存在を知ったのは数年前。
始めてみつけたとき、二度見したうえで思わず手に取った商品。
ちくわやかまぼこ,なると等、いろんな練物製品が売られているコーナー。
九州では“天ぷら”と呼ばれる、魚肉すり身を揚げたもの。
鹿児島の“さつま揚げ”を想像してもらえると全国のひとに判ってもらえるかな。
その天ぷらの売場を見ていた。
小袋に小さめの天ぷらが数本入っている。
パッケージに書かれた文字、その商品名に目を疑った。
“ちんぴら”・・・。
!?
ちんぴら?
どゆこと?
手に取ってパッケージをまじまじと見る。
名前の由来はえ?
そんなもの書かれていない・・・。
買った。
食べてみた。
ひとくちサイズの天ぷら。
いたってシンプルで魚肉とつなぎ以外の具材は入っていない。
少し甘めの食べやすい天ぷらだった。
甘みが強いので、ちゃんぽんやうどんの具には合わないかな。
酒の肴にも向かないだろうなあと思ったが、
ツウはこれに、一味&マヨネーズで日本酒や焼酎をあおるらしい。
というか北九州のテレビロケで、角打ちの紹介でよく見るけれど、
北九州の呑んべえは、一味&マヨネーズが好きだよな。
名前の由来を調べてみた。
元々は漢字表記で、“珍比良”だったそう。
「珍しく他と比べられないほど良い品」
で、“ちんぴら”。
製造元は北九州市にある老舗かまぼこメーカーの山吹。
贈答用のかまぼこを中心に、各種天ぷらや おでん種を製造している。
北九州市といえば、昔から その治安の悪さと暴力的な輩が跋扈していることから、
“修羅の国”と揶揄されている福岡でも危険な地域。
そんな北九州市の企業が、“ちんぴら”なんて名前の商品を販売しているのだから、
いろんな意味を勘ぐってしまう。
山吹は天ぷらがおいしい。
ぎんなん天。
ぎんなん好きにはたまらない。
ピリ辛ごぼうスティック
ごぼうスティックはうどんに入れてもいいかも。
ヤゲンなんこつ天
ヤゲン軟骨のコリコリ食感がおいしい。
この“ちんぴら”が生まれたのは大正時代らしい。
そして、あっちの意味の“チンピラ”って言葉が誕生したのも大正時代。
大正時代の北九州市は、ヤクザの元となった博徒たちが跋扈していたそう。
そう考えると、“珍比良”ってのは当て字で、その理由も後付けで、
やっぱインパクトでそういう名前の商品にしたのでは?
・・・なんて邪推してしまう。
まあ、そんなことは置いといて。
知る人ぞ知る北九州名物のひとつ、“ちんぴら”。
地元の人に長く愛されている、なじみの商品。
よその方には、その商品名でまず驚く。
ちょっとした手土産にウケること間違いなし。
酒呑みは一味&マヨネーズで食べるべし。
北九州で長く愛されている商品。
ダブルドラゴンのオープニングに登場するチンピラ(ブラック・ウォリアーズ)。
主人公ビリーの彼女マリアンをさらう。
ファイナルファイトのオープニングに登場するチンピラ(マッドギア)。
主人公コーディの彼女であり、ハガーの娘であるジェシカをさらう。
修羅の国出身のワタクシとして、非常に嬉しいお話しですね(笑)
山吹のちんぴらは北九モンであれば、知らない人はいないくらい超有名な食べ物です。
私は醤油、砂糖、日本酒、出汁で甘辛く煮て食べます。
あと、山吹さんの商品で磯風味という商品がありますが、これもなかなか美味いですよ~(笑)
コメントありがとうございます。
北九州市ご出身の方に、この記事を読んでいただき光栄です。
ちんぴら、北九の方にはメジャーな逸品なんですね。
自分はほんの数年前に知りました。
煮て食べるってのは考えもしませんでした。
ただでさえ甘いちんぴらを、さらに砂糖や醤油で甘辛くするのですか!
そういや北九州の郷土料理、どれも甘いかも。
ぬか炊きやら、かしわうどんとか、かしわめし弁当とか、サニーパンとか・・・。
山吹の天ぷら類が好きで、よく買います。
季節ものになりますが、ぎんなん天が一番好きかな。
はす天も気になるので、いつか食べてみようと思っているのですが、
二枚しか入ってなくて、400円近くもするので、
いつも買うのためらってしまっています。
磯風味という商品は存じないです。
あおさでも入っているのかな?
こんど探して食べてみます。