撮りたい衝動

　　　　　　　　　　　写真の無断転載・使用はご遠慮願います。

肖像権とかが厳しくなってスナップ写真は
なかなか撮れません。
度胸も必要だし。

昔、私がライターとして一緒に仕事をさせていただいたカメラマンさん
今は、もうなくなった「太陽賞」を受賞されている
有名なカメラマンさんです。

その時ですでに高齢で、残念なことに昨年、亡くなられました。

その方は大阪のスナップ写真を撮られていましたが
一緒に歩いていると、思わず私は他人のふりをしたくなるくらい
積極的に人や物を撮られていました。

でもさすがにそんな写真はどれも迫力があり
パワーを感じるものばかりです。
遠慮なんてしません。
撮りたいものにはぐいぐい迫ります。
隠し撮りなんてしません。そのあと会話をしたり
声をかけたり、気のいいおっちゃんという感じでした。

私も、たまにこれ写真にしたらおもしろいのにな～と
思う光景に出会うのですが、電車内だと勇気がありません。

この前も電車の中で興味深い光景に出会って
ものすごく撮りたかったのですが無理でした。

抱き合うようにして居眠りするカップル。
たまにいますよね、目のやり場に困るくらいの密着度の高い
カップル。見た目はとっても地味な二人。
たまに、目を覚ますとキスする勢いで見つめあいます。

その隣にすわっていたのが、坊主頭の中学生。
ときどき、そのカップルに目をやり、ちょっぴり動揺。
なんか、こちらから見ているとかわいいのですが
彼はすごくカップルが気になるけど気まずそう。

もう一方のとなりはかなりぽっちゃり系の若い女性。
カップルを完全無視。ひたすら携帯を見ています。
その携帯についているストラップが
なぜか麻雀パイ。若い女性らしくない選択です。

この4人が並んでいる光景がとてもおもしろくて
写真にできればな～と思ったけれどできませんでした。

こうして文章で表すには自由ですが
一枚の写真ではきっともっと
その面白さが端的に伝わります。残念。

それだけに、写真や映像には人に与えるインパクトは強いと思います。

私も一枚でも強く、人の記憶に残る作品が残せたらな～。

このヨーキーちゃんのように
思わず口をあんぐりさせるような作品、撮れたらな…。


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