よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

Friends ~もののけ島のナキ~

2012-01-19 02:32:56 | 映画

先日の休みに、子ども達を連れて映画を観に行った。

3D CGアニメ、“Friends~もののけ島のナキ~”だ。

 

Photo

 

原作(原案)は、浜田廣介 著の童話、“泣いた赤おに”。

けっこう有名な童話らしく、子ども二人も知っていたのだが、

自分はこの歳になって、こんな童話があったのを初めて知った・・・。

 

もののけ達の住む孤島、“もののけ島”に来てしまった人間の赤ん坊、コタケ。

コタケを捕まえて、もののけ達はどうするか迷う。

かつて人間達との争いで、多くの仲間が命を失い、

家族も引き裂かれ、バラバラになってしまった、もののけ達。

人間が近寄らない場所で、ひっそりと平和に暮らしていた。

 

03

  

コタケを捜して、人間達が島に上陸するかもしれない――。

そう思ったもののけの長老は、コタケを人質として生かしておくことにする。

嫌われ者の赤鬼、ナキに、コタケの面倒をみることを命じる。

 

ナキはかつての戦で、目の前で母親を殺された。

そのときから、ずっと人間を恨み続けていた。

当然、人間の赤ん坊の面倒なんてみることはできない。

殺すことができないならば、さっさと人間の村へ追い返そうと、

小舟を作り、コタケを舟ごと海へと放り投げるが、

ナキのことをすっかり気に入ってしまったコタケ、

いくら追い返しても、すぐにナキの小屋へ戻ってきてしまう。

 

02

 

赤ん坊で、まだまだあどけないコタケ、

そして恐れることなく、自分になついてくる純粋なその姿に、

いつしか憎むべき人間の子供のコタケに愛着がわいてしまう。

 

ナキ自身、相棒の青鬼・グンジョーただひとりを除き、

もののけ島の皆から嫌われていた。

それもあって、コタケに対する愛情は日増しに強くなっていき、

赤ん坊用のスプーンを作ってあげたり、おいしいキノコ料理を食べさせたり、

病気になったときには看病もしてあげた。

 

05_2

 

すっかり友達になった、ナキとコタケ。

だが、もののけと人間・・・所詮、相容れない存在。

ナキは、人間の村へ行き、母親の元へコタケを返してやることを決意する。

 

グンジョーや仲間の協力で、無事にコタケを母親の元へ返すことができたナキ。

だが、コタケと別れてから、心にぽっかりと穴が開いたようになり、

コタケと過ごした楽しい日々を思い出し、寂しくてやるせない日々を送る。

 

08

 

もういちどコタケに“天女茸”を食べさせてやりたい!

決心したナキは、グンジョーの反対を押し切り、

幻の超美味キノコ、天女茸を手に、再び人間の村へ向かう。 

 

その頃、人間の村では、

もののけ退治のために、専門の侍を雇って完全防備していた。

ナキは敵意が無いことをアピールしながら、村に入ろうとするも、

侍の放つ矢に傷を負い、コタケに会うことも敵わず、

グンジョーに救われて、命からがら逃げる。

 

洞穴に逃げ込んだ二人。

心にも体にも深い傷を負ってしまったナキ。

無謀な相棒をたしなめながら、傷の手当をしてあげるグンジョー、

傷を負ってもなお、明るく強気に振る舞うナキ。

休んでいる友達“ナキ”を残し、グンジョーはある決心をして洞穴を出る――。

 

 

01

 

かなり良かった。

ストーリーは、まあ、ありきたりだったかもしれない。

童話が原案だし、子ども向けなんだから、それは気にならない。

 

美麗でなめらかなCGに唸った。

前に観た、“豆腐小僧”とは、比べ物にならないほど出来。

海外のCGアニメと、肩を並べられるクォリティの高さ。

 

しかも、フルCGではなく、建物など一部をミニチュア制作し、

そのミニチュア模型とCGを合成して映像化している。

これぞ日本クォリティ!

これは、CGアニメの分野で大きく日本を引き離している、

海外のアニメーションでも真似できない芸当ではなかろうか。

 

ナキの声優役に、SMAPの香取慎吾

ジャニタレに声優なんてできんのかよ!?と思っていたが、

これがなかなかどうして、鬼らしくドスの効いた声を、エフェクトなしで見事に演じていた。

ワケ解らん美形の魔法使いを演じていた、キムタクとは大違い。

 

グンジョー役は、声優界の達人・山寺宏一氏。

ハリウッド映画の吹き替えのノリで、グンジョーを演じていた。

あとは、阿部サダヲとか、YOUとか居たが、そのまんま・・・。

阿部サダヲとか、もう、阿部サダヲ役しかできないんじゃなかろうか・・・。

 

日本のアニメでは珍しく、“プレスコ”という手法をとっているのも特徴。

先に映像を作り、それに合わせて声を入れる、“アフレコ”に対し、

プレスコは、先に声優の声を録り、それに合わせて映像を作成する手法。

この手法ならば、本職の声優でなくとも、

アドリブなども加え、自然に演じることができるのかもしれない。

反面、アニメーションの制作スタッフが大変だろうが。

 

しかし内容・・・ベタなテーマで、下の子は後半ずっと泣きっぱなしだった。

なんちゅう感動屋なんだよ・・・徳光和夫みたくなるなよ。

 

 

Photo_3

前売特典でもらった、ストラップ。

モコモコしているヤツかと思ったら、固かった。

 

 

Photo_2

劇中、様々なきのこが登場する。

そのいくつかは、キーアイテムとなる。

この作品のみならず、やはりきのこには不思議な魅力がある。

 

 



コメントを投稿