よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

でっち上げの名前を戴いて、粛清などと!

2015-09-30 21:43:05 | ガンダム

 

不定期掲載ガンダム記事、宇宙世紀に散ったキャラクターたち。

第5回目は、上官への強い尊敬と愛が、嫉妬心から憎しみに変わり、

理念を忘れ裏切りの果てに散った悲恋の女、

"機動戦士ガンダムF91"より、アンナマリー・ブルージュ

 

  

宇宙世紀0123年、

シャアの反乱と呼ばれた、第二次ネオ・ジオン抗争から30年の月日が流れていたある日、

クロスボーン・バンガードを名乗る、謎の軍隊が突如現れ、

平和なコロニー群、フロンティア・サイドを急襲。

圧倒的な戦闘力で、駐留する連邦軍を撃退し、フロンティアⅣを占領。

ロナ家当主、マイッツァー・ロナは、"コスモ・バビロニア宣言"をして建国。

「人類を統べる者は高貴な者でなければならない。」

コスモ貴族主義を唱え、破竹の勢いで近隣のコロニーを占領してゆく。

 

アンナマリー・ブルージュ、クロスボーン・バンガード軍、偵察部隊隊長。

黒い肌に栗色のくせ毛の髪のキュートな出で立ち。

若干16歳 且つ士官候補生という身分ながら、

その類まれなMS操縦技術を評価され、偵察部隊の隊長となる。

クロスボーン・バンガード軍は、マイッツァーの提唱する、

コスモ貴族主義を支える軍隊であるが、能力主義の軍隊であった。

 

 

アンナマリーの上官である、ザビーネ・シャルもまた、

若いながら卓越したMS操縦技術と冷静且つ的確な戦況判断能力で、

クロスボーン・バンガード軍のなかでも精鋭部隊である、

"ブラック・バンガード"の指揮官を務めている。

アンナマリーはそんなザビーネを尊敬するとともに、

上司部下の枠を越え、ひとりの女性として、熱い恋心を抱いていた。

 

フロンティア制圧作戦では、本隊に先駆け、

先発する偵察部隊隊長として、小隊を率いて出撃していた。

搭乗機は隊長用偵察機、ダギ・イルス

同じく偵察機である、エビル・Sを伴い、三機小隊で作戦を遂行していた。

アンナマリー偵察部隊の発進後、彼女らの偵察報告を以て、本隊が出撃するのだ。

 

 

あるとき、アンナマリー偵察部隊の出撃が遅れる。

デッキで部下とともに出撃命令を待つアンナマリーの顔は不愉快そうだった。

憧れの上官、ザビーネが、ひとりの若い女に付きっきりでMSの指導をしていたのだ。

その若い女は、ベラ・ロナ

民間の女子高生だったにも関わらず、ロナ家の一員ということで、

急遽、クロスボーン・バンガードに参加。

総帥の孫娘ということで、最高位の待遇を受ける女王様だ。

「訓練生ひとりのために、こちらの出撃が10分遅れなんですか!何者なんです!?」

アンナマリーの横で愚痴を言う部下。

 

 

ロナ家の長男、ドレル・ロナは、大隊長としてベルガ・ダラスを駆り、

作戦の本隊の指揮官として、常に最前線で活躍。

またドレルとベラの父親である、カロッゾ・ロナ(鉄仮面)は、

クロスボーン・バンガードの部隊を創設・育成した総司令である。

マイッツァーの唱えるコスモ貴族主義は、

「高貴な者は戦場で血を流すことを恐れてはならない。」

人を支配すべき高貴な者は、民衆を統べると同時に、

その先頭に立って戦わなければならないと謳っている。

このため、女王のベラも部隊に加わり、戦闘訓練を受けていたのだ。

そのベラの指導役に、マイッツァー,カロッゾからの信頼も厚い、

エリート部隊の指揮官である、ザビーネ・シャルが抜擢されたのだった。

 

目の動きがいちいち可愛らしい。

  

ザビーネとベラの仲睦まじい様子を見て、

アンナマリーは吐き捨てるように部下に応える。

「ロナ家の直系の女なんだろ?」

ようやく出撃できるようになり、コクピットに座りながら続ける。

「ザビーネ大尉が直接面倒を見なければならない訓練生なんて・・・。」

このとき、彼女の胸中は凄まじい劣等感と嫉妬心が渦巻いていた。

 

