温泉deビートルズ音楽祭の最終日に登場した長崎市からの三人組IKADA JAPANは凄かった。
Yellow Submarineから始まった彼らのステージ
キーボードとヴォーカルを担当している方のテクニックが凄いし、歌にも味がある。
隣のアコギも中々、ドラムもバッチリ
「中々やるじゃん・・・・。」
そう思いながら写真を撮っていた私。
ところがそのうちあることに気づいたんである。
キーボードの方は前を向いたまま、直立不動
けして指先を見ようとはしないのだ。
まてよ・・・・ギターもフレットを一切見ようとはしない。
まさか・・・と思いズームで迫ってみると・・・・。
彼ら二人は眼が見えてないことに気づいた。
それなのに高度なテクニックでビートルズの難しい曲を見事に唄いこなして演奏もバッチリなのだ。
けしてヘンな感傷や同情なんかではなく、
元々演奏の素晴らしさに感動していた上に、
彼らのハンディを乗り越えた音楽性の高さに、カメラのファインダーが涙で曇って仕方がなかった私。
圧巻はI saw her standing thereの速いベースランを左手で弾きながら、右手でギターのリフを入れながら、且つリードヴォーカルを執った時、思わず「ウーン」と唸ってしまった。
と同時に、この私は五体満足なのに、たいした演奏も出来ない自分が恥ずかしくなったんである。
「IKADA JAPAN」いいバンド名ではないか
筏で冒険の旅に出るようなコスチュームもイカしていた。
この先もいかだに乗って必ず大海原に漕ぎ出すことだろう。
そして40余りのバンドの中で、とても印象に残ったバンドでありました。