時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ヒトとサルの仁義なき戦い

2022年07月27日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の35)」
ヒトとサルの仁義なき戦い

ホントにもう・・・ 冗談じゃないよ。
新型コロナウイルスの感染拡大(第7波)で、それでなくても大変なところに、

今度は国の内外から、サルが襲ってきたんだから堪ったもんじゃない。

その一つは、先週末にWHOが、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態として宣言を発した、
「サル痘」の国内初の感染者(欧州からの帰国者)がみつかったことである。
当該感染者は、海外に滞在していたとき、「サル痘」の感染者と交流があったらしく、
それでいて検査も受けずに、しらっと帰国するのは、
潜伏期間だったとは言え・・・ 迷惑千万といっても過言ではあるまい。

サル痘について・・・ WHOが約1万人の感染者を分析すると、
感染者の98.8%が男性であり、
そのほとんどが、男性間での性的交渉があったとの報告もあるようだ。

感染者に対して、偏見を生みかねないような報告だと思いもするが、
それが事実だとすれば、安堵というよりも、恐怖が減るので、少しだけ楽な気持ちにもなるが、
なにげに気になるのは・・・ こういった報告は、LGBT対策に取り組まれている方々が、
白い目で見られ、差別を受けなければと、老婆心ながら心配にもなってくる。

また、驚くのは・・・ サル痘とはいうものの、
その実は、実験用の動物として採集していたサルが感染し、
発症していたことが、最初の発見だったことから、サル痘と呼ばれているだけで、
そもそも、ウイルスを保有しているといわれている動物は、土着のリスや、ネズミなどであって、
そういった動物から、ヒトに感染したり、サルを介してヒトに感染しているらしく、
サルからしたら・・・ もらい事故みたいなもので、サル痘と言われるのは迷惑極まりないだろう。

とはいえ・・・ 新型コロナウイルスと比べたら、
アフリカをはじめ、欧米で多くの感染者が出ているようだが、
亡くなった方が、たくさん出ているという、鬼気迫るような報告はなく、
症状は辛いようだが・・・ 発症してから2~4週間で治癒するともいわれている。

メディアによく出ている医療の専門家によれば・・・ 天然痘の予防接種が効くらしく、
この国の50代以上は、ほとんど全員が接種を受けていることを踏まえれば、大事に至ることはなく、
高齢者が罹るような病気でないことだけは・・・ 朗報かもしれない。

とはいえ、予防接種を受けていない40代以下の世代には・・・ 感染リスクがあり、
感染すれば、体の至る所に水ぶくれができて、かさぶたになることから、
完治するまでに外に出ると、私はサル痘感染者だと、名札をつけて歩いてるようなもんだし、
男性間の性交渉をしているとの偏見もつきまとい・・・ 堪ったもんじゃないだろう。

そういった意味で、サル痘はなんとなく、他人事のような気がしないでもないが、
それにつけても、頭にくるというか、気になるのは・・・ もう一つのサルのことである。
山口県中央部の山口市で、野生のサルがヒトを襲っているだ。

従来のサルなら餌を求めて山から下りてきて、畑を荒らしたり、人の食べ物を奪うんだが、
ことここのサルに限っては、餌には見向きもせず、いきなり人を襲うというんだから、
善良で無防備な人々にとっては・・・ 恐怖でしかない。

サル痘のサルには・・・ その名を辱め、悪いことをしてしまったと思いもするが、
このサルだけは、なんて悪い奴だと・・・ 問答無用で糾弾せねばならない。

私は父の仕事の都合で、生まれて4歳までは山口市(旧吉敷郡小郡町)で過ごし、
5歳になるとき下関市に引っ越したが、20代の後半に2年ほど山口市(湯田温泉)に住んでいて、
まんざら土地勘がないこともなく、サルが出たという小郡新町をグーグルマップで調べてみると、
なんと、なんと、なんと、なんてこったいで・・・ 私が幼いころ住んでた町であった。

いまはすっかり町が変わってしまったと思うが、幼いころの薄らと残っている記憶では、
JR山口線の上郷駅から国道を渡った、山を切り開いた団地だったことぐらい、
その程度の記憶だが、グーグルマップを見れば、まさにそこだから・・・ ホントに驚く。

クソ暑い夏だが、椹野川の川沿いで、夜はけっこう涼しい川風が吹き、
普段の夏なら、網戸だけで寝ることができる閑静な地域でもあり、
窓を閉め切って冷房かけて、厚着で寝るようなことしたら・・・ 体調が狂ってしまうだろう。
地方には地方の生活があり、都会のようなわけには行かないのである。

自治体としては、設置した罠にかからないので、麻酔銃を使うと言ってるが、
幼い子どもが、爪で引っかかれたりした映像も流されているし、
早く捕まえないと、被害は拡大し・・・ それこそ生死に関わることが起こるやもしれない。

腕の良いハンター(専門業者)を、雇っているのだろうが、
鳥獣保護法により許可が必要なことから
どうやら、年がら年中・・・ 麻酔銃が撃てるようではないらしい。

敵も然る(サル)者だから、だめなら期間の延長申請をするのだろうが、
くれぐれも・・・ 「去る(サル)者は追わず。」なんて、ハズレがないよう、
結果に拘ってほしいと願ってやまない。

出来ることなら「猿も木から落ちる。」で、仕掛けた罠に掛かってくれることに期待したいが、
さて、どうなるのやら・・・ 心配は尽きない。


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