takubonpapa blog

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全国学校事務職員制度研究会愛知大会

2010-08-03 23:46:15 | 学校事務
 今年の夏の大会は愛知県の三谷温泉の海が見える宿で開催されました。今年こそは子連れでとも考えていたのですが「ママが行かないなら行かない。」とあっさり断られ、ホッとしたような淋しいような。大会ではいろいろ考えさせられることがあったし、大会の反省や宿題が盛りだくさんですが、すぐに来年の福島大会の成功に向けて動き出すことになります。

 自分の中で一番大変だったのは2日目の分科会運営です。今年の分科会は愛知の若い学校事務職員の参加が多く、学校の中で学校予算や決算をどうやって教員に分かりやすく知らせるかという、職場の合意にもとづく予算運営のあり方や、全額公費による学校運営を目指すための取り組みを交流しました。「しあわせの土台づくりを学校で」という大会テーマには迫り切れませんでしたが、教育としての学校事務がどうあるべきかなど私たちが大事にしなければならないポイントを確認することができました。

 保護者負担軽減のレポートで、市教委に確認して約90万円の保護者負担金を公費化した若い学校事務職員の取り組みがありました。その中でPTAから支出していた生徒指導用の「髪染めスプレー」も公費支出が可能であることを確認して保護者負担軽減につなげたという内容でした。討議の中でお金の出元がPTAであれ公費であれ子どもの髪を染めるという行為が、子どもの最善の利益にとってどうなのかという合意づくりやプロセスを職場で大事にする必要があるという発言をきっかけに、学校で黒く染めてもまたすぐ染め直してくるから根本的な解決にはならないという意見や、若い学校事務職員の参加者からは「そのあたりの判断は校長が判断することなので、私たちは購入して伝票処理をするだけ」という発言がありました。こういう考え方は若い世代の学校事務職員だけでなく、多くの学校事務職員が持っている感覚ではないだろうかと思いました。オレ自身、職場でなかなか教育内容や生徒指導の方針に関わる問題提起などできていないし、20代の青年がPTAで買っているモノを公費化しただけで、約90万の保護者負担を減らしただけで凄いと思うわけですが、しかし教育としての学校事務を目指す制度研としては重要な課題であることも考えさせられました。
 
 「髪染めスプレー」を公費で購入したという小さな事例から、何でもかんでも公費なら良いのかということではなく、職場の合意づくりを大事にしながら教育としての学校事務を追求する制度研の実践課題に迫ることができました。来年はこのあたりの論点を深めたいし、子どもが割ったガラスの修理代は保護者負担か公費負担かという議論を久しぶりにふっかけるのも面白いかもと思いました。
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