時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

マスクの次は現金給付

2020年04月03日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の3)」
マスクの次は現金給付


総理が、布製マスクを1世帯当たり2枚配布すると発表した一昨日(4月1日)から、
新型コロナウイルス対策で、持って行き場に困ってたイライラ感が・・・ とうとう爆発してしまい、
「待たせた挙句にこれかよ。」と、
ワイドショーやネットで厳しい意見が相次いだ。

個人的な思いとすれば、確かに打つ手が遅すぎるとは思うものの、
先月の初め、政府が北海道の各世帯に配布したマスクが、功を奏したかどうかは不明だが、
行政のトップが外出自粛を要請し、政府からのマスクが配布された後、感染者数は減ってきている。
そういった事実を踏まえれば・・・ 青筋立てて「そこまで言うか。」とも思っている。

野党はWHOが推奨してない布型マスクを配布するのは、全く持って無駄だと一刀両断に切り捨てたが
そもそもWHOは、マスクそのものに効果があるとは云ってなく、
布製だろうが医療用だろうがマスクを推奨していない。

そういった事実を踏まえた
、この国の専門家は、布製マスクだろうと一定の効果はあると言い切った。
さらにはアメリカのCDC(疾病管理センター)でも、布製マスクは効果があると認めている。

昨今のWHOのコメントを踏まえ、この期に及んでWHOを参考にするとは、
もはや、この国の野党は、常識的な判断すらできないのだろうか?
専門家の声を聞けと云った野党だが、今回に限っては専門家の声は無意味だと云ってるに等しい。
こんなときだからこそ、野党の役割はとてつもなく大きいと思っているが、
お笑いじゃないんだから、もうちょっと真面なことを言ってくれよと申し上げたい。

「船頭多くして船山に上る。」という諺がある。
船に船頭が何人も居たら、船は山に登ってしまい、おかしな方向に進んでしまうということである。

申し訳ないが、マスコミも、ネットも、野党も煽るのは止めてしばらく静かにしていて欲しい。
皆が国難に向かって戦おうとしている時に、確かに政府の対策にスピード感があるとは言えない。
とはいうものの・・・ ブレーキを踏むのは止めてほしいし、
あちこちから手を出して、ドライバーが握ってるハンドルを掴もうとするのは止めてくれ。

不満はあるだろうが・・・ まずは、出来ることから一つずつやっていく。
大事なことは、皆が呼吸を合わせて、同じ方向を向いて、
一定の期間は頑張る(耐える)ことなんじゃないのか?
野党はブレーキじゃなく、掛け声や、合いの手を入れるべきだと思うが間違っているだろうか?

お昼過ぎ、そんなところに・・・ ビックなニュース?が飛び込んできた。
総理と与党の政調会長が会談し、新型コロナウイルスの感染拡大によって、
収入が大きく減った世帯に対して、1世帯当たりに非課税で30万円の現金給付を、
自己申告で実施することで合意したそうだ。

確かにビックニュースだ。
女房は「やっと・・・ 」なんて言いつつも、「大賛成、待ってました。」と大拍手してたが、
ちょっと待ってくれ。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、収入が大きく減った世帯とはなんだ?
云ってる意味は分かるが、それは火に油を注ぐことにならないだろうか?

このコメントを真面に読み解けば、大企業の正社員、公務員、年金受給者、
さらには生活保護受給者などは対象外になってしまう。

何故なら・・・ コロナウイルスの感染拡大に関係なく、収入が大きく減ることはない。
さらには、現場で汗を掻いてもらってる医療従事者は、
膨れ上がった残業代で収入が増えるので対象外になってしまう。

第一線で頑張ってくれてる医療従事者に報いるかどうかは、そもそもの趣旨とは違うものの、
なぜか、しっくりこないことも事実だろう。

とはいえ・・・ 必要のない人も居ることから、所得制限などの制約が必要なこともよく分かる。
だったら非課税じゃなく、課税方式で難しい制約を付けず無条件で、
ひとり一人に一定額を支給する方が、事務的な繁忙も避けられるんじゃなかろうか。

もし、年金受給者が現金支給の対象外だとすれば、趣旨そのものはどこかにいってしまい、
大顰蹙の嵐になるだけじゃなく、政権が吹っ飛ぶぐらいの騒ぎになるかもしれない。

あれこれと・・・ 制約を付けることにより、お役所の窓口で列ができ、新たなクラスターの発生源になるかもしれない。
個人的には、マイナンバーカードを持って金融機関行き、
所定の申請用紙に必要事項を記載して現金を受け取れば良い。
マイナンバーカードを持ってない人は、
既に行政から送付されてる個人番号通知カードを持っていけば良いだけのことである。

大事なことは、事前のスピードや煩雑さの対応もさることながら、
事後(確定申告など)の透明性と、簡略化も考えておくことじゃなかろうか。
こういったときにマイナンバーを活用しないで、いったい何のために活用するというのだろうか?

正式な発表は、もう少し先になるらしいが、しっかりとした内容でないと、
政権が一気に飛んでしまうかもしれない。

確かに現金支給は、超超チョー目玉政策だが・・・ 諸刃の剣になることもあるだろう。
小さなことで恐縮だが、うちの女房をがっかりさせないように、
しっかりと詰めておいて欲しいと願ってやまない。


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