よろず戯言

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朝鮮飴

2016-05-23 18:34:50 | グルメ

熊本に古くから伝わる郷土菓子、朝鮮飴。

飴と呼ばれど、餅のお菓子。

もち粉を水飴で練り、板状の求肥が作られ、

そこへたっぷりの片栗粉がまぶされた和菓子。

餅菓子だけど、すごく甘いので飴と呼ぶに相応しい。

 

 

バリエーションもある。

 

ルーツは戦国時代。

朝鮮飴と呼ばれるようになったのは豊臣秀吉の朝鮮出兵から。

当時、肥後の国を治めていた加藤清正が、朝鮮半島に渡る際、

その甘さが疲れを癒してくれ、日持ちもすることから、このお菓子に注目。

これを兵糧として携行し、実際に籠城戦で重宝したため、"朝鮮飴"と呼ばれるようになった。

元の名前は長生飴といい、今でもこの名で売られていることもある。

長生飴と朝鮮飴、偶然だろうが、読み音もよく似ている。

 

 

老舗の菓子舗で今なお作り続けられ、熊本銘菓としておみやげとして売られているが、

原料が比較的安価で、製法も単純なため、

菓子店のみならず、ふつうの食品メーカーが製造販売していることもある。

ただ、餅粉を使用せずに白玉粉などで求肥を作っていたりと、

本来の朝鮮飴とは製法が異なるものも多い。

とはいえ、食感そのままで、その甘さと片栗粉の多さは大抵きちんと再現してある。

 

じゅうたんに粉が!

 

同じく熊本の郷土菓子、いきなり団子が庶民のお菓子ならば、

こちらは武士や貴族?のお菓子。

諸大名への贈答品にされたり、幕府や朝廷へも献上もされていたという由緒あるお菓子。

福岡でもスーパーなどで販売されているので、いきなり団子同様、見かける機会は多い。

その甘さから察するに、おそらく高カロリーであろうし、

甘党の自分でも、これを一度に複数食べるのはきびしい。

濃いブラックコーヒーや緑茶を用意しておかなければならない。

それくらい、甘い。

 

 

とにかく片栗粉がすごい。

全部 器に開ける必要ないんだけど参考のために。

どこのメーカーも、ここまで粉を入れているというわけじゃない。

 

あと、すごく粉がちらかる。

たぶん、朝鮮飴同士がひっついたり、

容器や袋に貼り付いたりするのを防ぐためだと思うのだけど、

商品によっては、なぜにそこまで入れますのん?っていうくらい片栗粉が入っている。

袋を開けたときに、これをぶちまけてしまったり、

食べるときにこぼして、衣服にこれがかかったりすることもある。

お客に出すときは、あるていど粉をはたいてから出す方がいい。

 

菓子店ではなく惣菜店で製造・販売されていた朝鮮飴。

ここの惣菜屋さん、母体が豆腐屋さんなので、この朝鮮飴には豆乳が入れられていた。

 

戦で実際に兵士たちを癒した朝鮮飴。

肉体労働などで、どっぷり疲れたときにひときれ。

渋いお茶を忘れずに。

登山なんかに携行するのもいいかもしれない。

慌てて食べて、片栗粉でむせないよう注意が必要。

熊本近隣以外で、ふつうに販売されているか判らないが、

そんな高価なお菓子ではないので、見かけたら一度食べてみてほしい。

その柔らかさと甘さ、そして粉の多さを堪能?して欲しい。

 

 



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おいしそう~食べたい~ (osaruno-koke)
2016-05-23 21:27:48
朝鮮飴って初めて聞きました。おいしそうですね^_^
水飴で練った餅、どんな味なんだろう?
私は緑茶と一緒に食べたいです。
くまモンのいきなり団子チョコ、
ずいぶん前に、コンビニで見たような気がする…
いきなり団子って何かわからなかった。
食べとけばよかったなぁ~。
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求肥の塊なんですよね ()
2016-05-24 08:04:36
osarunoーkokeさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
 
朝鮮飴、やっぱりあまり知られていないお菓子でしたか。
熊本のお菓子ではありますが、
たぶん似たようなお菓子が、各地にあるのではないかと思います。
代表的なのでは、岡山のきびだんご。
形状は異なりますが、風味や食感はよく似ています。
駄菓子のボンタンアメに似ているというひとも居ますが、
製法は確かに似ているみたいですが、
個人的にあれは違うなと思います。
 
味はプレーンだと、まんま甘いお餅味。
アイスクリームの雪見だいふくの、
外側のお餅部分の塊っていうと判りやすいかもしれません。
 
見かけてみたら、ぜひ食べて見てください。
いきなり団子もお勧めです。
こちらは常温でなく温めてから食べてください。
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