フロンティア掃討作戦も大詰めにさしかかり、

クロスボーン・バンガードはフロンティアⅣで大規模な建国宣言を行う。

マイッツァーの夢であった、コスモ・バビロニア宣言である。

クロスボーン・バンガード軍のMSと兵器、兵士たちがパレードし、民衆を沸かす。

そして、カロッゾがコスモ貴族主義の提唱と打倒・地球連邦政府の大演説を行う。

そのさなか、フロンティアⅣを脱出し、今は連邦軍の練習艦に難民として居た、

ベラの高校の同級生、シーブック・アノーを捜索するクロスボーンの兵士たちの姿があった。

 

小説版だとビームの飛沫で体中穴だらけになる、シーブックの父、レズリー・アノー。

 

先にロナ家の官邸に潜入したシーブックは、ベラを連れ戻そうとしていた。

だが、ザビーネに阻止され、ベラの命でクロスボーンの兵たちに追われていた。

シーブックはついに発見されるが、父親、レズリー・アノーに助けられ、

からくも追手を振り切り、フロンティアⅣを脱出する。

だが、逃走中に車が狙撃され、レズリーは帰らぬ人となる。

そのシーブック父子の車を狙撃したのは、アンナマリーだった。

 

いい尻してるところもポイント高い。

 

バビロニア宣言が終わり、クロスボーン・バンガード軍は、

いよいよフロンティアサイドの掃討作戦に入る。

この作戦が終了すれば、いよいよ月と地球への侵攻が始まる。

その大作戦の先発隊として、出撃するアンナマリー。

途中、部下を先に行かせ、MSデッキに居たザビーネの元へ寄る。

 

 

「思った以上の敵の数、油断するなよ。」

優しい声をかけられ、にわかに笑顔を見せるアンナマリー。

だが、ザビーネの元に女の手が伸びる。

優しくその手を引くザビーネ。

手を引かれて現れたのは、ベラ・ロナだった。

「ベラ・ロナさまも、ご出撃なさるのですか・・・?」と、アンナマリーが問うと、

「足手まといかもしれませんが、ザビーネが面倒みてくれると言いますので。」と、ベラが応える。

「お・・お気をつけて・・・先発いたしますので。」

ベラの言葉を聞き、アンナマリーはそそくさと その場を去る。

「頼む!水先案内人!」

ザビーネの心強い激励は彼女の耳に届いてはいなかったようだ。

 

 

「アンナマリー偵察隊出るぞ!」

ザムス・ギリのカタパルトデッキに、クルーのアナウンスが響く。

部下達のエビル・Sに次いで、モスグリーンのダギ・イルスが出撃する。

掃討作戦の先発隊、アンナマリーは、クロスボーン・バンガードとして、これが最後の出撃となる。

この作戦のさなか、思い詰めた彼女は部隊を外れ、連邦軍に投降。

乗機、ダギ・イルスとともに、身柄を練習艦のスペース・アークに移される。

その艦こそ、シーブック・アノーはじめ、ベラの同級生ら子どもたちが身を寄せている難民船だった。

 

 

非正規軍人と士官候補生、そして難民で運用されているスペース・アーク。

退役軍人や正規兵らも加わり、反乱軍の拠点となって、

クロスボーン・バンガード軍を迎え撃つべく、待機していたスペース・アークだったが、

館長代理のレアリー・エドベリはじめ、クルー達は皆、脱出する計画を立てていた。

そんななか、現れた投降兵、アンナマリー・ブルージュ。

MSが二機しか搭載されておらず、彼女が持ってきた敵軍の最新型MSは貴重な戦力だった。

また、クロスボーン・バンガードの兵器データまで提供してくれる。

さらに、幼い子供たちになつかれて、捕虜扱いではなく、いちクルー待遇されていた。

 

 

多少、疑念を抱くクルーも居たものの、アンナマリーは信頼され、

そのまま、ダギ・イルスのパイロットとして、スペース・アークで戦うことになる。

モスグリーンから、クリームイエローに塗り替えられるダギ・イルス。

そうしているうち、敵がコロニーの外の防衛を突破して内部にまで侵入してきた!

