リビングから寝室
ふと、玄関前
立ち止まる
玄関ドアを、見つめる
開けてみたい
理由は説明出来ない
ただ、衝動
サンダルを突っ掛け
ドアを開ける
街路灯、LED
鋭く、光って
おまえを突き刺す
衝動、ただ衝動
理由は、いい
どうでも、いい
引き寄せらる
ふらふら、歩き出す
門扉を開けて
夜た
真夜中だ
真夜中の住宅街
闇に佇む
おまえは、また
見上げている
LEDの光の切先
でも、その先には
闇に沈む大空
いや、星空の時もある
もちろん、月夜もある
星は眩み、煌々と月
そうだな、そんな時だ
突き動かされていた
おまえ、衝動は
もうない
このままが、良い
この夜の街路で
ただ、静けさに
包まれ
いや、抱かれて
ただ、癒されている…