静かで、淡々として切なく。
静かで、そしてやはり辛い映画でした。
三人を殺し、死刑囚としてただ死ぬのを待っているユンス(カン・ドンウォン)、生きることに希望も夢もなく何度も自殺未遂を繰り返すユジュン(イ・ナヨン)。
二人は、死刑囚を尋ねる奉仕活動で出会う。
ユンス自身がユジュンとの面接を望んだことだったけど、人間を信じないユンスは、心を開かない。修道女のおばと一緒に仕方なく面会にきたユジュンも、心を閉じたまま…。
でも、お互いの中に同じような痛みと悲しみを抱えていることを本能的に感じ取るんだよね。
二人は面会を続ける。木曜日、週に一度の面会。
なぜ、ユジュンに会いたいと思ったのか。
幼い弟との辛い出来事。
ユジュンが抱えていた秘密。
ユンスの殺害の真実。
二人は次第に心を開いていく…。
ユンスは生きたいと思った。ユジュンは母を許すことにした。
終焉が近づく。
死刑の当日。二人の看守が向かえに来て、その日だと悟ったときのドンちゃん。
このときのドンちゃんが、私は一番切なかったです。
死刑台に向かう途中脱げてしまった靴。そこでまた号泣。
誕生日のプレゼントにナイキの運動靴がほしい(弟がほしがっていたもの)と言ったけど、きっとその靴を受け取ることはできなかったんだよね。
そして、最後の言葉ヌナ!
(ドンちゃんのヌナはだめ(弱い)なんだって…。)
イ・ナヨンの演技が光ってました。ドンちゃん死刑囚は、もう辛くて…。
ドンちゃんの感情を押さえ気味にした演技って好きだ~。
静かだけど、出演者の熱意が伝わってきた作品でした。
看守役のカン・シニル、死刑囚のオ・グァンノクの存在がこの作品に深みを与えてくれています。
最新の画像[もっと見る]
許すと言うことの力を知りました。その事に気づいてから、心が破けた後の静かな再生がありました。
カン・ドンウォン凄い役者です。(最後は自分が彼になったかのように泣きました)作者に拍手、監督に拍手。かかわったすべての人に拍手。
紹介してくださったはちぶ様に敬礼!!!