艦長から出撃許可をもらい、正規パイロット、ビルギット・ピリヨのヘビーガン、

シーブック・アノーのF91に次いで、アンナマリーは色の変わったダギ・イルスで出撃する。

だが、彼女の狙いはただひとつだった。 

「成り上がりの私が、ロナ家の女に勝てるわけがない・・・。」

そうつぶやき、決意を固める。

 

 

ビルギットの命令を無視し、小隊を外れ先行するアンナマリー。

「情報を提供してくれた女が、裏切るとは思えないがな・・・。」

コロニーの坑道から、次々と飛び出してくる、被弾し逃げ惑う連邦のMSたち。

「連中は速い!この大型ジェガンタイプではダメだ!!」

最新の小型MSを駆るクロスボーン・バンガード軍に対し、

旧式の大型MSを未だ運用する連邦軍は歯が立たないでいた。

そして次々に侵入してくる、クロスボーン・バンガードのMSたち。

そのなかに、ベラ・ロナの乗るビギナ・ギナを囲むように、

ザビーネ・シャル率いる、エリート部隊、ブラック・バンガードの姿があった。

 

 

敵味方が交戦するなか、一気に直進するアンナマリー。

「ダギ・イルスだぁ!?」

敵軍から現れた味方機に驚く、クロスボーン・バンガードのパイロット。

「正気かい!?」

「敵地に入って止まるヤツが居るか!」

動きの止まった敵MSを、すかさず狙撃するビルギットのヘビーガン。

 

 

そして、アンナマリーは標的を発見する。

「来たな!ザビーネっ!!」

標的の上部にひるがえり、腹部の拡散ビームを発射する。

味方機だったため、反応に遅れたブラック・バンガード、数機が撃墜される。

「のこのことベラ・ロナを連れてっ!」

他の機体には目もくれず、ビームサーベルを抜くや、

ザビーネのベルガ・ギロスめがけて突進する。

「そんなに家の名前が欲しいのか!」

ザビーネがベラに寄り添い、ロナ家の人間になり、さらにのし上がろうと画策している。

16歳の少女の嫉妬心と劣等感から来る短絡的な思い込みだった。

 

 

 

「味方機のコードに惑わされた・・・!」

部下がやられたあげく、自身も被弾して窮地に陥り、一瞬焦るザビーネ。

だが、すぐに冷静さを取り戻す。

そして敵となって現れたダギ・イルスのパイロットが誰なのかも悟った。

「フッ・・・ビームサーベルで私を討つことに拘るのか?」

次の瞬間、ライフルを放つダギ・イルス。

「アンナマリィィ!!!」

ショットランサーを放つベルガ・ギロス。

「一緒に死ねえええ!!!!」

ショットランサーをかわし、間合いを詰めて、斬りつけるダギ・イルス。

ベルガ・ギロスの左腕とシェルフ・ノズルが斬り落とされる。

 

マーベットさんじゃないよ。

 

「でっち上げの名前を戴いて、粛清などと・・・!」

さらに執拗にビームサーベルで斬りかかるダギ・イルス。

ここでザビーネが、シェルフ・ノズルを射出して牽制してくる。

アンナマリーがそれを振り払う隙に、懐まで迫って来た。

ベルガ・ギロスのヘビーマシンガンは、既にビギナ・ギナのコックピットを捉えていた。

「共に死ねば、お前の口惜しさは消えるのか?」

ザビーネのその言葉に、一瞬動きを止めるアンナマリー。

「アンナマリー、離れろぉっっ!」

アンナマリーの危険を察知し、叫ぶシーブック。

だが、それも虚しく、次の瞬間、ベルガ・ギロスのマシンガンが火を噴いた。

 

 

 

「ああぁぁっっっ!!!!」

悲痛な断末魔を上げながら、アンナマリーは散った。

コックピットから炎を上げながら、クリーム色のダギ・イルスは落下していく。

それを見ながら、不敵な笑みを浮かべてザビーネは言い放つ。

「感情を処理できん人間は、ゴミだと教えたはずだがな。」

燃え盛り、落下していくダギ・イルスを後目に、

ザビーネのベルガ・ギロスの元に、銀色に輝くMSがやって来る。

ベラの乗る機体、ビギナ・ギナだ。

 

