今日の島根県の日本酒を紹介します。
日本酒はほぼ”米”・”水”・”こうじ菌”により作られています。原材料が三つしかないので、それらの品質がダイレクトに日本酒の味を左右します。美味しい日本酒を作ろうと思ったら、米と水にこだわる必要があるんですね。
日本各地で日本酒は作られています。そのどこもキレイな水と美味しいお米が採れる土地となっています(あと、寒冷な地域でないとこうじ菌はうまく働いてくれません)。”日本”という名前がついたお酒は、日本の風土でなければできない美味しくなれない、まさに日本を象徴するような存在となりました。
島根県は豊富な手つかずの自然がたくさん残っています。木々の生い茂る山々がある ということは、キレイな水源がある ということ。そこから流れるキレイな川がある ということは、キレイな田んぼがあり美味しいお米が取れる ということ。したがって、島根県で作られる日本酒は美味しい ということです。
この簸上清酒合名会社さんは、島根県仁多郡奥出雲町横田にある酒造会社です。知らない方のために補足情報をお伝えしておくと、奥出雲町というのは、ものすごい山の中にあります。なにせ”市”ではなく”郡”にある町ですから。松江市民の私から見ても、なかなかグレードが上の田舎です。
https://sake-hikami.co.jp/
町全体の水も空気も澄んでおり、この環境で作られた(育った?)日本酒も透き通った心が軽くなるようなスッキリとした味わいになります。簸上酒造さんの主力商品として、昔から『七冠馬(ななかんば)』というのがあり今回はそのワンカップバージョンをいただきました。純米酒でしたが、米特有の臭みはまったくありません。水のように透き通った見た目ですが、梨のようなかぐわしい香りがします。後味も爽快で甘ったるくなく、グイグイと飲んでしまいます。煮魚や揚げ物など、味の濃ゆいものと飲んでも負けない力強さもあります。
七冠馬にはほかにも純米大吟醸や、特別純米等もあります。精米歩合が違えば味も違い、お米の種類や何だったら醸造年によって大きく変わります。ぜひこの機会に、島根のお酒に触れてみてください。