takubonpapa blog

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第20回教育財政シンポ

2006-12-12 00:29:43 | 学校事務
 土曜日に東洋大学で第20回教育財政シンポジウムが開催された。去年から東洋大学で行われているがとてもきれいな大学だ。シンポ自体は午後からだったが制度研の打ち合わせがあり11時に集合し学食で食事をとりながら打ち合わせをした。その学食にはセブンイレブンのほか洋食・和食・麺類の店が5社くらい入っていて安くておいしいものが食べられるのがうれしい。学生向けなのでボリュームもある。

 シンポは生活保護受給者・市民団体代表・学校事務職員の3名のパネリストが発言し会場から様々な格差社会の実態や学校の状況が報告された。特に生活保護を受けている方の話は衝撃的だった。「生活保護受給者はできることなら、生活保護を受けていることを隠してひっそりと生きていたい。」「洗濯物を干していても私は生活保護受給者なのだという後ろめたさを感じている」という発言はせつなく勇気を出してパネリストになって頂いたことに感謝した。
 その人は離婚して母子家庭になって、ケガをして働けなくなり生活保護を受けることになったそうだ。俺だって借金を抱えてカミさんとどちらかが倒れたら生活できるだろうかと思ってしまった。
 たまたま昨日NHKで9時からワーキングプアの特集をやっていた。その中では母子家庭も登場したが零細企業を経営する夫婦や無年金の老夫婦が登場していた。うちの場合どちらの両親も健康で働いているからいいけれど、誰かが介護が必要な状態になったらその生活を支えなければならない。もしかしたらどちらかが仕事を辞めなければならなくなる。ワーキングプアは誰にだって起こりうる問題だと思った。

 景気が「いざなぎ」を超えたとか聞くけど給料が下がっているから全然実感がない。大企業や会社自体は儲かっているのかもしれないが労働者まで利益が回ってこないのが問題だ。大手銀行が自民党への献金を再開すると報道されてたけど財界は献金で自民党と民主党を競わせ税制や労働法制を自分たちに都合がいいように変えているんだよな。法人税減税・相続税減税・正規雇用から臨時雇用へのシフト・派遣や請負へのシフト・外国人労働者へのシフト・海外へのシフト・ホワイトカラーエグゼンプションという名の残業手当不払いなどなど、どれも労働者を切り捨てたうえの景気上昇としか思えない。
 労働者を使い捨てにしないようにしたり、最低賃金を守らせたり、企業や高額所得者には応分の負担をしてもらうようにすることが行政や政治の役割ではないのかい?。ぜんぜん美しくないよ。

 学校事務職員にできることは少ないけれど、子どもがお金の心配をせずに学校に来られるように頑張らなければならないな。特色ある学校づくりなんかより、洋式水洗トイレやエアコンの方が先じゃないの?。子どもと学校には我慢させておいて行政や政治は快適な環境で仕事をしてるって逆じゃないのかい。国と県と町がそれぞれ学力テストをすることよりも雨漏りを直す方が先じゃないの?。学力だの規範だの愛国心だの義務だの言う前に最低限の環境整備をしてほしいね。
 とにかく少しずつでもやれることをやっていくしかないのだが。
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