 

 

 

自身が嫉妬した恋のライバル、敵うわけのない相手が、

その直後、戦闘に破れて、スペースアークに投降することも、

そして愛しすぎた、上官までもが、この後に軍を外れ、

ベラやシーブックとともに戦い始めることなど、アンナマリーには知る由もなかった。

 

F91の作中では、印象に残る方であろうキャラクターだ。

褐色の肌に、くりっとした目付きに、おちょぼ口。

あどけなさが残る声に、それにふさわしくない、隊長という身分。

なんの説明がなくても、ザビーネに恋心抱いているのが判る描写。

そしてあっけなく裏切り、あっけなく散る。

名前は覚えていなくても、彼女のことを覚えている人は多いと思う。

自分はヒロインのベラよりも、このアンナマリーの方が好きだ。

 

 

搭乗している機体もインパクトがあったはず。

ツインカメラを搭載している機体が多い、クロスボーン・バンガード軍のMSの中で、

珍しく通常のカメラアイを装備した機体。

これとベラ・ロナの駆るビギナ・ギナの二機体がこのカメラアイだが、

両機とも連邦に降るという意味で、この設定なのは偶然だろうか?

映画公開時にキット化もされ、箱絵のカッコよさとキット自体の出来の良さで、

なかなか高評価のキットだった。

これを投降後のクリームイエローに塗装した人も多いはず。

 

 

若干16歳。

ファーストのララァ・スン,Zのフォウ・ムラサメ,ロザミア・バダム,サラ・ザビアロフや、

ZZのエルピー・プルに、プルツー、逆襲のシャアの、クェス・パラヤなど、

これまでにも少女パイロットが居なかったわけではないが、

そのなかでも、アンナマリーが最も歳相応の少女らしさがあったように思える。

この年齢で軍隊に所属し、実際に兵器を駆り作戦を遂行する。

こんな世界で、恋愛感情がコントロールできるはずもなく、

衝動的、短絡的な彼女の行動は理解できなくもないのだ。

 

劇中では、ザビーネと恋仲だったかどうか判らず、

単にアンナマリーの片想いだったようにしか見えないが、

小説版では、上司と部下という一線を越えた間柄であり、肉体関係もある間柄だった。

最後の断末魔は、その行為の際のオルガズムに達したときの声に例えられている。

ただし、ザビーネ側には恋愛感情があったのかは不明だ。

いずれにしても、アンナマリーはザビーネにぞっこんだったということは間違いない。

 

 

また連邦軍に投降した際、劇中ではほとんどその様子が描かれない。

死亡したシーブックの父親、レズリーの祭壇を片付ける手伝いをしているひとコマだけだ。

小説版では、スペースアークの子どもたちと生活を共にし、

リィズやドロシーらとともに、16歳のふつうの女の子の姿が描写されている。

非戦時ならば、きっと素敵な恋愛をしていたであろう少女だ。

 

ラストのザビーネとの一騎打ちは攻防めまぐるしいうえ、すぐに終わってしまうが、

このガンダムF91の見所のひとつでもある。

もしまた観る機会がある人は、この二人のやり取りをじっくり堪能して欲しい。

未見の人には、実はお勧めできない作品。

この劇場版アニメ、"機動戦士ガンダムF91"は、

本来長期アニメ化される予定だった物語の一部を切り取りフィーチャーした内容。

そのため、物語全体のバックストーリーやキャラクター設定など、

多くを理解してから鑑賞しないと、まるで意味不明なのだ。

小説版を読めば、きちんと理解できるので、このアニメを楽しむためには、

小説を読んで予習しておくことが必須だと言っておく。

 

次回は、一瞬の油断から敵と刺し違えてしまった、"百舌”に例えられた勝気な女戦士。

 

SDガンダム、カードダスのアンナマリー・ブルージュ。

なぜか、表記がアンナ・マリーになっている。

 

アンナマリーの乗機、ダギ・イルスと、部下たちのエビル・S。

アンナマリー偵察部隊だ。

これもパイロット名が、アンナになっている。

梅宮か土屋か!?

甲斐バンドか!?

