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日記、日々の想い 

ふと、夜の街路に出る

思春期の頃だな
電気を消すと
怖かったおまえ
寝灯りでも、怖かった
やっぱり、闇には
見えない事の恐怖
それが、いつしか
自分が、見えない事を
望むようになった
灯りの元にいたおまえは
闇に佇むようになった
灯りから飛び出して
闇に紛れ込む
凄く、落ち着けた
そんな気がする
だから、たまにだけど
夜の闇に出たくなった
灯りから、抜け出して
夜の闇に、潜みたい
人から、見られない
だから、落ち着けた
それが、やがて
闇に馴染んだ
闇の世界にいると
なんだか、シンクロ出来た
それは、その闇が
本当の光のない
そんな世界ではなくて
微かな光の溢れた世界
冷たくて、密やかな光
おまえも、冷たくて
密やかで、いたい
昼間の鬱陶しい熱
べっとり、嫌な汗
身体も、こころも
それを、冷ましたい
そんなだったのだろうか
時折りに、夜の闇に
飛び出したくなる
闇に浸かりたくなる
密やかな光だけが
包んでくれるだけで良い
そんな風だったのだと思う
思春期の熱に
灼かれたくなかった
そんなおまえは
やがて、大人になっても
他人の熱には
灼かれたくなかった
冷たい、微かな
密やかな光だけに
包まれたくなるのかな
今でも
夜の闇に
ふと、飛び出す…

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