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3.8

2011-04-22 22:44:07 | 日記
 文部科学省は学校の施設利用制限の放射線値を3.8μSvとする通知を出した。早速、県教委・町教委を通じて学校に届いた。通知を受けて学校では3.8μSvを大きく下回る0.2μSv以下の数値が続いているので屋外での体育や外遊びの制限を解除する事として保護者にも説明した。屋外での土いじりやプールをどうするかについてはまだ決っていない。教職員の中には楽観や希望的観測で通常どおりの教育活動に戻したいという力が働いているようにも思える。オレ自身もいつまでも立ち止まっているわけにはいかないという思いはあるが、保護者が楽観や希望的観測で行動する事はともかく、学校としては最大限の安全配慮が必要ではないかと考えるようになった。

 この通知を受けて日弁連などの団体が撤回を求める声明をあげている。
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明

 3.8μSvという数字は国際放射線防護委員会の声明「非常事態収束後」の基準、参考レベル年間1~20mSvの上限を根拠として、1日8時間を屋外にいると仮定して年間の20mSvから割り出したようである。これについても楽観・悲観両面から様々な意見があるだろう。

楽観論
・政府(大本営)が出す情報なのだから心配ない。
・1日8時間も裸で外にいるわけではない。
・今の放射線値が1年間続くわけではないだろう。
悲観論
・内部被ばくを考慮していない。
・通常は年間1mSvだったのになぜ20mSvまで許容されるのか。
・子どもについてはさらに厳しい数値を適用すべき。

などの意見があがるであろう事はオレにも想像がつく。しかし問題なのは今は非常事態で個人や家庭ではなく、政府や学校が出す方針となれば一切の希望的観測は許されないだろう。

 平常時の被ばく基準量は年間1mSv、放射線管理区域は5mSv(0.6μSv/時)だったことを考えても20mSvで安全と言えるのかという疑問が残る。じゃあ今までの基準は何だったのかと。しかも子どもは放射線の影響を受けやすいというのだからなおさらだ。オレの聞いた情報では20mSvという数値の撤回を求めて文科省と交渉した団体の質問に対して文科省の官僚が放射線管理区域の放射線基準が5mSvである事を知らなかった事や、内閣府原子力安全委員会が「問題なし」と決定したそうであるが、5人の委員が会合を開いた事実はなく、また議事録もないらしい。まったく本当に検討したのかどうかさえも怪しくなってきた。

 それでオレなりに考えてみたのだけれど、3.8μSvの約20分の1の0.2μSvあたりを基準にするくらいの安全配慮が必要なのではないか。年間20mSvと決めた人も通知を出した人も、福島に住んでいるわけではないだろうし、子どもを通わせているわけではないだろう。壮大な人体実験の結果があらわれる頃には既に退職して責任をとらなくて済む人たちだと思う。やっぱり当事者で責任能力のある人たちが他力本願ではなく当事者の意思で決断しなければならない事なのではないか。
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