 

対するザビーネ・シャル。

台詞がアンナマリーと繋がっている。

 

SDガンダム外伝では、円卓の騎士編に登場。

最初は主人公側と敵対する、邪道士ダギ・イルスとして登場。

ボスキャラなのでキラカードだ!

邪道士は"エビルプリースト”と読む。

厨くせえ!

 

その後、味方側になって再登場。

色も変わり、肩書も邪道士から徳道士に変わっている!

徳道士は、"とくどうし"と読む。

そのまんまじゃねえか!

 

 



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
isshoni shineee (れいな)
2015-10-04 16:52:17
こんにちは~
この作品はまだ観ていなかったので、今し方鑑賞しました。
なかなかの面白さでした。と同時にゼータと同じ様に何の説明もないとイマイチ理解しにくいシーンとかもありましたが、
鑑賞後に本記事を読む事で理解が深まりました。

女性のMSパイロットが2人も敵軍に投降して寝返る点なんかもゼータに似ていますね。
この記事のタイトル、最初は上記のセリフだったと思うのですがもしかして不適切なワードであるとかで変更を余儀なくされたのでしょうか?
「誰かに盗られるくらいなら、あなたを・・・」の天城越えの歌詞よろしく、敵わない恋敵が現れた際、意中の人をわざと攻撃し潰す。
リアルでもこういう人ホントに多くて厄介です。
3人のうち、勝手に妄想して勝手に嫉妬して勝手に怒り狂ってるのは1人だけなんですけどね。
巻き込まれる人間はたまったもんじゃありません。

バンガード軍のMS、最初見た時ダースベーダーかと思いました。
「バグ」って何かと思ったらメタルスライム特効のブーメラン技みたいなのが人のみを感知して追尾し、まず建物などを切り刻んで破壊し、中から散弾みたいにそれの小さなのが飛び出して今度は人間をえぐる。極めて残虐な兵器でした。
毒ガスも大概でしたがこれもなかなかの物でしたね。
鉄仮面は結局、仮面を被っているのではなくあのラフレシアを意のままに操縦できる様に自ら機械人間に改造したわけだったのでしょうか?すなわち「素顔」なんて物はもう既に無く、あれ自体が彼の今の顔だと。

っと、下まで読み進めて合点がいきました。
やはりこれ、かな~りカットされた作品だったわけですね。
普通に10話ぐらいに分けて放送する様な物を2時間の映画にしたためにこうなったと。
惜しいですね。
へえ、あの隻眼の人も最終的にはシーブック達と合流するのですね。
それは続編の作品か何かでしょうか?それとも小説版のお話でしょうか?いずれにしても小説の方がはるかに解りやすそうですね。
アンナマリーにしても「え?あれ?この人もしかしてエマみたいに寝返ったの?」と気づいた次のシーンでは「え~、もう散っちゃうの?」であっという間に居なくなっちゃったのでずいぶんと端折られている様な気がしました。
自重 (武)
2015-10-04 22:30:57
れいなさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
 
このガンダム記事のタイトルはいつも、
あくまでも自分個人の印象でですが、
そのキャラクターの最も印象的だった台詞を持ってきています。
アンナマリーの場合、最初に付けていたそれだったのですが、
やはり暴力的な台詞ですので、自主規制して差替えました。
れいなさんも前にフレボで、やはりゲームキャラか何かの台詞を引用していて、
トラブルになったでしょ?あれを思い出しましたし、
アメーバとかFC2と比較すると、ここってブロガーの年齢層が高いようで、
全体的な雰囲気がちょっと堅いんですよね。
なので、面倒なことになる前に差替えました。
 
しかし・・・F91も鑑賞されましたか!
その好奇心というか探究心というか、頭が下がります。
しかもあの作品を面白いと思えたなんて・・・!
これうちのドラクエのチームのジ~ノさん知ったら喜ぶわ。
「セシリーの花なんだよ!」
「人間だけを殺す機械かよ!」
F91大好きで、しょっちゅう意味なく、
劇中の台詞をチャットで飛ばしてきますからね。
前のドラクエのネルゲル倒したときの記事の画像で、それを確認できます。
 
