苦手というのは、嫌いってわけではなくって…。
なんか根本にあるものが大きすぎて、まっすぐ向かえないんですよ。実際に身近で戦争を経験しているわけではないという負い目(?っていうのも変ですが)もあって…。だから苦手。^^;;
なので、この作品も実は敬遠していたんです。
戦争映画っていろんな描き方があると思う。でも、訴えるものは共通で、この作品は、とっても韓国らしいという感じがします。
心が温かくなって、敬遠せずに観てよかった~。
トンマッコルっていうのは、子供のように純粋な村。争いも知らず、銃を見たこともなく、畑を耕し、食べ物を分かち合い、自然とともに暮しているそんな村。
そこに、韓国軍、人民軍、連合軍(アメリカ)の兵士達が迷い込む。
3者は、戦争で身も心も疲れきっていて、荒んでいて、でも、この村に来て、人間にとって本当に大切なものは何かに気づかされる。
村人は、銃を突きつけられることより、畑を荒らすイノシシの存在が重要。このイノシシが登場するシーンがまた笑える。
これって、きっともののけ姫のオマージュだよね。
イノシシが出現して、協力して仕留めるんだけど、村人は、そのイノシシを埋めてしまうんですよ。夜中、兵士達は、それぞれが、そのイノシシを食べるために偶然集まってしまう。で、イノシシをみんなで食べるんだけど…。
宮(クン)を観たときに、知ったんだけど、動物性たんぱく質を食べると、人間は闘争本能を刺激するそうです。村人は、イノシシを食べない。兵士達は美味しそうに食べる。
これが、なんかとっても悲しくて、切なくて、辛かったです。
音楽は久石譲さん。なので、ジブリ的な雰囲気をかもし出しながら、ファンタジーな映像と主題にある戦争のギャップでよけいに心に残りました。
北側のチョン・ジェヨン、南側のシン・ハギョン。どちらもすごくいいんですよ。男気があるというか、特にシン・ハギョンは、あまり強いという印象を受けたことなかったので、意外というか、とにかくかっこよかった!。最後の二人の満足そうな笑顔が最高!!。
公式サイトはここ。
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