとすると、
今度は感染者数が抑えられてるのに、なぜ早めに緊急事態宣言を出して、
経済にダメージを与えてしまったのかと・・・ 批判するのだろう。

いつやっても、なにをやっても・・・ 批判できるようになっているのだから、
発せられたタイミングが緊急事態として受け止め・・・ 全力を尽くす。
それしかないと思うが、間違っているだろうか?

昨年の暮れまでは「やってられない。」と抵抗していた居酒屋も、
政府が違反した店に対して店舗名の公表を決めると、
目先の利益よりも、長い目で見たら・・・ 信用の方が得だと考え方を変更し、
20時以降の営業を自粛する店舗が、ここんとこ増えてきているようだ。

そりゃそうだろう・・・ 居酒屋には一時金が出るが、
酒、生鮮食料品、氷、おしぼり等を卸す、出入りの業者さんは補償の対象外であり、
居酒屋だけが対象となることを、もう少し理解していれば、
メディアに露出して「やってられない。」的な、投げやりコメントを発することはなかっただろう。

欧州のように店舗ごとの売上に応じて補償すべきとの声もある。
個人的には、尤もだと思いもするが・・・ 納得できる単価で商売する、普通の居酒屋ならともかく、
ホストクラブやキャバクラなど風営法対象の店舗にも、
売上(価格が曖昧な酒代やサービス料)に応じて補償するとなったら、
はたして国民は・・・ 納得出来るだろうか?

職業を差別してはいけない。
そんなことは分かってるが、店舗サイドが補償金額に納得できないということは別にして、
そもそも補償することについて、国民の理解と納得が得られないだろう。

緊急事態宣言の前夜にして、抵抗勢力は・・・ どうやら、メディアだけになりつつある。
なんとなくだが、居酒屋サイドの協力が得られそうな、環境が整いつつある。

あとは、1都3県に住む都民や県民たちが、どういった行動をとるかだけになってきている。
とはいえ・・・ どうしても状況判断ができない、自分勝手な分からず屋が少なからず居ることから、
どうやって彼らに帰宅を促すのか・・・ そこんとこの知恵出しが、今後の課題になるだろう。

今回の緊急事態宣言では、居酒屋が違反した場合には、店舗名が公表されるというペナルティがある。
それと同じように・・・ 居酒屋に居座り続ける、
聞き分けのない呑兵衛や、呑み助たちから罰金を取るという、
ペナルティがあっても、良いんじゃないかと思っている。

どうしても客が帰らなければ、店も閉めづらいはずであり、居酒屋サイドの対応にも限界がある。
そういった居座る客がでてきたら、即刻110番し、
交通違反と同様の違反切符を切ってもらうことを提案したい。

特措法を改正する際、店舗サイドの罰則を法制化するなら、
利用者サイドにも、罰則つけるべきだと思うが・・・ どうだろうか?

居酒屋へのペナルティに、罰金を検討しているとの情報もあるが、
店名を公表されるだけで、社会的な制裁は十分受けてるので、
罰金は次のステップで検討すれば良いと思う。

利用者へのペナルティは罰金としたいが、
酔っぱらいを相手に本人を特定するなど、店内で揉めるのも大変だと思うので、
交番に連れて行きお灸をすえるか、
暴れるのであれば留置場に一晩お泊りいただく程度が落としどころだと思っている。

なにはさておき、勝負の三週間を経て、さらに真剣勝負の三週間を経てからの緊急事態宣言である。
全国の感染者の約半数が1都3県の感染者であり、その約半数が20代、30代の若者である。
若者の全てが悪いというつもりはない。
とはいえ・・・ 迷惑をかけているという事実は拭いようがない。

緊急事態は、非常事態だということであり、自らの行動が他人に迷惑をかけているということを、
真剣に受け止めてもらいたいし、もっともっと自覚してもらわないと事態が好転することは望めない。
夜の渋谷で、週末の渋谷や原宿で、メディアからインタビューを受けて、
へらへら笑って応えるような状況ではないのだ。

昨年の暮れに、ドイツの首相が、感情あらわに外出を控えるように訴えたことを持ち出し、
総理の言葉が伝わらないと、メディアや野党は批判を繰り返す。
総理に土下座でもさせたいのだろうか・・・ ?

ドイツの首相の訴えが、素晴らしいとメディアや野党は持ち上げるが、
ドイツは、そこまで云われなきゃ分からない国民だったのである。
また・・・ そこまで云われても応えることができない国民だったのである。

首相にそこまでさせたドイツは、
いまになって恥ずかしいことをさせたと、反省しているのではなかろうか?

総理の発言力、さらには緊急事態宣言の効力やタイミングについて、思いは人それぞれだと思う。
それはそれで自由だから、一向に構わないが、
総理にドイツの首相のように、絶叫じみたスピーチをさせたり、土下座でもさせたら、
取り返しのつかない汚点を、この国の歴史に残してしまうと思うが・・・ 間違っているだろうか?

これは、総理のプライドの問題ではない。
総理の言葉を聞き分けることができるか否かの問題であり、日本国民のプライドの問題である。

そして・・・ いま
この国のメディアと野党は、この期に及んでなおも批判に明け暮れ、政局に結び付け、
「ともに頑張ろう。」、「心ひとつに乗り越えよう。」と、
国民にワンチームを呼びかけることすらしようとしない。

戦時下の大本営のようには、けっしてなってはいけない。
さはさりながら・・・ この国にとって、とっても大事なことが狂い始めているようだ。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 1都3県知事たちの思惑 | トップ | 大判焼 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (多摩爺)
2021-01-08 08:25:58
心配ですね。
心中察します。
なにはともあれ、いまは我慢、堪えるしかないですね。
返信する
Unknown (kazzdokk)
2021-01-07 22:25:51
娘3号の旦那が5日に発熱、6日PCR検査、今日陰性判明、緊急事態宣言が発令されましたが、我が家は9月まで継続かな〜
返信する

コメントを投稿

時のつれづれ・睦月 」カテゴリの最新記事