F91はですね・・・語るとすごく長くなるので、全て語るのを抑えておきますが、
映画の内容は、全体の物語の中盤前くらいだったかな?
とにかく全体の1/4くらいの話を120分に収めたもので、
おっしゃるとおり、相当端折ってます。
小説だと、マイッツァーの先代から始まります。
まだロナ家ではなく、ブッホ・コンツェルンだった頃から・・・。
 
このタイトルのアンナマリーの台詞ですが、
これザビーネではなく、ロナ家=ベラロナに吐きかけている言葉なんです。
ロナ家は貴族主義を唱えていますが、元々貴族でもなんでもなく、
廃品回収業=宇宙のジャンク回収業で、莫大な財をなしたマイッツァーが、
旧世紀時代の貴族の姓を買っただけなんです。
にも関わらず高貴な者として名乗りを上げ、
崇高な理念を掲げ、地球圏の人類粛清を謀る・・・。
 
そのコスモ貴族主義に賛同していたザビーネも含めて、
"でっち上げ"と、吐きだしたアンナマリーの台詞なんですね。
ザビーネもアンナマリーも貴族でもなんでもない平民の出。
実力でのし上がったため、「成りあがり」と揶揄されるシーンがあります。
アンナマリーは自身でそれをコンプレックスに感じていました。
 
鉄仮面に関しては、いずれ彼もここに登場するでしょうから、
その際に詳細は書きたいのですが、
大まかに素性を言いますと、彼はロナ家の婿養子であり、
ベラの兄、ドレルは彼の連れ子なため、二人は異母兄妹になります。
 
優秀なバイオコンピューターの科学者だった彼はロナ家の娘、
ナディア・ロナと大学だったかな?で、知り合い再婚します。
義父となったマイッツァーの理想に心打たれて、
彼もまた熱心なコスモ貴族主義者になってしまう。
元々父親の理想に嫌気がさしていたナディアは、カロッゾから心離れてしまい、
幼かったベラを連れてロナ家を出奔します。
そしてフロンティアⅣで知り合ったパン屋を営む男と再婚。
ベラ・ロナは、セシリー・フェアチャイルドとして育ちます。
 
ただただ真面目だったカロッゾは、マイッツァーの大切なひとり娘と、
溺愛していた孫娘を同時に逃がしてしまった負い目から、
自暴自棄に陥り、自らを強化人間として改造手術を施します。
 
それは過去に居た強化人間、フォウやロザミア,プル,ギュネイなどとは次元の違うもの。
元々自身が研究していたもの全てを注ぎ、
己の脳波だけで操縦可能なMA、ラフレシアを開発、
自身は銃で撃たれようとも宇宙空間に出ようとも生きていられる、
半ばアンドロイドのような存在となっています。
仮面の下に生身の体があるのか不明ですが、
後々外すつもりで居たらしいので、一応生身の体はあるようです。
 
バグはマイッツァーの指示により自ら考案した殺戮マシーン。
「機械による無作為の殺戮・・・誰の心も痛めない、いい作戦なんだ!」
人類の9/10を抹殺し、高貴な者だけの新しい世界を創る―。
一般市民には伏せていた、そんな恐ろしい世直しを画策していたのです。
 
コスモ貴族主義のその考えに失望し、ザビーネはクロスボーン・バンガードを離れ、
ベラ・ロナが新たに設立した、新生クロスボーン・バンガードに加わり、
かつてのライバル、シーブック・アノーと共に、
新たに地球圏に驚異をもたらす存在となった、
木星帝国軍を相手に共闘することになります。
 
これは10年後の話で、本来アニメで続きとしてやりたかった部分を、
設定や時代背景を変えて漫画化したもので、
"機動戦士クロスボーン・ガンダム"というタイトルです。
木星帝国という新勢力の存在は、
後にアニメ化された、"機動戦士Vガンダム”に続くことになります。
実は映画のなかに、その重要人物が登場しているんです。
軍事パレードのシーンで来賓席で手を取り合っていた老夫婦がそれ。
木星帝国と繋がりのある木星船団のオーナー夫妻だったかな?
けっきょくアニメ化に至らず、幻の登場になってしまいましたけどね。
 
・・・・・。
いかん、まためっぽう長くなった!
わしにガンダム語らせたらいかん!
F91とVとポケ戦は特にいかん!!
 

コメントを投稿